ジュリアス・シーザー (白水Uブックス (20))

  • 白水社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070208

感想・レビュー・書評

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  • 古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。

    アントニーとクレオパトラも読みたい。

  • ・ブルータスよ、お前もか、の場面が分かった。
    ・シーザーを殺さなければならない必然が不明確か?その後の戦いが主命題なのかもしれない。

  • 『ローマ人の物語』の該当巻を読んだ後でこれを読むと、シーザーやブルータスのイメージはこれに引っ張られてたんだなーということが、よくわかりますね。

    ところで、「あの気高いおからだも悲しみにあふれる杯だ」というセリフがありますが、もしやもしや、高橋和巳『悲の器』はここから…??今更だけど。でもまだ誰も指摘してなかったら大発見かも⁈ ( たぶんそんなことはないね)

  • 請求記号・932/Sh
    資料ID・100020050

  • 第三幕第二場

  • カエサル暗殺を描く悲劇。

  • 塩野七生氏のカエサルの項に触発され、手に取る。ジュリアス・シーザーのタイトルとは裏腹に、ジュリアス・シーザーに愛された高潔な男ブルータスの苦悩と悲劇が主題であるかのようだ。読後に解説を読むとさすがに色々な研究がなされていてそんな単純なものではなさそうだ。またジュリアス・シーザー暗殺を下敷きにして、上演当時の世相をも反映した要素もあるようだ。

  • さいたま市の図書館でこの白水uブックスのシェイクスピアのシリーズを目にしたとき、高校の図書館のことを思い出しました。ちょっと、ビックリな経験でした。上半分がグリーンで下半分がホワイトの装丁がかたまって置かれていたので、当時の記憶が呼び起こされてようです。装丁って、重要ですね。さて、高校生の時にはシェイクスピアってあんまり、ピンとこなかったんですけど、大人になってから読むとどんな感じなものか、ちょっとこれから読むのが楽しみです。

  • 2012 9/13読了。先生に貸していただいた本。
    筑波大学大学院共通科目(院生プレゼンバトル)の授業で、プレゼンのための演劇技法のトレーニングの回の教材に使っていた本。
    確か高校生の頃にも読んだはずなんだけど、全然内容覚えていなかった・・・。

    タイトルはジュリアス・シーザーだが、主役級に活躍するのはただ一人私的な理由を持たず国家のために、王たらんと野心を抱くシーザーを暗殺する「公明正大な」ブルータスと、シーザーの腹心でブルータスら暗殺者一味と対峙する後の第二回三頭政治の一角、アントニー(アントニウス)。
    クライマックスは授業でも実際に演じてみる脚本として使われた、シーザー暗殺後、市民を前にしてのブルータスとアントニーの演説。
    ブルータスは自分は誰よりもシーザーを愛したが、国のために野心を抱くシーザーを殺した・・・とまず演説し、市民はブルータスの味方一色に。
    その後、ブルータスらの許可を得てシーザーを悼む演説を述べることになったアントニーは、匠みにブルータスらを批判しないという約束を守りつつ、シーザーが野心など抱いていない、市民を愛した人物であったこと、その死の残酷さを語りかけ、当初ブルータスを讃えていた市民は反ブルータスの暴動を起こすまでに煽られる。
    まさにデマゴーグ。
    脚本読むだけだとわかりにくいけど、映画や実際に演じている風景を見ると、なるほどこの演説は心に響くわ・・・自分も煽られ耐性なさそうだしブルータスの家に焼き討ちとかしかねん。怖い怖い。

    ただ、このシーンではすっかり反ブルータス一色になるけど、その後もブルータスは公明正大で心からローマを案じている人物として描かれ続けるんだよなあ・・・だからこそ悲劇として成立しているわけか。
    とてもおもしろかった。シェイクスピアまた読み返そうと思う。あと上演されているところとかもっと見たくなった。

  • シェイクスピアを初めて読んだ。

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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