- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569636924
作品紹介・あらすじ
問題が起こると知りつつ何もしない。そもそも本気で変わろうとしていない。過去の成功体験にしがみつき、いつかは「神風」が吹くと根拠もなく楽観視。日本の組織に蔓延する「不作為の病」。決定力不足に悩むサッカー、人気凋落にあえぐ大相撲、既得権をめぐって混乱するプロ野球、ドタバタをくりかえすオリンピック代表選考。責任の所在はどこにあるのか。勝てるチームをつくりあげた名指導者たちの声に耳を傾け、考える。「伝統か改革か」はナンセンス!「明日の勝者」になるために、スポーツから学ぶ組織改革の思考。
感想・レビュー・書評
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2013.04.12 非ビジネス書からビジネスを学ぶ3分プレゼン会で紹介を受ける。
日本人には「敗者の美学」がありますが、そんな美学を二宮氏は否定します。スポーツではルールは一定ですが、ビジネスでは都度状況が変化します。抽象化することにより、ビジネスのエッセンスをスポーツから学べそうです。また、弱者と敗者の違いも得られました。弱者には理解と配慮を、敗者には挑戦のチャンスが必要です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が日本のスポーツ界に蔓延る問題点をまとめた本。2004年に出版された本だが、著者の先見性が現れているものや、いまだ変革に至っていないものなど様々なものがあり、興味深かった。
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●アマチュアがプロになった瞬間、観客が選手を育てる
‐見られているという意識
●日本は農耕社会であるため、共同体への忠誠心と奉仕の精神が最大の美徳である
反対に狩猟民族は部族単位の掟はあるものの、基本的にはそれぞれの個人が独自の判断で行動を決定する
●勝つこと以外はやっている暇がない(井村ヘッドコーチ)
目的意識が明確だからそのために必要なことしかやらない
●映画『山猫』バート・ランカスター
「変わらずに生き残るためには、みずから変わらなければならない」 -
スポーツジャーナリストの目から見たスポーツの毒吐き本。納得もたくさんしたし、スポーツをしていたからこそ伝わることはたくさんあるけど、多少強引さを感じる人もいるだろうな感は否めない。
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スポーツジャーナリストの目から見たスポーツの毒吐き本。納得もたくさんしたけど、多少強引さは否めない。