小飼弾の 「仕組み」進化論

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534045225

感想・レビュー・書評

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  • システム開発者の思考を参考に仕組みづくりを語る書籍。
    技術書コーナーにあったので、技術者寄りの話かと思ったが
    どちらかというとプログラマの視点をプログラマ以外の人にすすめるような内容だった。

    自分はプログラマなので、過去読んだ書籍で見たような話や実体験済みのような話がたくさん。

    思考を整理する、という意味ではよかったかもしれない。

    プログラマ以外の人が読むか、現状ではあまり技術書を読み込んでいない
    プログラマが読むのならオススメ出来る。

  • ネタバレ

    ◆仕組み=テコ+奴隷
    テコ=自分の力で楽に動かすことが可能
    奴隷=他力に動かしてもらうことが可能
    テコ+奴隷=奴隷にテコを持たせれば、もっと楽になる

    奴隷に様々な"テコ"を与えることが、自分を助け
    効率的なしくみを作ることが出来る。

    例:ディズニー
    テコ=マニュアル+α(SafetyCourtesyShowEfficiency)

    ◆仕組みにはワーストケースを組み込むべき
    サブプライムローンはテコが悪い方向に働いた結果
    ”効率”<安全・リスク回避の仕組み

    ◆プログラマーの3大美徳
    ・怠慢(laziness)...無駄な同じ仕事は繰り返さない
    繰り返しの仕事を仕組み化する。
    DRY・・・Don't Repeat Yourself

    ・短気(impatience)
    自分の作った仕組みにクレームを付けられることが許せない。
    要望の入りそうな内容を想像し、柔軟な仕組みに改良する。

    ・傲慢(hubris)
    自分の作った仕組みを周囲の人が使いはじめる。
    当初作った時と背景も異なり、仕組みの仕様に不満が出始める。
    常に改良をして、満足行く仕組みへメンテナンスし続ける。

    ポイント>
    ・機能ごとに仕組みを作る(関数のようなイメージ)
    ・仕組みを自動化出来ないか考える
    ・作った仕組みは名前を付けて保存

    ◆日常業務を仕組み化
    ・日報を付けて、業務の定量化
    ・繰り返しが必要な業務を自動化出来ないか
    (毎日・毎週・毎月・毎期・毎年の恒例業務)

    ◆良い仕組みを作るには
    ”余裕”と”遊び”が無ければ、良い仕組みは作れない。
    20%を目の前の本業に、80%を未来の仕事の為に。

    ◆航空業界が安全性を高めることが出来た理由
    1)事故原因の徹底した究明・次モデルへの設計反映
    2)関係者の刑事責任を不問に←大事!!!

    "罪を憎んで、人を憎まず"の精神で、真実の原因を包み隠さず、
    明るみにすることが出来た結果、改良を重ねることが出来た。
    (大企業ほど、これが難しそう・・・)

    ◆仕組みのボトルネックを意識
    仕事が遅れる要因を常に監視し、ボトルネックの解消に
    コストを投入する。

    ◆全体像を意識させる(ベクトルと位相をあわせる)
    前後の工程を知っているかどうかで、業務の完成度は変わる。
    また最終目標を共有するかどうかも同じ。
    その部分だけ、言われたことだけの社員は必要ナシ。

    ◆日報でチームのベクトルを合わせる
    毎日の自分の状況を帰社時にメールするだけで、
    雰囲気は劇的に変わる。かも。
    ・参画プロジェクト
    ・今日の業務
    ・TODOリスト
    ・困っている内容

    ◆効率化にはマージンが必要
    常に100%の状態では、クリエイティブな発想も生まれず、
    効率も下がる一方。

    ◆わざと壊れる仕組み
    代表例:ヒューズ
    仕事でも、大量の業務が流れ込めば、我慢しすぎず、早めに
    パンクする、とアラームを鳴らすことが出来る環境作り。

    ◆生物の仕組みは38億年変わっていない
    1)生きていれば最適である必要はない
    2)一度使った仕組みは、失敗も含めて手放さない
    3)出来ることだけを行い、出来ないことは無視

    It is not what is right,it's what is left.

    最適な仕組みもいずれはダメになる。
    常に更新していく気持ちが必要。

    ◆ブルーオーシャンを見つけるには
    ブルーオーシャンと呼ばれるには理由があり、
    参入するのは難しいことが多い。
    レッドオーシャンの中にある、隙間のブルーオーシャンを見つけること。

    20%の力で食い扶持を確保し、80%の力を使って新しい一面の開拓を。

  • 少なくとも自分が「仕組み」そのものにはあまり魅力を感じない人間だということは分かった..。

  • ベーシックインカムっていいと思うんだよね。

  • 挨拶分をプログラムで例える所が納得した。
    確かにそうなってる。

    日常生活を分割し、機能で考える。
    作業の並列と直列
    仕掛りを作っておく。

    最後の100人の村に例えた格差社会の例えが非常にわかりやすかった

  • 最初の5〜10ページは取っつきにくくてちょっと寝かせました。「仕組み」の定義がいまいちピンと来なかったからです。

    読み進むうちにわかり、Part2やPart4のITの開発や運用の話になって一気に進みました。

    ・仕事の80%を仕組みづくりに充てよ
    ・文書化(マニュアル化)する
    ・記録を取る
    ・情報を共有する
    ・誰でも対応できるようにしておく

  • 仕組み作りの基本を小飼弾が解説。ブームに乗って出しただけの本 やな。

  • 相変わらずむちゃくちゃ言うなあと思いつつ、心のごく一部に引っかけておこうと思った

  • 技術の進化が加速度的に進む現代に対応するために、私達がしなければならないことは何なのか。難解で、しかも可能な限り早急に答えを見つけなければならないこの問いに、天才プログラマーの著者が考えるアイデアは〝真の20%を適用する"ということ。この20%ルールの源はGoogleであり、一日の時間の20%は自分のやりたいこと、成し遂げたいことに費やしなさいというのがこのルールの概要なのだが、著者はこのルールのままではぬるいと弾言している。真の20%ルールとはなんなのか、そしてそれが示す背景については本書を是非読んで欲しい。世の中に出ている仕組み本とは一線を画すことは間違いないだろう。

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著者プロフィール

1969年生まれ。ブロガー、プログラマー、投資家。カリフォルニア大学バークレー校中退。オン・ザ・エッジ(現ライブドア)のCTO(取締役最高技術責任者)を務めた。現在、ディーエイエヌ有限会社代表取締役。2004年に開始したブログ「404 Blog Not Found」は月間100万ページビューを誇る。著書に『弾言』『決弾』『未来改造のススメ一脱「お金」
時代の幸福論」(岡田斗司夫氏との共著)(以上アスペクト)、『小飼弾の「仕組み」進化論』(日本実業出版社)、『空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法』(イースト・プレス)、『新書がベスト』(ベストセラーズ)など。

「2011年 『働かざるもの、飢えるべからず。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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