陸奥宗光 上 (PHP文庫 オ 8-2)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569562803

感想・レビュー・書評

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  • 「陸奥宗光(上巻)」岡崎久彦著、PHP文庫、1990.11.15
    440p ¥680 C0123 (2023.01.19読了)(1990.11.09購入)
    2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』を見ながら明治についての関連本を読んできました。以下の本を読んだ後、しばらく間が空いてしまいました。
    「ニコライ遭難」吉村昭著、新潮文庫、1996.11.01
    「海の史劇」吉村昭著、新潮文庫、1981.05.25
    「日本海海戦の真実」野村実著、講談社現代新書、1999.07.20
    「ポーツマスの旗」吉村昭訳、新潮文庫、1983.05.25

    ●デジタル版 日本人名大辞典+Plus「陸奥宗光」の解説
    陸奥宗光 むつ-むねみつ
    1844-1897 明治時代の外交官。
    天保(てんぽう)15年7月7日生まれ。伊達宗広(むねひろ)の6男。坂本竜馬の海援隊に参加。維新後新政府につとめたが,明治10年の土佐立志社事件により5年の刑に服す。のち駐米公使,農商務相をへて,25年第2次伊藤内閣の外相。27年日英条約改正に成功し,同年の日清開戦から三国干渉にいたる難局に対処した。明治30年8月24日死去。54歳。紀伊(きい)和歌山出身。通称は陽之助。著作に「蹇蹇録(けんけんろく)」。
    【格言など】他策なかりしを信ぜむと欲す(「蹇蹇録」)

    陸奥宗光の評伝です。坂本龍馬の海援隊にいたあたりの頃については、記されていません。著者の興味の範囲外だったのでしょう。
    廃藩置県や、徴兵制についての発案は、陸奥宗光だったようです。地租改正についても、発案し実務もこなしたようです。紀州藩の出身ですので、薩長藩閥政治には、かなり反発していたようです。

    【目次】
    文庫版へのまえがき
    まえがき(旧版)
    1.行路難
    2.自得翁
    3.嘘つき小二郎
    4.新政府
    5.鵬翼折る
    6.冬の鴬
    7.「日本人」
    8.土佐のいごっそう
    9.運命の年
    10.夢破る
    11.蛍雪の功 再び
    12.鷙鳥は群れず

    ☆関連図書(既読)
    「隣の国で考えたこと」長坂覚著、日本経済新聞社、1977.11.17
    「戦略的思考とは何か」岡崎久彦著、中公新書、1983.08.25
    「国家と情報」岡崎久彦著、文春文庫、1984.08.25
    「情報・戦略論ノート」岡崎久彦著、PHP文庫、1988.05.16
    「情報・戦略論ノート Part2」岡崎久彦著、PHP研究所、1990.02.02
    「繁栄と衰退と」岡崎久彦著、文芸春秋、1991.06.30
    「新しいアジアへの大戦略」岡崎久彦著、読売新聞社、1993.06.03
    「クーデターの政治学」岡崎久彦・藤井昭彦著、中公新書、1993.09.25
    「国際情勢の見方」岡崎久彦著、新潮社、1994.03.15
    「悔恨の世紀から希望の世紀へ」岡崎久彦著、PHP研究所、1994.07.29
    「国際情勢判断」岡崎久彦著、PHP研究所、1996.02.08
    「日本にアジア戦略はあるのか」岡崎久彦・中嶋嶺雄著、PHP研究所、1996.12.05
    「国家は誰が守るのか」岡崎久彦著、徳間書店、1997.03.31
    「中国発の危機と日本」長谷川慶太郎・岡崎久彦著、徳間書店、1998.04.30
    (「BOOK」データベースより)amazon
    不平等条約の改正、日清戦争と下関条約、そして三国干渉―激動の時代にあって、日本の命運を担い、近代日本外交の礎を築いた陸奥宗光。だが、その前半生は、一家流浪、坂本龍馬や伊藤博文との出会い、明治新政府への参画と4年間の投獄など、波瀾に富むものであった。本書は、「蹇々録」をはじめとする膨大な資料と、父祖からの伝承をもとに描かれた“実像・陸奥宗光”として、近代日本史に一石を投じた力作である。

  • 『陸奥宗光とその時代』を開けば自ずから本書を読まずにはいられなくなる。書かれた本が書いた著者を動かし、編集者をも動かしたのだろう。本書によって「外交官とその時代シリーズ」が誕生するのである。
    https://sessendo.blogspot.com/2019/01/blog-post_8.html

  • 陸奥宗光〈下巻〉 (PHP文庫) 上下巻でどっちも持ってます。私の陸奥入門書。が、これ一冊で十分すぎるほど(笑)。著者は陸奥の従兄弟岡崎邦輔の子孫にあたります。また、著者自身の外交官としての経歴から、外交については非常に説得力のある指摘等も満載。「陸奥の生きた時代」をえがくということが一番の目標、という言葉らしく、伝記というよりもあの時代そのものをえがいた1冊になってます。おすすめ。

  • 苦難の時代から海援隊に入り、新政府の要人と成る

  • まだ維新前夜の部分までしか読んでないのだけど、やはり陸奥はかわいい人であったなと再確認。陸奥が主人公の小説が皆無なのでこれを読んでときめこうと思います。下巻もいずれ買う

  • 読みやすさにびっくりだ。陸奥はやっぱりかっこいいんだなあと思った。伊藤・陸奥・井上の三人が欧米列強相手にあたあたしてる様が好きなんだなぁ・・・^^
    西南戦争のときに、土佐組にのせられて紀州藩兵出兵の要請にいって、伊藤に振られるとことが好きだ。そして逆ギレして暗殺計画立てるとか陸奥可愛すぎる

  • 上下巻の大作評伝。著者自身外交官であるらしく、外交の専門家からの視点も興味深かったです。

  • 上下巻。
    私はこれで原陸奥を描きました(笑)

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著者プロフィール

岡崎久彦

1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など多数。

「2019年 『戦略的思考とは何か 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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