コーチングの神様が教える「できる人」の法則
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532313562
感想・レビュー・書評
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私が自分自身を振り返るときに読む本です。自分自身の他者との関わり方を点検するのにおおいに役立ちます。
また360°フィードバックの方法やうまくいかないときの過ごし方なども具体的に提示され、その中から共感するものをチョイスしていくイメージです。
コーチングや他者との関わりに悩んでいる人にオススメです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原題
What Got You Here Won't Get You There.
How Successful People Become Even More Successful!
邦題が内容を表しておらず、戸田奈津子の字幕翻訳ばりの大胆な意(違?)訳。 でも内容はとても良い。
もうすでに「できる」人が、更に責任ある立場で成功するために必要なヒューマンスキルを身につける方法が丁寧に書かれている。 仕事の素人が、できる人になるためのノウハウ的な要素は一切ない。
仕事で成功するような人は往々にしてアグレッシブな人が多いものだが、成功してきた自信ゆえ、知らず知らず傲慢になりがち。それが組織の上に立つと色々な軋轢を生むことに多くの人が気づかない。
・いかにして適切なフィードバックを受けるか
・そこで気づいた問題点を、いかに周りも巻き込んで改善して行くか
について、とても実践的な内容になっている。
もう一度、時間をおいて読み返してみたい本。 -
最高のアシストを持つ
過去を水に流す
真実を話す
今日はどのくらい歩きましたか
自分の強みと弱みを把握している
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■20の悪い癖
・極度の負けず嫌い
・何かひとこと価値を付け加えようとする
・善し悪しの判断を下す
・人を傷つける破壊的コメントをする
・「いや、しかし、でも」で文章を始める
・自分がいかに賢いかを話す
・腹を立てているときに話す
・否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う
・情報を教えない
・きちんと他人を認めない
・他人の手柄を横取りする
・言い訳をする
・過去にしがみつく
・えこひいきする
・すまなかったという気持ちを表さない
・人の話を聞かない
・感謝の気持ちを表さない
・八つ当たりする
・責任回避する
「私はこうなんだ」と言い過ぎる
・目標に執着しすぎる
■どうすればもっとよくなるのか
・フィードバックをもらう
・謝罪
・(広報家、報道のように)公表、宣伝する
・聞くこと
・ありがとうと言う
・フォローアップ(継続的に効果を確認し、取り組む)
・フィードフォワード(自己変容を促すため、仲間からアイディアをもらう)
■自分を変えるときのルール
・行動を変えることでは直せない問題かもしれない
・正しいものを直そうとするように
・本当に何を変えなくてはいねないか、を勘違いしないように
・聞かなくてはならない真実から逃げないこと
・理想的な行動はどこにもない
・計測可能なら、達成可能になる
・結果を金銭に変え、解決策を見つける
・最高の変わるタイミングは今だ
以前はこういうできる人の行動特性を抜き出す本が流行っていたんだなと感じた。
今は、ひとりひとりのらしさを大切にしる時代になってきていて、変化を感じた。 -
この手の本をよんでても、コーチってどうもイメージがわきにくくて。
その人の個性を殺さないで、良さをのばしていくなって、すごいことだと感じています。ましてや、全米でトップのコーチングなどと。 -
原題はwhat got you here won’t get you there. 正直、邦題はまったく評価してない。内容はとても良いので時折読み直したいです
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何人ものエグゼクティブ・コーチングを実践してきた著者による「できる人」の法則。
いくつもの示唆の得られた本書。自分の明日以降の行動変容につながるものであったと考える。
職場において散見される20の悪い癖についてはいくつか思いたるものも。
それらが及ぼす悪影響は改めて文章にされるとより理解が深まった。これも積極的に改めていく。
一方で感じる「ありがとう」というフレーズに持つ力の大きさ。
