チボ-家の人々 (5) (白水Uブックス 42)

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070420

感想・レビュー・書評

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  • 働く男、アントワーヌ。今回は彼の24時間密着。
    なぜか彼に一番感情移入してしまう。

    ジャックのことも気になります…この先どうなるんだろう…

  • 前巻でちょっとチャラい奴だと思ったりしてごめんなさい、アントワーヌ。30代になり医師としてのっている彼は、また一方で、多くの壁にもあたる。ジャックはまだ不明で終始アントワーヌの話。第一次大戦勃発前夜の1913年。充実感と疲労感がにじんでいて読んでいてつらかった。

  • アントワーヌの医師としての一日。これだけのことをこなしながら、最後の安楽死以外では葛藤の片鱗も見せないのは、医師の習性なのだろうか。

  • 1913年10月13日の診察記録だけで、診察した患者数もさほどは多くないけれど外科あり内科あり往診もありでなかなか忙しそうだ。ポッツ病はティモールで初めて経験したというか実際のケースに遭遇した現在はまれな病気だけれど、それが普通に描かれていたので時代を感じた。何が何だかわからない疲労感と重大な問題に直面しては離れ深く考えては瑣事に気を紛らす、そんなことの繰り返しというのはかつて自分も経験したものだった。

  • 安楽死について逡巡するアントワーヌ。森鴎外の『高瀬舟』に通じるものがある。

  • 文学
    古典

  • なぜかジャックは消えてしまっていた。この「診察」の巻では医師アントワーヌの一日を追う。いく人もの患者と接し、医療の可能性と限界を思考する。傲慢と謙虚の思いが交錯する。安楽死のテーマが大きくのしかかる。しかしここでは解決しない。このテーマは今後の物語の展開に何かしら関わってくるのだろうか。サブストーリー的な巻ではあるが、まだまだ続く長い物語にふくらみを与える重要性を感じた。それにしてもジャックは何処に。ジャックの不在が気になって仕方がなかった。彼の行方は回想での暗示のみ。ミステリー的な要素も秘められている。

  • 新潟などを舞台とした作品です。

  • 19/12/31

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