企画脳 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569671994

作品紹介・あらすじ

『おニャン子クラブ』『とんねるず』『あずきちゃん』『川の流れのように』『Oh!マイ・コンブ』『愛が生まれた日』『湯川専務』『着信アリ』『イ・ビョンホン』『象の背中』『ジェロ』『AKB48』…。秋元康が関わる仕事は、なぜ、こんなにヒットするのか?20年以上、トップを走り続ける天才クリエイターの思考回路はどこが違うのか?秋元康の頭の中を見てみよう。

感想・レビュー・書評

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  • 1.次の職場から単なる営業だけではなく、物流企画や商品開発にも携わることになりました。もともと、企画については勉強してきたつもりですが、成功者の例を学ぶことで自分の仕事に活かしたいと思ったので購入しました。

    2.常に小さな気づきを発見し、そのかけらを集めてアイディアとして企画していくことが新しいアイディアを生む秘訣になります。日頃から誰も気にしないような場面や自分の好きな分野以外にも興味を持ち、日頃からアイディアをストックしておくことで新しいアイディアを掛け合わせていくことができます。
    これに加え、自信を持つことが重要です。新しいアイディアを出すことは必ず成功するとは言いきれず、他人に理解されないことが大半です。しかし、反対を押し切ってこそ、斬新なアイディアを世に提供できます。
    この本では、観察と自信が根本にあります。

    3.やはり、日頃の観察は欠かせないと思いました。あらゆることに疑問を持ち、間違ってもいいから言葉にすることが大事です。ただ、アイディアをメモをして記録しておかないことには驚きました。本書にもあった、記憶に残らないアイディアは記憶する必要がないというコメントはなんだかもったいないと思います。私の場合、メモを見返すことで、新しくアイディアを思い浮かべることがあったので、そこの部分は違いが出ていて面白いと思いました。

  • 秋元さんは日常の何気ないやりとりをアイデア作りの時に引き出し、組み合わせる力に優れていると感じた。

    終盤にやたらと「ムダ」を勧める場面があったが、今までにないクリエイティブを生み出すのにそうした遊びが重要な役割を担っているのだろう。

    「ムダ」に関して個人的な意見をまとめてみようと思う。「ムダ」ですらない時間の浪費もありそう。

  • 時代の曲がり角を我々が長いリムジンに乗って曲がろうとしている話が心に残る。
    商社マンなどは先頭に乗り、アナログがいいのじゃとおっしゃるおじいちゃんたちは後方座席で、まぁ普通の人は真ん中くらいじゃないかという例えだった。
    秋元さんは自身を「真ん中より後ろに乗っている」とおっしゃり、環境が出来てからのほうが生きやすいでしょうとおっしゃる。
    企画が大ヒットしている彼が、次の時代を先読みしようというスタンスだと思っていた。だが違った。
    先頭に乗り、次はこれが来る、とお熱な人たちに踊らされないで、日常から企画を考えることが重要だ。

  • メモ
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    ・当たり前を沢山考えて、全部外していく
    →「ミスマッチ」な組み合わせが光る

    ・「分からない」が言える人に
    →「得意分野」を際立たせるコツ

    ・「飲み会」を断れるか
    →毎回同じ生活になってたら発想は生まれない

    ・「自分のフィールド」で戦う
    →不得意な分野で張り合う必要はない

    ・「ワガママ」の大事さ
    →自尊心と誇りを持て
    ------------------
    .
    「AKBの産みの親」
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    私が「秋元康」について存じていた唯一の情報です

    数々の著書を読んでいく中で良く著者が模範例として彼の名前を出す事に
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    「なぜ?」を持ったのが本書を手に取ったきっかけ。

    今回は「秋元康」という人物が見据える「時代の流れ」にも注目して読みました
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    彼は著書の中で「平均的なやつは生き残れない」と述べていました
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    時代が変化し、バブルが弾けた現在、「お金」ではなく
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    「時間をかけた事で手に入るもの」を人々は求めるようになったと言います。
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    多くの現代ビジネス本でも述べられていますよね
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    確かにいまの時代、情報は「無限」に溢れています∞
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    全部を把握しようとすればすべてが「中途半端」に終わるのが関の山です
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    選択肢が多い時代だからこそ「自分に正直でいる」ことが大事だなと感じました
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    周りに流されやすい時代に生きる私に「沢山の選択肢」があることを気づかせてくれた一冊。
    .
    恐縮ながらこの本をきっかけに秋元康さんの偉大さを学びました

  • 考え方、発想力をつけるヒントがわんさか。
    面白かったです。秋元さんって臨機応変、すごく柔軟な頭をお持ちなんだなぁと。
    「幕の内弁当になるな」とか「みんなが行く野原に野イチゴはない」とか「カルピスの原液をつくれ」とか、『なるほどぉ~』とホントに納得!
    ビジネスマン向けの本だけど恋愛術やツキ・占いの件りも興味深く読めました。


    ↓この言葉が私の仕事には一番必要かも…(P.232)

    『才能とは、形のない、ある種の「可能性のパワー」のようなものだ。それに形を与えるのは、「汗」である。
     たとえ才能があっても、「汗」をかく努力をおこたる人間は、「運」を生かすことができない。』

  • 意外と目のつけどころや表現の仕方がおもしろい。
    マルチな才能と見ていたが実はそうではなく、意外と一本信じるものがあり、共感できる部分がある。
    特に「幕の内弁当になるな!」(広く浅くすべてがそれなりに良いではだめ)という表現はとても好き。
    ま、実際の幕の内弁当も嫌いなんだが.....。