これも挨拶同様、意識するかどうか次第のもの。これも積極的に使っていきたいもの。
未来志向の考え方であるフィードフォワード。
言葉自体は初めて知ったが、考えはよく理解できるもの。
新しいフィードバックの考え方として、こちらも積極的に習得したいと思えるものであった。
また、理解することと実践することには、非常に大きなギャップのあるということをよく認識し、改めて多頻度でのフォローアップも実践していく。 -
”他人に意見を求めたのならば、その答えがいかなるものであれ否定するな”
これは胸に刺さる。
女性は特に他人に意見を求めがちだけれど、結局アドバイスが欲しいのではなく、自分の意思が確固たるものでありたいが故に同意が欲しくて他人にそれを求める。自分のそれと違った場合、そこから亀裂が走るのが女性脳。
ね。
意見を求めたなら、それがいかなる答えであっても、あー、こんな考えもあるんやね。ってちゃんと意見を聞こうよ、ホントニと私も内省。 -
悪い癖を直そう、の本。
能力はあってもそれ以上上がれないエグゼクティブは能力が高ければ高いほど、人間関係の問題が大きい。とくにリーダーシップに関わる悪い癖は概ね以下の20。
・極度の負けず嫌い
・何かひとこと価値をつけ加えようとする
・良し悪しの判断を下す
・人を傷つける破壊的コメントをする
・「いや」「しかし」「でも」で文章を始める
・自分がいかに賢いかを話す
・腹を立てているときに話す
・否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う
・情報を教えない
・きちんと他人を認めない
・他人の手柄を横取りする
・言い訳をする
・過去にしがみつく
・えこひいきをする
・すまなかったという気持ちを表さない
・人の話を聞かない
・感謝の気持ちを表さない
・八つ当たりする
・責任回避する
・「私はこうなんだ」と言いすぎる
これらの癖は主に、情報と感情、それを分け与えるか、出し惜しみするかの4パターンに分かれる。いずれもそれ自体は悪い事ではないが、それが相手の役に立つ適切なものであるか考慮されているかどうかが、肝なのだ。
―プロジェクトを成功させるには7つの段階を経なければならない。
第一は状況評価、第二が問題を切り離す。第三は対策を考案する。第七が実践。このように、「一、二、三、七」と進めると物事は実行されない。その間の第四の上司の承認、第五の仲間の賛同、第六の部下に受け入れてもらう、の段階が絶対不可欠なのだ。
―自分を評価してもらうとして、「私の事をどう思う?」と聞きがちだが、それは間違っている。「私はどうしたらもっと良くなれるか?」と聞くべきだ。
―「ものすごくすごい」と「すごい」を分けるスキルは、話を聞くときに、「その場にあなたしか存在しないかのように全力で聞く」事が、日常的にできるかどうかである。
相手が話している時に、自分が輝こうとしない事。
―コーチしても無駄な人もいる。
・自分自身に問題が無いと思っている人
・組織のために誤った戦略を推し進める人
・そもそもその職につくべきでない人
(もし会社が今日閉鎖されたとしたら、びっくりする?悲しい?それとも、やれやれと思うと聞いて、「やれやれ」を選ぶ人)
・自分以外のみんなが問題だと考えるような人
―95歳で今わの際にいるとしよう。その時、今のあなたに一言アドバイスできるとしたら、何と言うだろうか?
実際に取材するとくり返し出てくるのが、「人生の幸せと意義を今すぐに見つけること」「友達と家族を大切にすること」「夢を追って何かを試したか?」という事だ。
世界中の企業で若手のリーダー200人の調査を行った。ほかにもっと良いポジションがあれば、すぐにでも飛び出せる人たちだ。彼らが会社に留まる理由の上位三つは、
・意義がある仕事があり、幸せだから。仕事はエキサイティングで今やっている事が大好きだ。
・会社の人が好きだ。彼らは友人だ。チームの一員と感じる事ができる。家族のように感じられる。よそで他の人と働けばもっとお金を得られるかもしれない。だが、ここにいる人たちを残していきたくはない。
・私は夢を追う事ができる。この組織は、私が人生で本当にしたいと思っていることをするチャンスを与えてくれている。
どの答えも、お金については触れていなかった。それは今わの際の人に何が重要か尋ねた時と同じ答えだった。その叡智を今使いなさい。 -
組織の大小に関わらず、上に立つ全ての人に読んでほしい。
実際のところ、この書籍に書かれていることを継続的に実践することは難しいだろう。
しかし、上になればなるほど、謙虚さと素直さに対する意識が疎かになるということ、そして2つの意識が非常に重要であることを、「ここまでしてその2つを身に着けなければならないのか」という点から、その大切さが強烈に身に染みるはずだ。