- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560046531
作品紹介・あらすじ
猫のゾルバが誓った三つの約束、でもその約束をまもるには、大いなる知恵とまわりのみんなの協力が必要だった…。ヨーロッパで大ベストセラーとなった愛と感動の物語。
感想・レビュー・書評
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港の猫の名誉と誇りにかけて、交わした約束は守り抜く。
優しさを胸に秘めたゾルバのハードボイルドなセリフがカッコよい。
いいかい、きみはカモメだ。そして、カモメとしての運命を、まっとうしなくてはならない。
だからきみは、飛ばなくてはならない。
飛ぶことができたときこそ、きみはきっと、本当に幸せになれる。
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飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ
というゾルバのセリフが、
心にささりますね^ ^
引用されている、ベルナルド・アチャガという詩人が書いた「カモメ」という詩も、
カモメが飛ぶためのヒントになり、すてきな詩です!! -
少し前にブクログに登録していたので、何でこの本を知ったのかすっかりわからなくなってしまったのですが、手にしてからタイトルを眺めてはいつ読もうかとうずうずしており、ようやく読めました。
キャラクターたちの行動の動機や気持ちの流れがわかりやすく描かれており、物語文の理解の初歩のレベルかなと思います。ただ漢字はほぼふりがながなく、小学校高学年からしか渡せなさそうなのが残念。語彙も「憤慨」や「荘厳」などやや難しめな熟語も見受けられます。
猫社会を想像たっぷりに描いた童話はたくさんありますが、その中でも「筋を通す」という気持ちよさ、情の厚さを根っこに据えてストーリーを展開しておられます。
登場キャラクターはそれなりに出てくるのに意外と混乱しないのはセリフが特徴的だからかな?
中学生以降には、ややストーリーが子どもっぽく感じられてしまうかも。絵も日本の子どもウケはしにくいかな…勧めるのはちょっとしりごみしてしまいます。でも、自分と違う生活をする生きものに対する慈しみを描いた作品として、湿っぽすぎず、男の子でも読みやすいキャラクターなのは特筆する点です。見極めて勧めていきたい良作でした。 -
港の猫たちと子カモメのやりとりにほっこり。
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何のお勧めだったか、読む頃には忘れている。
よくある「カモメに飛ぶことを教えた猫」の話し。
向かい風やら博士やら大佐、さる、秘書やら脇役が騒がしいのは楽しいが、それ以上はない。小学中学年には良いかも。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99413242 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00207996
銀色のつばさのカモメ、ケンガーは、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。そこには1匹の黒い猫がいた。名前はゾルバ。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託す。そして、3つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった──。
「勇気をもって一歩ふみだすこと、全力で挑戦すること、そして、自分とは違っている者を認め、尊重し、愛することを教えてくれるゾルバとフォルトゥナータたちの物語が、これからもたくさんの方々の心に届きますように」(「訳者あとがき」より)
(出版社HPより) -
瀕死のカモメが、猫に三つお願いをした。
わたしが産む卵を食べないで。
ヒナが産まれるまで、世話をして。
ヒナに飛ぶことを教えて。
そして、カモメは卵を一つ産んだ。
卵を託された猫ゾルバは、どうやってヒナに飛ぶことを教えるのか。 -
2019.7月。
違うからこその強さ・深さ・真実味。できないことはない。かも?