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- Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560071557
感想・レビュー・書評
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城に行こうとする主人公Kが全然城に辿り着けない話。黒澤明『生きる』のたらい回しシーンが400ページ続く感覚。終始なにを言っているのかわからない村の人間たちに翻弄される主人公Kとそれを読む俺。なにがなんだかわからないまま終わってしまった(絶筆)が、主人公Kもきっとなにがなんだかわかっていないのでそれでいいのだろうと思う。折に触れ読み直したいような気もするし、もう読みたいくないような気もする。
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謎めいたストーリー。緊張感と喜劇的印象。城が象徴するものは、官僚制機構か、死の象徴か、それともカフカが抱いていた人生に対する「疎外」そのものか。
彼が日常感じていた目眩感のようなものが、何となく理解できる。人生とはまさにこのような謎めいたものだからだ。 -
カフカの主人公の外見というと何故かいつもジョニー・デップを思い浮かべてしまいます。