「戦後」の思想: カントからハーバーマスへ

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560080320

作品紹介・あらすじ

戦争という現実をまえに思想家たちはどのような言葉を紡ぎ出していったのか。カントの「永遠平和」という理念をはじめ、ナポレオン戦争をめぐるフィヒテとヘーゲル、普仏戦争をめぐるマルクスとニーチェ、さらに両大戦後の思想から、私たちが生きる"いま"を考える。

感想・レビュー・書評

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  • カントの永遠平和論からハーバーマスの憲法パトリオティズムまで、ドイツの思想家たちが唱えてきた政治的ヴィジョンを「戦後」という軸を設定して比較しようとする試み。またドイツにおけるユダヤ人という問題も扱われており、ローゼンツヴァイクなどユダヤ教的思想とヨーロッパ思想に何とか折り合いをつけようとした思想家の取り組みも紹介される。

  • ナポレオン戦争以後、現在までの「戦後」を考察したカントからハーバーマスまでの思索を俎上にあげ、人は戦争を乗り越える視座をもつことができるかどうかを問う一冊。どの哲学者も真剣に戦争の問題と取り組んでいる。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県丹波篠山市生まれ。2014年10月から大阪文学学校校長。2016年4月から京都大学教員。
詩集:『沈むプール』、『バイエルの博物誌』、『言葉の岸』(神戸名ビール文学賞)、『ホッチキス』、『家族の午後』(三好達治賞)、『闇風呂』、『ほとぼりが冷めるまで』(藤村記念歴程賞)
主な詩評論集:『アイデンティティ/他者性』、『言葉と記憶』、『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』、『石原吉郎』、『「投壜通信」の詩人たち』(日本詩人クラブ詩界賞)

「2023年 『京大からタテ看が消える日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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