バウンダーズ: この世で最も邪悪なゲーム

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569636245

感想・レビュー・書評

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  • 何年かぶりに再読。やっぱり面白い

  • ジョーンズ作品は何冊か好きで読んでいるのだが、今回は私の期待するものとは全く違うものだった。
    なんと言ったらいいのか、非常に複雑な気持ちなので短絡的に切なく悲しいと感じたということを書いておきたい。考えるとますます沈む。
    話の面白さ、展開、からくりには流石としか言いようがなく非常に面白かった。

  • 最後が本当にせつない。
    こんな終わり方はジョーンズらしくない。
    けど、きらいじゃない。
    時間は取り返しがつかない宝物なんだな。

  • こういう終わり方、辛いけど好きです。帰る場所を探してさ迷い続けるって設定が、堪らん。途中で気づいてしまったときの衝撃も。

  • これがこの作者の著作の中で一番好き〜。

    ハウルシリーズやクレストマンシーシリーズが好きな人が多いと思うけどね。

    ときどき思い出した様に読みたくなるんだよね〜。

  • びっくりした。ダイアナウィンジョーンズが書いたんだ。想像力がものすごいです。

  • なぜかかなり泣けますっ…

  • 凄まじい孤独を描いた作品。
    その呆れるような悲しみと虚無に私はただ立ちすくむ。
    ジェイミーとヘレンの絆が切ない。

  • 「バウンダーズ」は一種のゲームがモチーフになっている。色んな要素が現れ重なり合っていくのはいつもの通り。当然、今回も収まりはつく。ゲームと言えば、「ダークホルムの闇の君」でもゲーム感覚の観光旅行が題材となった。この本は辛辣な風刺になってはいるものの、Diana Wynne Jones特有の愉快で複雑なドタバタが展開される。最後に突拍子のないことも待っている。でも、「バウンダーズ」はいつもとはちょっと深部に差異がある。主人公ジェイミー・ハミルトンは13歳くらいに見えるのだが、実は100年もの間、バウンダーズ(故郷に向かう者)として世界の環を回っている。<あいつら>は邪悪なゲームを楽しみ、その中で「ランダム要素」として「ディスカード」されたジェイミーは「境界」から「境界」へと進む。ヘレンやヨリスに出会うものの「冷たい足のような僕の痛み」から逃げられない。
    果たしてジェイミーは故郷に戻れるのか。希望はどうなるのか。
    我々も誰かに操られゲームの駒となり、他人の作った「ルール」の上で「本物の場所」を見失っているのかもしれない。現実を取り戻すために誰もが犠牲を払う必要などない方が良いに決まってる。歴史を振り返ると、そこには影が付き纏ってはいるが。

著者プロフィール

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
1934年8月16日 - 2011年3月26日
イギリスのファンタジー作家で、子ども向けの独創的なファンタジー小説を記す。代表作に『ハウルの動く城』『大魔法使いクレストマンシー』のシリーズがある。
2004年に『魔法使いハウルと火の悪魔』が宮崎駿監督・スタジオジブリ作品「ハウルの動く城」として映画化され、日本でも広く知られるに至る。

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