ハドリアヌス帝の回想 新装版

  • 白水社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560042359

感想・レビュー・書評

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  • まだ、私が読むには時期が来ていないのかと思いましたが、だんだんと面白く読む事ができました。途中から小説という事を忘れて本当のハドリアヌスの自伝だと錯覚してしまうほどに。アンティノウスに対する失った心の傷を埋めるように神殿や立像を造らせ続けたどこか不器用な愛し方をうまく自分の中に噛み砕く事はできていませんが、一つの伝記を読み切ったような感じがします。どこが史実でどこが虚構なのかわからなくなりそうでしたが、そこも解説で少し理解。でも、もっと後で再読してみたいです。

  • ギリシア神話はいつか読もうと思っていて、でも絶対カタカナ名前で挫折すると思い手が出ずにいた。何とか読んだ。キリスト教を新しい異端の宗教といっているのが小気味よくよく書いた!な印象。それでも最後はバチカンのことにも触れてかの教の凄さを思い至る。
    新橋5丁目にアンティノウス像があるらしいので見に行こうと思う(笑)

  • 図書館本です。途中まで読んで感じをつかみました。

  • ちっとも進まなくて、困ってます。活字が小さくて、古いからなのかな。
    新装版で読み直したいです。
    だれか助けて!と他力本願になってしまいます。

  • ローマ人の物語で紹介されていたので読んでみました。
    ハドリアヌスはこんなに美しい言葉で人生を汲みとって書き綴ってくれる人を得て、よかったねえとしみじみしました。
    ただただ圧巻な一冊です。

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著者プロフィール

1903年ベルギーのブリュッセルで、フランス貴族の末裔である父とベルギー名門出身の母とのあいだに生まれる。本名マルグリット・ド・クレイヤンクール。生後まもなく母を失い、博識な父の指導のもと、もっぱら個人教授によって深い古典の素養を身につける。1939年、第二次世界大戦を機にアメリカに渡る。51年にフランスで発表した『ハドリアヌス帝の回想』で、内外の批評家の絶賛をうけ国際的な名声を得た。68年、『黒の過程』でフェミナ賞受賞。80年、女性初のアカデミー・フランセーズ会員となる。母・父・私をめぐる自伝的三部作〈世界の迷路〉――『追悼のしおり』(1974)、『北の古文書』(1977)、『何が? 永遠が』(1988)――は、著者のライフワークとなった。主な著書は他に『東方綺譚』(1938)、『三島あるいは空虚のビジョン』(1981)など。87年、アメリカ・メイン州のマウント・デザート島にて死去。

「2017年 『アレクシス あるいは空しい戦いについて/とどめの一撃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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