地図で見るイスラエルハンドブック

  • 原書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562056972

作品紹介・あらすじ

「紛争地域の中心にある、複雑な国を理解する」…本書は、イスラエル地政学の専門家として知られる著者が、あらゆる側面からテーマとしてとりあげたレファレンスブック。100点におよぶ地図や最新の情報により、イスラエルの複雑性がよりいっそう理解できる。

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  • パリ政治学院出身。パリ・スクール・オブ・ビジネス国際関係学教授のフレデリック・アンセルの著。

    表紙裏
    本書はイスラエル地勢宅の専門家として知られる著者がテーマをあらゆる側面からとりあげた
    ・イスラエル国創設の起源となる思想の流れと歴史的事実
    ・人口問題・・幻想から現実まで
    ・資源に関する複雑な問題・・水、エネルギー、頭脳、貿易
    ・目まぐるしく変わるイスラエル・パレスチナ交渉の歴史

    <シオニズムからイスラエル国へ>
    シオニズムとは、ユダヤ教を宗教としての次元から、-紀元70年のユダヤ戦争でエルサレムが陥落し、約束の地でユダヤ人の主権が失われて以降の唯一の手段としてー 政治の次元に転換しようとするもの。ここで重要なのは、宗教としてのユダヤ教を、民族としてのユダヤ人のもとに置くことだ。この「新しいユダヤ人」の二つの特権は、土地を耕し、そこで自衛することである。

    ○聖書の時代ー表現にみる領土
    ・エルツ・イスラエル(イスラエルの地)「パレスチナに対するユダヤ人側の呼称」はユダヤ民族のゆりかごの地である。この地でユダヤ人の精神的、宗教的、民族的アイデンティティが形成された。

    『文書でみるエルツ・イスラエルの異なる意味のとり方」の表をヘロドトス「歴史」より作成した。
     カナンの国境、シナイからユーフラティス川まで、ネボ山での約束(モーゼ)、12部族の領土、ダビデ王とソロモンの王国 の考える領土が表になっている。

    ○最小限の共通項
     トーラー(モーセ五書。旧約聖書の最初の5つの書)で、神が明快に約束した地と、モーセの後継者ヨシュアが約束の地カナンを征服(紀元前13世紀)したあと、ヘブライ人が実際に取得した土地に関して、両者をつきあわせると、つねに出てくるのがエルサレムであり、ユダヤの血、サマリア(現在のヨルダン川西岸地区の南と北)、ガラリヤ、ネゲヴの北、そしてヨルダン渓谷である。
     結局のところ、シナイ半島~一般通念とは逆に、そしてまた、シナイ山でモーゼが授けたはずの基本の神話があるにもかかわらず~は、エルツ・イスラエルの掟に組み込まれたことは一度も無く、ヘブライ人にとっては聖地への通過点でしかなかった。

    <イスラエルに戻ったユダヤ人の出生地>
    旧ソ連1000千人、ルーマニア260千人、ブルガリア・旧チェコスロバキア130千人、モロッコ260千人、イラク130千人、イラン50千人、アメリカ130千人 など。

    2020.9.10第1刷。

  • 東2法経図・6F開架:302.27A/E58c//K

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