そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534053381

感想・レビュー・書評

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  • なんでも感覚的に行動して失敗続きのサオリ。上司からは考えて行動しろと叱られる日々。そして仕事で大失敗をしてしまったばかりのあるとき、数学科大学院生と新幹線の車内で出会います。そして数学研究という論理的思考のプロとも言える院生に、「論理的に考える」ということはどういうことかということを教えを乞うことを思いつきます。そんな思考パターンが正反対の二人が会話する形で、読者は論理的思考を学んでいくという本です。本編はほとんど会話文なので読みやすいと思います。

  • ストーリー仕立てで、論理的に考えるための方法を学べます。数学的な考え方をするわけですが、データの整理の仕方や、決断力、アイデアを生むための考え方など、数学を知らなくてもクイズ形式で楽しめました。考える力が弱い、根拠のある言い回しがしたい、そう言った人にオススメ。

  • 仕事において「考える」ことの大切さ、難しさを痛感し、「考える」ことが題材の本を読んでいる。
    本書はストーリー仕立てで考える方法をいくつか紹介している。内容は少ないが、議論、意思決定、発想、問題解決といった個々のテーマに対して具体的にどのような考える方法が適しているかが書かれており、非常に分かりやすい。
    普段思うことは、「考える」ことは誰でも当たり前にやっていて、出来て当たり前のことであるが、それを常に一定のレベルで出来ている人間は少ない。これは「考える方法」が自身の中で確立されておらず、その場その場で一定の考え方を行える人が少ないからではないか(自分も含めて)。仕事において「考える」ことは最も大切なことであり、本書以外にも「考える方法」を身につけていきたい。

    ・「考える癖」を作るために、より具体的な内容にフォーカスする(漫然と考えない)。
    ・頭の整理に表を作る(図でまとめる)。
    ・「裏を返せば」を考える時のキーワードにする。

    という3つは生活に取り入れていきたい。

    内容を整理すると以下の通り。
    ■前提
    ・考えるということは具体的なテーマ(スタートとゴール)があるから出来る。そのため、何について考えるか、所謂スタートとゴールをきめることが大事。
    ・スタートとゴールを決めたら、ゴールから考える。そうすることで、余計に考えることをしなくて済む。
    ・仕事の中心となる問題解決における「考え方」は①論理的に考える②発想するという2つの組み合わせ。
    ■①論理的に考える
    ・論理的に考える方法は(1)演繹法(線をつなげる)(2)帰納法(線を増やし、複数の根拠を作る)の2つ。
    ・整理とは「表を作ること」。表を作ることで頭が整理され、議論の時に話がすぐに出来る(自分の頭の中のどこに何があるが分かる)。
    <議論>
    ・議論で使える考え方は(1)反例の提示(レバニラ議論におけるネギトロ)(2)背理法(主張を正しいと仮定して矛盾を見つける)の2つ。
    <意思決定>
    ・意思決定で使える考え方は(1)重みづけ(選択を無理にでも数値化し、定量化する)(2)消去法(他に選択しがない」というのは説得力がある。
    <発想>
    ・発想を広げる、所謂100人いたら99人はしない考え方をするには、盲点を見つける。盲点を見つけるには、(1)逆に行く(「裏を返せば」を口癖にする)(2)常識を疑う(思い込みを捨てる)という2つが大切。賢い人は盲点(=ずるいこと)を考えられる人。

  • 考えるを考える本
    考え方の指針が示されているし、スッキリする。

  • 数学が大嫌いだった私。主人公とも似てる部分があって、複雑な問題は「分からない」「なんとなくこれ」という発言をしてきたことが多かった。
    けど、整理する=表にしてみるとか、反論する時や決断する時のポイントなどが「なるほど!」っていう(私にとっては)新しい視点でまとめられていてとても役に立った。仕事にも生かせる部分は活かしていきたい。

  • 論理的に考えるって何から始めればいいの?: Meet Up 大阪 @ blog
    http://www.meetuposaka.com/article/454752697.html

  • 論理的な考えとは何かを数学的立場から教えてくれる。
    かなりなるほどなあ、と思った。

  • とにかくわかりやすかった!
    ストーリー仕立て、クイズ形式、主人公たちの会話。
    一緒に問題をとくうちに頭がクリアになった気になりました。

    私も「裏を返せば」が口癖のビジネスパーソンになりたいと思った1冊です。

  • 読み易く、解り易く、ためになる。

  • 1時間で読める本。論理的に考える=まずはゴールを決める。が、一番心残りました。

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著者プロフィール

ビジネス数学教育家。
数学的なビジネスパーソンを育成する「ビジネス数学」を提唱し、延べ1万人以上を指導してきた社会人教育の専門家。
日本大学大学院総合基礎科学研究科修了。理学修士(数学)。
予備校講師から外資系企業の管理職などを経て研修講師として独立し、コンサルティングファームや教育機関に講座を提供。大手企業・プロ野球球団・トップアスリートなどの教育研修を手がけ、一部企業とはアドバイザリー契約を締結し人材開発のサポートを行っている。2018年には国内唯一のビジネス数学エグゼクティブインストラクター(公益財団法人日本数学検定協会認定)に就任。「ビジネス数学インストラクター制度」や「ビジネス教育大学」を設立し指導者育成に従事している。テレビ番組の監修やラジオ番組のニュースコメンテーターなどメディア出演も多数。
著作は国内累計25万部超。実用書のほか作家として小説も発表しており、多くのビジネスパーソンに読まれている。
BMコンサルティング株式会社 代表取締役

一般社団法人日本ビジネス数学協会 代表理事
ビジネス教育大学教授

「2022年 『説明がうまい人はやっている 「数学的」話し方トレーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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