物語で読み解くデリバティブ入門

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 79
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532352509

作品紹介・あらすじ

遠山の金さんが見抜いた米先物取引のカラクリとは?"テロ"にも先物市場がある?1字違いでノーベル賞を逃した男-わかりやすいエピソードを読むうちに先物やオプションなど派生証券取引の真の意味を会得できる、楽しい入門書。

感想・レビュー・書評

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  • デリィバティブ。先物は、実際やっているから、なんとなく理解できるのだが、オプションは、わからなかった。
    この本を読んで初めて、うっすらとだが、先物とオプションの違いがわかった気がする。ただ、まだはらおちはしていない。

  • 「エピソードで読み解く」ですので、難しい数式は少ししか出て来ません。文系の方でも金融の門外漢でもじゅうぶん理解できます。
    ただ、2007年3月に書かれた本なので、日経平均が2万円(ITバブルの頃かしら)だとか、米先物市場を創設しようだとか時代を感じさせる表現もw
    私としては江戸時代にコメ相場を旗振り通信で連絡したエピソードや貴金属を得るために硬貨を鋳潰すお話が面白かったです。
    なお、著者は財務会計や銀行業には素人と思われ、銀行の不良債権処理の話や自己資本比率の記述は全く不正確です。これは御愛嬌ということで・・w

  • ためになったかな?
    という感じ。

    ブラック、ショールズ理論を
    もっと深くしろー。

  • *保険はPut Option
    *住宅ローンCall Option

    Optionの捉え方が広がった。もっかい読む。

  • 8月?

    デリバティブに興味は持っていたが
    なんだか難しそうと思いつつ
    手にしたのが本書

    日本の江戸時代のエピソードなどが
    盛り込んであり
    大変興味深かった。

    ただ、ブラック=ショールズ・モデルは
    難しい。

  • ★平易すぎて★ざっと読みとおせるのだけど、読み易しすぎて何を理解したのかがよく分らなくなる。先物とは先に買う約束(義務)をいますることで、将来の現物価格の正しい予想値となる。オプションとは押し付けたり(プット)強奪する(コール)権利(義務はない)。双方ともデリバティブの一種で、デリバティブは派生商品なので原資産がないと存在せず、派生商品を規制しても原資産の値動きには関係ない。そうした基本的な内容と、それが日々の生活にあふれていることは馴染みがわくが、とりあえずはそこまで。当時の米相場からペリー来航はそれほどのインパクトはなかったのではと分析するのは面白い。

  • 後で書きま〜す

  • デリバティブは、日常ありふれたものとしてわたしたちの身のまわりに広がっているとして、例を挙げてわかりやすく説明されている。個人的には、先物取引・裁定取引がわかりやすかった。

  • この著者は相当金融が好きだろうと随所で感じる。 <br>
    そういう人が書いた本というのは、 <br>
    読む側としても楽しいものだと思う。 <br>
    デリバティブなどまったく知らなかったが、 <br>
    楽しく読むことができたと思うのもこのおかげ。 <br>
    <br>
    以下略抜粋。 <br>
    「ディリバティブは子供、現物資産が親。」(P.16) <br>
    「先物の例として。 <br>
    今50円のりんごが、半年後100円になるとわかっていたとする。小学生ならドラえもんにタイムマシンを出してもらって、売りに行き、帰ってきてゲームを買うと回答するでしょう。」(P.30) <br>
    「テロ先物取引。 <br>
    国防総省国防高等研究事業局(DARPA)が研究してたもので、テロが起こるかどうか先物と同様に金額を利用して予想するというもの。値段が上がればテロの危険性が高まってると判断する。」(P.40) <br>
    「大統領先物取引。 <br>
    1944年から1960年まで実際に行われていた。一時期はニューヨーク証券取引所を超える取引高で、わずかな例外を除いて次期大統領を先物が予想していた。」(P.49) <br>
    「一手千両の花が咲く。 <br>
    堂島米会所での手振りが、一振りで千両の取引がされていたという伝え。」(P.54) <br>
    「大きな湖があるところは、商業的に発達する。これは船便等で荷物が届き、倉庫ができ、その商品の取引が行われるため。」(P.60) <br>
    「旗振りと遠眼鏡を使った米相場の伝達スピードは堂島から神戸まで5分〜7分、岡山まで20分、広島まで40分。江戸まで8時間(箱根越えに時間があかかる)。」(P.70) <br>
    「旗振りは小高い丘、山で行われたが、これが今のNTTのマイクロ通信の経路とほぼ同じ。」(P.74) <br>
    「オプション。 <br>
    ?ある特定の品物を?ある特定の日までに?一定の量を?あらかじめ決めた値段で?売る?あるいは買う権利。」(P.109) <br>
    「満期全返済(プリペイメント)。 <br>
    金利が下がると予想している場合、住宅のような高額商品を買う時にローンを組み、金利が下がったところで払いなおして、ローンの組み換えをすることで益を出せる。」(P.120-121) <br>
    「日本では家は一生、アメリカでは家は売る資産の一つ。」(P.122) <br>
    「知識は利益の源泉である。」(P.134) <br>
    「日本の相続税は、ほかの諸外国と比較してかなり高く、三代続いて相続税を納めると何もなくなってしますといわれるほど。」(P.140) <br>
    「バブル期の誰もかれもが浮かれているときに、醒めた人たちがいたのです。」(P.146) <br>
    「行使価格(硬貨の額面)が現資産価格(硬貨の地銀の価格)より高いと溶かされてなくなってしまうし、低いと偽造されてしまう。通貨当局は本当に大変です。」(P.160) <br>
    「Mersenne twister:2の19937乗-1の長い周期で乱数を生成することができる理論。そしてこれは無料で使えうことができる。」(P.170) <br>
    「オリジナルの論文を読むのは骨が折れますが、楽しいものです。読むたびに新しい発見や解釈があるからです。」(P.175)

  • SFCで結局習わなかった森平先生の本。ファイナンス音痴の自分に最適。

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著者プロフィール

慶応義塾大学総合政策学部教授を経て、現在、早稲田大学大学院
ファイナンス研究科教授、テキサス大学(オースチン校)Ph.D.。

[主な著書]
『コンピュテーショナル・ファイナンス』(共著)
(ファイナンス講座4)朝倉書店、
『物語で読み解くデリバティブズ入門』日本経済新聞出版社、
 2007年、
『物語で読み解くファイナンス入門』日本経済新聞社、
 2007年、
『信用リスクモデリング―測定と管理:測定と管理』
(応用ファイナンス講座6)朝倉書店、2009年ほか

「2020年 『現代経済学の数学基礎[第4版](下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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