- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560035207
作品紹介・あらすじ
第41回岸田国士戯曲賞受賞作品。
感想・レビュー・書評
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一つの歪みのせいで、歯車が噛み合わなくなってしまった世界。
シニカル、ブラックユーモア……そんな形容が似合うセリフの数々。
おそらく舞台をいくつかの部分に分けてつくっているのだろう(つまり場面転換がライトのオンオフひとつで済む)。そのため場面が目まぐるしく変わり、それぞれの関連がつかみにくいような気がする。ただ、ひとつひとつのセリフや仕草をじっくり追っていくことにこの劇の本質はあまり無いのではないだろうか。
流れるようなテンポ(想像ではあるが)の中で小刻みに発されるボケや不条理な展開を皮膚感覚で感じつつ、気がついたらクライマックスが来て終わってしまっていた……そんなところか。
つかこうへいや野田秀樹の作品のような「訳のわからなさ」はこの作品にも表れているように思われるが、彼らの作のように「訳がわからなかったけどラストで心を動かされた」となるかどうか。これは実際の舞台を観ないことには何とも言えない。
果たして観終わったあと、何が残るのだろう。そう思わせる所が、おそらく戯曲となったこの作品の魅力のひとつである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に手を付けた戯曲。
願わくば、
公演をみたいものです。 -
だめだ、一回読んでもわからん。
人数多い上に誤植も多くて…また読む。
でもあとがき凄くわかる。努力下品って、思ってる。 -
ついていけれるきがしないけど、たのしむ。
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宇宙は見える所までしかない。ものすごい言い切りようです。 青虫先生に笑いました
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アムロさえ ガンダムを脱ぐ 暑さかな
アニメ川柳シリーズ最高。 -
記念すべき岸田戯曲賞受賞作にして、記念すべき私と松尾スズキとの出会いとなった作品。誰ひとり健全な人間がいない混沌とした「平等」な世界。という松尾的世界観の代表作ですね。全然話に収集がついてないのにちゃんと終わってる、という作劇術・演出術はぜひお手本としたいところです(笑)。
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ご存じ「大人計画」の脚本。読んでいるのでセリフの一文字一文字が読めるのはいいが、テンポが味わえないのが・・やっぱりナマで観ないとね。(2001.7.11)