パ-ル判事: 東京裁判批判と絶対平和主義

著者 :
  • 白水社
3.68
  • (9)
  • (12)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560031667

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 決して日本無罪説ではありませんのでお間違いなく。

  • 人間は自分の聞きたいことしか聞かないものなのね。↓パール判事の日本無罪論 (小学館文庫) (文庫)この本なんかそうなのよ。と書いてありました。

  • 靖国神社でパール判事顕彰碑を見るたびに覚えていた違和感を、パール判事のインド時代の生い立ちからたどることで解消してくれた好著。インドナショナリズムを専門とする研究者なだけに、個人の東京裁判へのスタンス偏向もあまり感じられず、パールという人を作り上げた当時のインドの社会情勢をも織り込まれていて、好感がもてる。東京裁判を扱った本はいくらも出ているが、その中できちんと講談社学術文庫の上下巻を読み通して適切なテキストで語っている人がどれだけいるだろう。同世代のまだ若い研究者の本ですが、力作です。この時代に関心のある人にはぜひお奨めしたい。

  • 右派に都合良く使われているパール判決書に対する左派からの反論本、なんだろうねぇ。パール判事の思想信条からパール判決書を位置付ける試みが成功しているとは言い難く、単なる反論本の域を出ていないのは残念。そもそもパール判決書は今後の戦争犯罪を裁く国際法廷設立という視点から論じられるべき問題と思いますがね。

全16件中 11 - 16件を表示

著者プロフィール

1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『思いがけず利他』『パール判事』『朝日平吾の鬱屈』『保守のヒント』『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『血盟団事件』『岩波茂雄』『アジア主義』『保守と立憲』『親鸞と日本主義』、共著に『料理と利他』『現代の超克』などがある。

「2022年 『ええかげん論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中島岳志の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×