- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784535517349
感想・レビュー・書評
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憲法は公務員にのみ適用されるものであり(99条)、非公務員である一般国民は憲法に反対する自由があるというのは知らなかった。よって、規制対象である公務員(権力者)が憲法を変えたいってのは何か裏があると疑った方がよいのかと。
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伊藤真の入門シリーズ。
法学を独学でやろうとする人がいたら、まずこれを薦める。
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日本国憲法の基本的な発想を平明な語り口で解説している本です。なお2018年現在、第6版が刊行されているようです。
いわゆる「入門書の入門書」に相当する内容で、基本用語を整理することよりも、ざっくりと全体像を把握することに焦点が当てられています。
とはいえ本書は、当たり障りのない解説に終始している本ではありません。憲法によって保証された「個人の尊重」という中核的な価値に対する著者自身の熱い思いが文章中にみなぎっており、読者を引っ張っていく力があります。著者の熱い語り口に引き込まれて、自然に憲法の発想を学ぶことができるという意味で、優れた入門書だと思います。 -
まじわかりやすい。
9条については
政府解釈と通説を比較して、両方の側面から説明がされていて非常に理解しやすい。 -
憲法の考え方について「個人の人権の尊重」に
重きを置いて説明している。
こういった考え方は今まで知らなかったので面白かった。
もちろん、この考え方が万能か、といわれると、
今の自分では判断しかねるので、そのあたりは
他の本と比較するほうがいいのかもしれない。
あと、三権分立のあたりなどは、自分の生活とも
関連があったり(密接な関連ではないにしても)、
そのあたりは読んでいて「おぉ、そうだったのか」
と勉強になることが多かった。 -
日本という国が好きだけれども、それを人任せにしていては、嫌いになる可能性があるわけだ。とりあえず、日本という国が素晴らしい国である努力は、我々国民もしていかなきゃいけないんだね。もっと憲法を知りたいと思える、いい入門書。
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先月から仕事で行き詰っていて。
立ち位置は与えられるのではない、自分でみつけるものだとは思いながら。糸口が見つからなかったのだ。
昨年の春ごろ買った本だったけれども、ばたばたとしたリファレンスの中で一度も本のページを開かれることはなかった。
ただ、お仕事の立ち位置について、壁にぶち当たっている
その時には、何かのヒントがあるような気がしたんだ。
憲法の目的は人権の尊重である。自由の尊重である。
法とは人権と人権の調整である。
公共の福祉とは人権と人権の調整である。
というフレーズはとても腑に落ちる定義だった。
答えにはまだ早いけれど、足がかりに学んでいきたい。 -
実は、日本国憲法は、
「日本国民が守らなければならない」ということは、
一言も書かれていません!
日本国憲法 第99条
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」
"さて憲法自身は、誰に対して憲法を守れと言っていますか?
条文をよく読んでみてください。「天皇又は摂政及び国務大臣、
国会議員、裁判官その他の公務員」に守れ、と言っているでしょう。
「公務員」とはまさに国家権力の担い手の側の人たちのことです。
ここに「国民」は入っていません。国民に憲法を守れとは一言も言ってないのです"
(P31 「第1章 憲法総論」より)
以前、どこかで日本国憲法の規定は、
国家が国民に対して、義務を負うだけの
「片務的な契約」であると読んだことがあります。
このことは民法の売買契約のように、双方に義務が生じる、
「双務的な契約」と比較すると、その特質が分かりやすくなります。
http://a-e-dkmemo.blogspot.com/2013/02/4.html -
税理士試験のため法律(法人税法等)を勉強しているが、法律の全体像を全く知らない人(私)におすすめ。次は、同シリーズの民法→商法へ進もうと思う。
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目から鱗が落ちる。なるほど、こういうことですか。体系的理解。これからの勉強のベースとなると思いました。