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- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560035740
感想・レビュー・書評
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勘九郎主演だったことから、この間観たコクーン歌舞伎『点日坊』が頭にチラつく。あっちはクドカンだったけども。からっぽだあ、という台詞は重なるところあるなあと思った。松尾スズキの作品はとんでもないのに、最終的にハッピーエンド…?と思うから不思議。勢いとどんでん返しっぷりが痛快。
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中村勘九郎主演で話題になった松尾スズキ初時代劇。上演時は「ぬるい」と評され、確かに戯曲として読んだときの強烈さも他作品に比べて劣るが、観劇時は3時間半たっぷり楽しみ、最後はなぜか泣きたくなった。自分の中が「からっぽだあ」と嘆く加瀬実之介の叫びは、松尾自身、そして現代においてなにかを表現しようとするものすべての切実な叫びであり、実を求めながらガセの中でしか生きられない人間のかなしみをたしかに描き出していたと思う。ってなんだこのおざなりな評は。悔いろ、俺。
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