- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569671932
感想・レビュー・書評
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北方氏の作品はいくつか読んできたが、もっと早くに読むべきだった。まだ、下巻は読んでないのでなんとも言えないが、現段階では無類の傑作だと思う。
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楊家将の続き。
戦死したはずの四郎が生きている?
刀を交わした時に感じる波動。
戦とは何故にこれほど残酷で悲しいものなのか。 -
楊家将の続編。残った2人の息子の伝記。この後に続く北方水滸伝に繋がる剣の由来も明らかになっているので、こっちを読んでから水滸伝を読んでもいいかも。複雑な構図の話が説明臭くなく、でも切なく書かれている。
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『楊家将』続編。上下巻。
宋建国の英雄・楊業が味方の裏切りにより悲運の死を遂げて2年。
生き残った楊六郎延昭と楊七郎延嗣の兄弟は、楊家軍を再興し再び遼と対峙する。
倒すべき宿敵は遼随一の名将“白き狼”耶律休哥。
彼の下には記憶を失った元宋軍の将・石幻果がいた。
宋と遼、2つの国に生きる漢たちの宿命が戦場に交錯する―
というわけで熱き北方節炸裂の本作が待望の文庫化。
前作『楊家将』では楊業を中心とした楊一族の生き様が描かれていたけれど、この『血涙』で描かれるのは苦悩し、自ら道を選んで生き、そして死んでゆく人間。
心身を引き裂かれるほどの悲劇を背負った石幻果、戦のみに生きてきた耶律休哥に生じる変化、守るべき国に不信を抱きながらも誇りのために戦う楊家軍…
宋・遼双方をより深く描いたことで、前作以上に物語に厚みが出ていると思います。
粗筋だけ見るといかにも男臭いけど、女性が読んでもきっとおもしろい。
物語の最終局面、因縁や恩讐を超え喜びにも似た感情をもってぶつかり合う楊六郎と石幻果の対決は思わず鳥肌が立つほど。
是非『楊家将』『血涙』と続けて読んでもらいたい。オススメ。 -
人物、ストーリー全て次元が違う面白さ。目の前で闘っているようなリアルな表現力。北方謙三ファンになった1冊。歴史本の範囲ではない。
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次下巻。
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楊家将に続く楊家の物語。
楊家将で、父である楊業が死んでしまったので生き残った六郎七郎、そしてあの四男との悲痛な運命の物語でした。
楊家将で四男にいろいろフラグが立っていたので、こいつどうなるのかなーと思っていたらこうきたか!という感じでびっくり。お話もすごく良くてハラハラドキドキの展開に、今回ものめりこめました。
次巻を早く読みたい! -
楊六郎と楊七郎が楊業の跡を継ぎ、前回の大戦で痛手を負った楊家軍の再建を目指すが、大戦前の状態まで取り戻すのに相当な苦労をする。全盛期までにはまだまだ至らないが、耶律休哥に太刀打ちできるのはやっぱり楊家軍の人間だけなんだなと思った。
上巻の最後の方は、石幻果の記憶の片隅に触れるような出来事が起こり、そろそろ記憶を取り戻すと思っていたが、記憶が戻った瞬間の衝撃は思ってた以上のものがあった。石幻果となって過ごしてきた人生が全て否定されたような、石幻果になる前の人生が否定されたような。記憶を取り戻した時の戸惑いがなんとなく解る気がする。
今後の石幻果と耶律休哥と六郎、七郎、九妹の動向が気になる!どのように話が進展していくのか楽しみ! -
楊業第四男はこういう形で登場しますか。上巻最後で記憶が戻り、さてこれからどうするのか、ってのは物凄く気になるところ。新楊家将ってサブタイトルながら、ヤリツキュウカが魅力的で、半分くらいは遼の目線で描かれているのも素敵。上下巻だけじゃなくてもっと読みたいけど、これからクライマックスにかけての盛り上がりに期待大。