- Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569632872
作品紹介・あらすじ
ネコ語を話すチャーリーの勇気と感動の大冒険ファンタジー3部作・第1弾。
感想・レビュー・書評
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出版された当時、ハリー・ポッターを超える面白さ!などと宣伝されていたように思いますが、ハリー・ポッターの方がはるかに面白かったです。私には。
世界的に有名な科学者である両親がある日突然姿を消す。
大の大人を誘拐するってどういうこと?
自分にも危機が迫っているにもかかわらず、チャーリーは少ない手がかりを元に両親の追跡をし、ロンドンからパリ、そしてベニスへと向かう。
化石燃料が枯渇した近未来、「国」に上に君臨する「帝国」と様々な「共同体」。
手に汗握る冒険の始まり。
これがわくわくしないわけないでしょう?
で、しなかったんですわ。
テンポが悪すぎて。
ロンドンからパリまで船で1週間?10日?それ以上?かかってます。
ジェットコースターのような物語展開に慣れている日本人には、このゆるさはどうだろう?
ハリー・ポッターだったらきっと、一冊の中で仲間を見つけ、両親を取り戻し、事件を解明し、敵方に一矢報いるところ。
この本は450ページもあるのに、両親には追い付かないし、敵の目的もわからない。
読んでいてカタルシスがないのです。
そして三人称で書かれている地の文に突然挟まるチャーリーの心情。
三人称と一人称がひとつの章の中に同時にあるという違和感。
違和感というより、読みにくいよ、はっきり言って。
さらにチャーリーの最大の特長である「猫語を話せる」
これが全然生かされていないと思う。
肝心な時に猫がいない。猫はきまぐれだからね。
でもやっぱりもっと猫に活躍してほしいんだよね。
とりあえずベニスに向かう途中のオリエント急行の中で第1巻はおしまい。
洗脳一歩手前の両親は、無事にチャーリーと再会できるのか?
ライオンたちの運命は?
特に途中から仲間になったライオンの正体と目的は?
ブルガリアの王様はどこまでチャーリーに関わってくれるつもりなのか?その目的は?
そして最大の謎である、両親が誘拐された理由は?
いろいろ気になるので続きは読みます。
どうか面白くなっていますように…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猫語が話せる少年チャーリーが主人公です。ある日家に帰ったら両親がいなくなっていて、代わりに近所の不良少年ラフィがいて・・
猫に助けられながら、両親の後を追い、サーカス団に助けられ、猫語が話せるためライオンと仲良くなり、ライオンの曲芸を担当するライオンボーイになります。
ストーリーは単純明快であまり凝っておらず、チャーリーの成長に重点が置かれ、細やかに描かれています。
物語としては物足りないかもしれません。
後書きを読んで納得。
作者の娘へ語った内容をまとめた本でした。
ナルニア国物語と同じく、教育本の印象が強いです。 -
面白かった
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期待通りにネコとライオンが大活躍でした。
ネコ科大好きな私には、猫語を話す主人公・チャーリーが凄く羨ましい! -
ネコと話せる少年と、少し未来のお話
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だいぶ前に買ったけど、最後まで読んでいなかったので読み直し。
ネコ好きで天野さんの絵も好きだったので、二重に嬉しい本でした。
内容も面白く、幼さの残るチャーリーが必死で考えを絞り出して、両親の救出とライオンたちをアフリカへ送り返そうとしている姿は、読んでいてハラハラドキドキして、夢中で読んでしまいました。
ただ、天野さんの描くチャーリーはどちらかというと少し大人っぽいので、本文での子供っぽいチャーリーとは少しイメージが違うように感じられました。
でもきっと物語の終わりには絵のイメージのような頼もしいチャーリーになっているのかもしれません(と期待してみます。)
チャーリーの両親もとてもユーモラスで、誘拐されていても決して諦めずチャーリーを思う姿が印象的でした。白人の母マグダレンと黒人の父アネバということや、マッコーモとメイベルの恋愛事情などこの物語では少しだけ人種問題も取り上げられていました。
チャーリーの父アネバの職業も物語の鍵になりそうで、続きが楽しみです。 -
ケモナーにとって夢の能力を持つチャーリー。小5の時に羨ま死にした。
スリルあり、ケモノあり、サーカスあり、夢がぎゅうぎゅうつめこまれた非常に爽快感のある冒険活劇。
小学校高学年くらいの子供なら男でも女でも楽しめるでしょう。面白いよ、ほんと。
息もつかせてくれない、けれど疲れない!非常にスピード感のある物語でした。 -
動物と話ができるようになりたい、と久々に感じることのできる作品でした。
眠っていた子供心を揺り起こしてくれます。
絵も最高です。