天使の運命 上

著者 : イサベル・アジェンデ 木村裕美

• PHP研究所 (2004年3月2日発売)

作品紹介・あらすじ

一人の男を、命よりも深く愛した少女エリサを待ちうける信じられない運命とは…。まるでジェットコースター!読者を夢中にさせる極上のエンターテイメント性と、世界の批評家が絶賛した高い芸術性。これこそ、本物の大人の小説。

感想・レビュー・書評

[由有理さんの感想 · 2010年10月30日]

久々にラテンの世界に没入。現実世界からの逃避で手に取ったのだけど、描かれているカリフォルニア黄金時代の移民から見た世界は、今でも十分通用する。世界中にまだ残る差別と保守性。著者の、大きくあたたかい母の懐で描かれる世界は愛と家族の小説バイブル。大好き！

[seisoptimistaさんの感想 · 2010年6月25日]

長編ですが、一気に読ませました。
イサベル・アジェンデだし、主人公の「特殊な能力」がもっと発揮される展開になるかと思いきや、そのあたりは控えめ。
自由を求め、愛に生きる女性たちの物語です。

[とろ子さんの感想 · 2008年9月23日]

真っ直ぐな恋はいいなぁ。そして、彼女は自由になった。上下巻。

著者プロフィール

1942年、ペルーのリマで生まれる。生後まもなく父親が出奔、母親とともに両親の祖国チリに戻り祖父母の家で育つ。19歳で結婚後、雑誌記者となるが、1976年、アジェンデ政権が軍部クーデターで倒れるとベネズエラに亡命。82年、一族の歴史に想を得た小説第一作『精霊たちの家』（河出文庫）が世界的ベストセラーとなり、『エバ・ルーナ』（87）、『エバ・ルーナのお話』（89。以上白水Ｕブックス）など、物語性豊かな作品で人気を博した。88年、再婚を機にアメリカへ移住。その他の邦訳に『パウラ、水泡なすもろき命』（国書刊行会）、『天使の運命』（PHP研究所）、『神と野獣の都』（扶桑社）、『日本人の恋びと』（河出書房新社）など。

「2022年 『エバ・ルーナのお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」