ノアのはこ船 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

  • 評論社
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本棚登録 : 126
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566002616

感想・レビュー・書評

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  • 私は子どものころキリスト教の日曜学校に通っていて、聖書とクリスチャンの母の影響を受けて育った。わが子にも同じことをしようとは思わないけど、目に見えないものの存在を感じ、畏れる心(畏敬の念、と言えばいいのかな)はもってほしいと思っている。それで、キリスト教に限らず、宗教の本で子どもにも親しめる本があればたくさん読んであげたいと思っている。
    「ノアの箱舟」は聖書のお話の中でも子どもにとって心に残りやすく、奥深いお話だと思う。
    この絵本は最初に解説があるだけで、中身はまったく文字はない。スケッチ風に、でも細かく描かれた絵の中に、一人の男性とつがいの動物たちを認めることができる。聖書をまったく知らない大人が子どもに読む場合はどうなるのかわからないけど、私は一応聖書を知っているので、うろ覚えでどういう場面なのか子どもにお話しながら一緒に絵を眺めます。でも言葉は最小限でよく、あとは子供がイマジネーションを膨らませます。例えば、「ノアが動物たちを船に乗せるよ…」と言うと、子どもは絵を隅々まで見て、どんな動物がどんな様子で船に乗り込んでいくか(自らタラップに進んでいく動物もいれば、むりやり押し込まれるようなのもいる)、どの動物もつがいになっていることなどに気づく。
    嵐の日々を越え、ある日ノアが放った小鳥が緑の葉を咥えて戻ってくる。「葉っぱがあったということは、陸地が近くにあるってことだね」などと言わなくても、その先のページに進むとそれが分かる。
    子どもがどれくらい理解しているかまだよくわからないが、箱舟に世界をつめこんでいる感じがちゃんと伝わるし、絵も素敵だし、パラパラとめくっても、じっくり細かく絵を眺めてもどちらでも楽しめるし、良い絵本だと思います。

  • 1978年 コールデコット賞受賞作品
    Noah's Ark

  • 地上のけがれをあらい流してしまおうと、大洪水をおこすことにした神。同時にただ一人の心正しき人・ノアに命じて大きなはこ船をつくらせ、家族と動物たちを乗りこませる。ほぼ絵だけ。でもスピアーの絵本は表情がいいから字がなくても雄弁。そこかしこ物語に満ちている。好き。

  • キリスト教聖書より

  • アレッなんか思ったよりたくさん乗ってたんだな動物…
    夫婦じゃないんだな…いやあえて分かんないように描いてるのかもだけど…

  • Original title:NOAH'S ARK.
    物語となる文字を表紙と裏表紙の脇に載せ、後は絵だけで表現しています。
    Noahと動物達が大洪水から身を守る為に舟に乗る事は知っていました。
    ですが、中にはこんな動物まで?と思う動物も居て驚きました。
    大洪水の中舟内で過ごす人と動物の情景が、やがて最後に誰も居なくなるsceneが心に残りました。
    そして人も動物も再度繁栄して言ったと思うと、今の此の世は…と考えてしまいます。

  • ほとんど絵。
    神話

  • ノアのはこ船のお話は様々に絵本にされていますが、スピアーの絵がだんぜんお勧めです。
    いきいきとした動物たち。
    すばらしいです。

    • Michiruさん
      チェックですね。
      想像の世界がどういう風に表されているか見てみたいです☆
      チェックですね。
      想像の世界がどういう風に表されているか見てみたいです☆
      2009/06/08
    • lovefigaroさん
      MakiYさんは特に関心がおありのテーマでしょうね。
      ご覧下さいませ!
      MakiYさんは特に関心がおありのテーマでしょうね。
      ご覧下さいませ!
      2009/06/09
  • よく知られたノアの箱舟のお話。スピアの想像力豊かな絵は、旧約聖書が語らないところまでいきいきと表現しています。世界中から集まってくる動物たち、屋根の上にひるがえる洗濯もの。やがて雨が降りはじめ、見送りに来た動物たちは水に沈んでいきます(うちの子たちには、これがとてもこわかったようです)。えさをやるのも大仕事。新しい命も誕生し…。ついに水がひいて、喜びに沸くノアたち。そしてまた地上で新しい暮らしを始めます。
    何度読んでも新しい発見があります。小さい頃からずっと、おとなになるまで(なっても)楽しめる絵本です。

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著者プロフィール

『ノアのはこ船』(邦訳:評論社)で1978年コールデコット賞、および『きつねのとうさん ごちそうとった』(邦訳:評論社)で1962年コールデコット・オナー賞を受賞した、アメリカで最も人気ある著名なイラストレーターの1人。100冊を超える本のイラストを担当し、その仕事はアメリカ中の美術館や私的コレクションに見られる。イラストと文筆に加えて、船舶模型の熱心かつ名高い制作者でもある。2017年死去。

「2018年 『魚にのまれたヨナのおはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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