フラット化する世界 上 普及版: 経済の大転換と人間の未来

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532316334

作品紹介・あらすじ

全世界で大ベストセラーを記録した第1回「ビジネス・ブック・オブ・ジ・イヤー」賞受賞作が装いも新たに普及版になって新登場。ピュリツァー賞を3度受賞したジャーナリストが、インド、中国、日本、欧米諸国の経営者や政治家らへの綿密な取材をもとに、全世界で起きている巨大な変化を鮮やかに活写する。

感想・レビュー・書評

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  • Twitterのタイムラインもわかりやすいフラット化に思えます。

  • グローバル化、情報化について、フリードマンさんが考えることを取材をもとにまとめた本でした。全部を真面目には読んでいませんが、とてつもないスピードで世界の仕組みが変化している、ということが、面白い具体例によってよく伝わってきました。例えば、

    インド人がインドに居ながら、アメリカ人社長の秘書をすることで、コストをおさえることができる。しかもそのインド人はとても優秀!

    世界的な大手通信社が、ブロガーの記事を買った!

    ビルゲイツが、「ニューヨーク州で凡人として産まれるより、中国で天才として産まれたい」と言った!(これは30年前だったら考えられないことだと筆者は言っていました)

    などなど。先進国に住む私たちは、インドや中国や東欧の人たちよりも、ずっとクリエイティブな仕事をしなければ、存在意義がなくなってしまうということを痛感しました。面白かったので、続きも読もうと思っています。

    インターネットが生まれてからの歴史みたいなところは、難しくてとばしました。

  • グローバルを抜きにしてビジネスがデザインできる時代ではなくなった。
    以前から気になっていたのだが、今回のゴールデンウィークを利用して一気に読了。
    初版は2004年とのことであるが、やはりもっと早く読んでおけば良かったと激しく後悔。
    ベルリンの壁崩壊とインターネット(光ファイバー)の普及により、米国を中心とした製造業のサプライチェーンの変化、並びにサービス業におけるインド等へのアウトソーシング化の進展を事例を交えながら論旨を展開している。内容はビジネス、テクノロジー、政治と多岐に亘り、国家、企業、個人がフラット化する世界でどう生き抜いていくかのヒントが示してある。大変説得力があった。
    事業企画・マーケティング関係者には必読の書と言える。上・中・下で800ページを越えるため、時間のない方はまとめサイトで要点を押さえつつ、上巻は全般的に、そして中巻は第6章の「無敵の民」にぜひ目を通していただきたい。

  • 出た直後に読まなかったため、ずっと手に取らなかった本。洋書の版を見ると、こまめに改訂していたのが分かり、今更だけど読んでみた。3分冊なのに随分盛り沢山で、原著の版からすると4年半も経過しているのになかなか新鮮。

     MITのPodcastに出ていたからフリードマンって大学の先生だと思ってたら、ピュリッツァー賞3回も受賞したジャーナリストだったんですね。その経歴があってか、読み物として面白い。駄洒落じゃないけど、クルーグマンと一緒にしてた・・・。

  • フラット化する社会
    インターネット革命により、個人の力が強くなってきた。しかし、機会はすべての人に平等ではない。貧困、代理戦争、民族紛争、飢饉。それらを是正しなければ、本当のフラット化にはならない。私たちは、世界の地平線までみえるようになったが、見る見ない、そこへ向かうかどうかは自分次第である。

  • 2000年前後の中国・インド経済の勃興を感じさせる。今や歴史の教科書の感があるが、これをリアルタイムに読んだら、凄い衝撃だっただろうと思う。

  • 上〜下とかなり長くエピソードも豊富。ただ、肝心な所は特定のパートに散りばめられている。エピソードが多すぎて記憶に残りにくい。

  • The world might be flat, but not level.

  • 「住む場所で年収は決まる」
    と主張は全く逆である。これは面白い。

  • 初版が書かれたのは2005年。当時の未来である今から見れば特に目新しいことは書いてない。でも、その当時は的を射た的確な予言だったんだろうか?うん、10年前であることを割り引いてもそうは思えない。彼は学者で塀の中からの大発見だったのかもしれないが、民間の世界ではやっぱり皆が既に思ってたことだったし、現実すでにそうなっていた。まあまあよくまとめてはいる(でも文系論文らしく数値も分析もなく観念的にまとめて終わり)ので、当時のテキストと思って読めばいいかもだけど、いささか賞味期限切れの感あり。

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著者プロフィール

ニューヨーク・タイムズ コラムニスト
1953年ミネソタ州生まれ。ブランダイス大学を首席で卒業後、オックスフォード大学で修士号を取得(現代中東研究)。UPI通信に入社し、79年から81年までベイルート特派員。その後ニューヨーク・タイムズ社に移り、ベイルートとエルサレムの両支局長を歴任。その間、ピュリツァー賞を2度受賞。89年に帰国。95年からニューヨーク・タイムズ紙の外交問題コラムニスト。02年にテロ問題に関する執筆活動により3度目のピュリツァー賞。

「2021年 『遅刻してくれて、ありがとう(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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