ブタペストの世紀末: 都市と文化の歴史的肖像

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560028605

感想・レビュー・書評

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  • 前から読みたいと思っていた本で、昨年の京都の古本祭りで出会ったので購入しました。

    オーストリア=ハンガリー二重帝国の1つの中心として、19世紀後半に急速に発展したブダペストの、1900年前後を中心とした状況をじっくりと描いた1冊。文化、政治、人々の暮らしなど、さまざまな側面から当時のブダペストが生き生きと描かれています。文化面の話だけではなく、並行して政治的状況についても説明してくれるので、分かりやすかったです。
    当時の文化の見本市的な1冊なので、これをきっかけに興味をもった事柄についてさらに調べていく学生さんも多いんだろうなぁと思いました。もう30年近くも前の本なので、さらに新しい研究もいろいろ出てるのだろうなぁと思います。また、この著者のルカーチさんの視点で描かれているので、他の著者の人が素描すると違ったブダペストが描かれるのかなぁというような思いを巡らせるのも楽しいです。

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著者プロフィール

1924年ハンガリー生まれ。1946年、共産化するハンガリーを離れ、アメリカに移住する。1947~94年までチェスナット・ヒル・カレッジ(Chestnut Hill College)歴史学部で教鞭をとったほか、ジョンズ・ホプキンス大学、コロンビア大学、プリンストン大学などの客員教授を務めた。30冊を超える著書があるが、邦訳書として、『大過渡期の現代』(救仁郷繁訳、ぺりかん社、1978年)、『ブダペストの世紀末』(早稲田みか訳、白水社、1991年)、『ヒトラー対チャーチル』(秋津信訳、共同通信社、1995年)がある。また、近著には、Churchill: Visionary, Statesmen, Historian (New Haven, Conn.: Yale University Press, 2004), June 1941: Hitler and Stalin (Yale UP, 2006), The Legacy of the Second World War (Yale UP, 2010), The Future of History (Yale UP, 2011) などがある。

「2011年 『評伝 ジョージ・ケナン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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