- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566001039
感想・レビュー・書評
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海外絵本を選ぶ基準の一つが翻訳家です。瀬田貞二さんに外れなし。言い回しは流石に古いところもありますが、シンプルな絵と相まって、なんともほろっとする寂しいような深い読後を味わえます。
この感覚はうちの6歳児にも分かったらしく、なんか寂しいね…とつぶやいていました。
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嵐にあったネズミを助けた鯨。
二匹は身体の大きさも住む場所も違うけれど、深い友情で結ばれる。
長い長い年月が経ち年取った二匹は再会する。今度は瀕死の鯨を助けるネズミ。でも二匹には今度こそこれが最期の別れだと分かっていた。
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”ボーリスは ぞうのあたまにいるエーモスをふりかえりました。
なみだが おおきなくじらのかおを ながれおちました。
ちいさなねずみのめにも、なみがだ うかびました。
「さおうなら、なかよしのくじら」とエーモスは、ちいさなこえでなきました。
「さよなら、なかよしのねずみ」とボーリスが ほえました。
そして なみまに しずみました。
ふたりは、このさき2どとあえないことを しっていました。
そしてぜったいに あいてをわすれないことも しっていました” -
ねずみとくじらの優しさがあふれる素敵な絵本です。
優しい色合いの絵に癒されますし、何より言葉が美しい本です。
特に素敵だなと思った表現を書き出しますと、
「いきてここにいる けしつぶほどのねずみのみも、いきてひろがる だいうちゅうのなかまとして、しみじみうちゅうぜんたいを したしくかんじました」
「ポーリスは、ねずみのちいさい かわいさや やさしさ、かるいふるまいや こわね、ほうせきのようなめのかがやきに ひきつけられましたし、エーモスは、くじらのおおきなからだや どうどうとしたようす、ちからやうごき、ひびくこわねや あふれるしんせつにうたれました。」
そして、くじらがねずみを想ってつぶやいた、
「なりはちいさいが、しつせつのかたまりだな」というセリフがお気に入りです。 -
二人の友情が、まったくベタついていない。
大人の絵本だわこりゃ
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こんなすてきな絵本
知らなかったなあ
素朴な絵と瀬田貞二さんの美しい日本語
しっとりと胸に迫ります
おおきなくじらとちいさなねずみ
どうかしあわせでね
≪ もうあえない でもわすれない ぼくたちは ≫ -
図書館本。ねずみとくじらの素敵な関係に心温まります。読み聞かせのときには難渋しましたが、今はあまり使われない古き良き言い回しも耳に心地よかったです。
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相手を信じることの尊さ
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色合いとストーリーが好きな絵本。
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詩情あふれることばが素敵です。あたたかいお話だけどどこかクールさが感じられるのもあるのがまたよいです。
ラストの部分
ジーンと心にしみて泣けます
電車でしたので焦りました…
素敵です!
ラストの部分
ジーンと心にしみて泣けます
電車でしたので焦りました…
素敵です!
いつも「いいね」を下さってありがとうございます!
このラストは心に沁みますよね。
なぜこういう結末なの...
いつも「いいね」を下さってありがとうございます!
このラストは心に沁みますよね。
なぜこういう結末なのかは、お読みいただくしかありません。
とても絵本と思えないようなお話です。
読み終えた後は、長年のたったひとりの友だちを思いました。
電車の中でしたか。。それは危なかったですね・笑