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- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560082737
感想・レビュー・書評
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レーニンの死から、スターリンとの対立、トルコ・メキシコへの亡命、暗殺されるまでを精細に描く評伝。「20世紀の社会主義」に一石を投じる、英国の泰斗による話題の大作! ダフ・クーパー賞受賞作品。
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スターリンとの闘争に敗れ、一気に絶頂から転落していく
諸外国のトロツキストの活動家たちとの関わりなど、レアな情報が多くてためになる
下巻は訳注が100ページを閉めているが、そのインプットに相応しい素晴らしいアウトプットでした -
ボリシェヴィキが政権をとった1920年以降、
レーニンが倒れ、スターリンに敗れ、亡命しつつ活動を続けるも、
最後はメキシコで倒れるまでを描く。
上巻に引き続き、トロツキーの人となりが鮮やかに描かれる。
上巻では政治的主張に関する記載がややこしい印象を受けたが
下巻ではその色は薄くわかりやすい。
また、最終章における著者のまとめは合点がいくもので、
「彼は永遠の革命家であって、決して政治家が本業ではなかった」
にはなるほどと思わせられた。
ベトナム反戦運動におけるトロツキーの持ち上げられ方は
日本における学生闘争にも通じるものがあり
違和感を感じていたため、スッキリした。
訳者あとがきも冷静にまとめられており、
これも含めて本書の評価を高めている。
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