クロー遺伝学概説

著者 : J.F.クロー 木村資生 太田朋子

• 培風館 (1991年1月1日発売)

作品紹介・あらすじ

本書の内容は古典的遺伝学・分子遺伝学の基礎的事項から、免疫や生化遺伝学、集団遺伝学、進化遺伝学などの現代遺伝学まで広範な領域を網羅している。

感想・レビュー・書評

[いりあさんの感想 · 2018年2月3日]

大学の参考書として使用していました。2012年に他界した遺伝学の権威James F. Crowが初学者向けにまとめた遺伝学の概説です。ある程度生物の勉強をしたことのある人であれば普通に読めると思います。ただ、内容が古いため、既に古典の域に到達してしまっている感が否めません。

[shinsa82さんの感想 · 2015年1月28日]

本書は遺伝学の教科書 "Genetics Notes" の邦訳で、訳者の1人は「中立進化説」などで有名な木村資生氏である。

遺伝子の構造と性質、遺伝様式、水平伝播、免疫、集団遺伝学、進化などについてコンパクトにまとめられていて、高校卒業程度の知識があれば読み進めていくことができる。書籍サイズが大きくないのもよい。

ただし1983年の本などで遺伝学の最近の結果については載っていない模様。他の書籍で知識を補完するとよいであろう。