イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑

著者 :
  • 原書房
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本棚登録 : 236
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562052981

感想・レビュー・書評

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  • 自分がリクエストした本でなく、面白そうだから手に取った~赤帽・馬方・円タク輪タク・沖仲仕・押し屋・三輪タクシー・車力屋・蒸気機関車運転士・人力車・灯台職員・都電運転手・乗合バス・バスガール・街角メッセンジャー・木炭バス・渡し船の船頭・杣・炭鉱夫・屋根葺き・井戸掘り師・質屋・下宿屋・カストリ雑誌業・新聞社伝書鳩係・電話交換手・藍染め職員・鋳物師・桶屋・鍛冶屋・瓦師・木地師・炭焼き・提灯屋・蹄鉄屋・袋物師・文選工・棒屋・和傘職人・アイスキャンデー屋・赤本の出版屋・おばけ暦売り・疳の虫の薬売り・氷屋・畳屋・ポン菓子屋・荒物屋・エレベーターガール・演歌師・大ジメ師・行商・金魚売り・雑貨屋・駄菓子屋・天皇陛下の写真売り・豆腐売り・毒消し売り・富山の薬売り・泣きばい・風鈴屋・蛇取り師・薪売り・マネキンガール・ロバのパン・カフェ・カフェー・テン屋・ミルクホール・サンドイッチマン・チンドン屋・三助・活動弁士・門付け芸人・紙芝居屋・公娼・傷痍軍人の演奏・ジンタ・大道講釈・のぞきからくり・パンパン・幇間・水芸人・伯楽・オンボウ・風帯屋・代書屋・代書屋・トップ屋・貸本屋・損料屋・電報配達・髪結い・口入屋・女衒・奉公市・タイピスト・ドックかんかん虫・鋳掛屋・下駄の歯入れ・こうもり傘修理業・箍屋・羅宇屋・洗い張り屋・靴磨き・屎尿くみ取り人・屑屋・バタ師・よなげ師・エンヤコラ・ショバ屋・つぶ屋・丁稚・寺男・倒産屋・ニコヨン~大体解るけど、昭和と言っても長いからなぁ…。昭和になってなくなった職業は知らないし、田舎の方も知らない。寺男ってまだいたよ! 澤宮さんって幾つなんだろう?1964年生まれだって!!な~んだ、昭和40年代の生まれかぁ~、昭和30年代をよく知らないような気がしたんだ! 昭和30年代が高度成長のはじまりで、1950年代後半なんだけど、30年と50年代後半が結びつかないようだ

  • ★★★★☆
    消えていった仕事の数々。
    現在の仕事も50年後100年後にふりかえったとき…。

    懐かしい昭和の小説や映画を観たくなった。
    それぞれの仕事につけられた参考文献もたどってゆきたい

    あきらかに犯罪を「仕事」として紹介するのはどうかな~と思った。名前は仕事っぽいけど。。詐欺はいかん。線引きが難しい時代だったのかな。悪意のあるなしかな。
    (まっきー)


    ※学校に入れるなら、内容を確認してから!

  • さまざまな職人の仕事にも感心したけれど、戦後や高度成長期の時代の隙間を埋めるように、新しいニッチな職業を作り出してきた人々の創意と努力に頭が下がります。
    もう一つ、放浪詩人の高木護がついた職業リストが面白い。
    作男、チャンバラ劇団、思想団体委員、担ぎ屋、闇市番人、飴屋、易者、豚小屋番人、密造酒、金属回収、プレス工場、ボロ選別工、ぽん引き、どぶろく、砕石工場、山師、演劇興行取り仕切り、乞食見習い、流し、アベック旅館番頭...

  • 昭和までは見られていたが、今では機械に代替された業種、もしくは完全に廃れてしまった業種の紹介。

    女性の花形職業や職人だけでなく、詐欺の通称まで紹介されているのが面白い。
    当時の仕事が「箍を外す」「油を売る」などの語源にもなっています。

    今より不便ではあっただろうけど、そこに働く人々の確かな息遣いを感じます。

  • 絵を見て楽しむ。
    知らない仕事は説明を少し読む。
    懐かしい仕事もあった。
    楽しく読んだ。

  •  今回の本は、かつて日常生活の中で見かけた職業に焦点を当てている。本を読んで初めてこんな仕事があったのかと知った。


     例えば、「泣きばい」は、街中でうその身の上話をして、人の同情を誘い、同乗した通行人にものを売りつける詐欺商売と紹介されている。主に戦後から昭和30年代にかけて見られた仕事で、売るコツとしては人を引き付ける話術と演技力。生活が懸かっているだけに必死だったのが目に浮かんでくる。


     今でも違う形であるのが「代書屋」。公的書類を専門に書く人で、中には外国人と恋に落ちた日本人女性のために愛の翻訳をする人もいたそうだ。今では、就職活動塾、アメリカの大学・大学院に出願するエッセーの添削など違う形で残っているともいえる。


     「トップ屋」とは、週刊誌等で目立つ記事を狙って書く記者のことで、数人でチームを組んで記事を売り込んでいたとある。今は、ルポライター、ノンフィクションライターなどに姿を変えた。


     「つぶ屋」とは、昭和6年ごろに登場した詐欺商売の1つで、失業したサラリーマンを装った悪い奴が本物のサラリーマン宅にやってきて金をめぐんでもらっていた人たちのことを指す。先に取り挙げた「泣きばい」同様、口のうまさと演技力がものをいう。あの手この手を駆使して金を稼ごうと考えるものだ。


     人間社会の俗なる部分を垣間見ることができる今回の本。たくましく生き抜いてきた声なき先人の息遣いが伝わってきそうだ。

  •  消えた仕事というか、今は主流ではない仕事を1つにつき2ページで紹介している本。割合としては絵が1ページ、文章が1ページである。

     かつてそんな職業があったということは知っていたとしても、それが主流であるか否かはわからないもので、たとえば、デパートで服を着てそれを売るマネキンさんがモデルやアイドル並の花形職業だったんだりする。
     だいたいの職業は、人力車からタクシーになるように機械化されたり、ほそぼそと継続しているが、時折ビジネスモデル自体が破綻し、継続出来なくなった仕事もあり、興味深い。
     全部を一気に読もうとすると疲れるが、すこしずつ興味のあるページからだけでも読むと面白い。

     しかし手間暇掛かっていそうな本だ。

  • 自分には古過ぎて、もう一つピンとこない

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著者プロフィール

澤宮優(さわみや・ゆう) ノンフィクション作家。1964年、熊本県生まれ。青山学院大学文学部卒業、早稲田大学第二文学部卒業。2003年に『巨人軍最強の捕手』(晶文社)で第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。主な著書に、『バッティングピッチャー』、『炭鉱町に咲いた原貢野球』、『昭和十八年 幻の箱根駅伝』(以上、集英社文庫)、『世紀の落球』(中公新書ラクレ)、『イップス』(KADOKAWA)、『戦国廃城紀行』(河出文庫)、『暴れ川と生きる』(忘羊社)、『集団就職』(弦書房)など多数。

「2023年 『「二十四の瞳」からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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