  • 普通のことが書いてある。特に印象に残ったことはないが、武器を持つ、弱点も自覚する。いろんなことにしか興味を持ち経験する、などイノベーション論的。

  • - すべての人間にいい顔はできない
    - 少しでも勝てる発想・企画をものにしようと思うのなら、人の眼は気にしない。
    - 中途半端に好かれるよりは、むしろ嫌われる方がいい
    - 誰からも愛される人間ではなく、ある種の「毒」や独特の「個性」を持っていることが大事。
    - すべての分野で勝ち続けることはできないし、誰からも好かれる八方美人であり続けることもできない。
    - ヒットしたものの理由を探ることが、自分なりに時代を読む一つの目安になる。

    - 成功は98%の運と、1%の才能と、1%の汗なのではないか。

  • ホリエモンの著書を読んでいるようだなと思ったら、カルピスの原液を作れという、ホリエモンの著書に出てくるフレーズが出てきていて、大いに秋本さんに影響を受けているんだなと思った。
    96年、26年前の著書の割に非常に現代的であり、自分の強みを理解して、独創的にいくか、嫌われる勇気を持つか、ということを言っている(この辺りもホリエモンっぽい)
    特に独創的にいくべき、ということで言うと、非常に大きなページをさいて、いろんな言い回しで言っており、秋本さんの考え方の重要なFMTなんだと思う。
    ただ、結局奇をてらっただけで終わらず、それを一貫性を持って、ヒットまで持っていく底力が秋本さんの強みなのだとも同時に思う。

    すぐ読めるし、色々発想がでるコスパの良い本。

  • 秋元康さんの多才さに感服する本。

  • 企画は、自分の持っている情報を器に入れていく作業という考え方は勉強になった。さらに、この言葉には、どんな人でもクリエイティブになれる可能性を秘めているというメッセージでもあると思う。秋元康が画期的なアイデア・企画を生みだすためのマインドセットを存分に綴っているため、自分がアイデアに煮詰まった時にもう一度読み直したい。

  • 秋元康のものの見方・考え方が書かれている。
    発想のヒントとなる。

  • 『成功はすべてコンセプトから始まる』木谷哲夫 著 ダイヤモンド社 参考文献

  • 図書館
    企画
    アイデア
    発想

  • 数ある企画本の中でも、共通してみんなが断言することがある。

    ・一言で言える企画が面白い企画
    ・何でもいいから一つのジャンルを深堀して、得意分野を持つこと
    ・根拠のない自信を持つこと

    自分を俯瞰できるというのが秋元康の最大の強みだと思った。また、PRの代名詞・嶋浩一郎さんと同じく秋元康は「情報は整理せず、散らかすべきだ」という。

    チャンスが来るときというのは、日常に小さな変化があるとき。すべてのバッターボックスで、同じフォームで同じスイングをしても意味がない。今、何ができるか、何をすべきなのか。そのときの状況、自分のコンディションを見極め、一番いい結果を出せるように挑もうと思った。

  • 嫌われたくないと思っている間は、好かれることはない。
    好きでも嫌いでもない人が周りに100人いるより、99人に嫌われても1人に超絶好かれる。

    どっちつかずが1番おもしろくない。

  • この本が出る何年前でも何年後でも、インタビュアーが誰であっても全部同じサイズで同じことを言ってることに気付いた。
    あと10年後ぐらいに『ま、今まで言ってきたことは全部ウソですけどね』って言いそうで面白い。
    だとしてもすごく為になる一冊。
    時代の詐欺師ですしね。

  • 実績のあるスマートさ。本人が話すので説得力もあるし書いてあることは腑に落ちる。自分の考えに自信が持てたという意味でもいい本だったと思う。一冊くらいこういう本読むといいと思う。

  • ちょう普通

  • タイトルはキャッチーだが、他者とちがう視点をどのように得られるのか。本書が貫く視点はそれであろうか。そして、その一つは、現象・言葉を真逆から見てみる、あるいは、真逆のものと結び付ける。そして、もう一つ。それは全勝を目指すな、であろうか。彼が作詞した「メロスのように」、「アニメじゃない」などを見れば…。なるほどである。

  • 秋元康だから、ヒットするのか?ヒットさせるのは、秋元康なのだからか?あれ。同じ意味か。時代にあったヒットをつくる男に興味はある。秋元康のなんとなく、あのふてぶてしい表情が好きだ。
     時代の流れを読み、美空ひばりからAK48まで、日本人に不思議な共感をあたえつづける。高校生の時から、放送作家となって活躍している。その「企画脳の秘密」は、あまりにもありふれた言葉に愕然とした。
    企画のヒントは、記憶にある。なにを引き出すのか?なにとなにを結びつけるのか?
    『僕なりの、秋元流の方法論がある。それは、差別化ということである。』
    ふーむ。マーケティングの基本を堂々と言っちゃうのだ。もっと、ここでも 秋元流を通してほしいというか、ひねりが欲しい。マーケティングの基本を言ってほしくない。じつは、「SWOT分析しているのです」なんていうことなら、アハハと笑うしかない。
     そこで、マジメに 秋元流にいう。『ジャンケンに強くなくてはいけない』
    ジャンケンに勝つ基本は、『気迫』『運』『勢い』である。なるほど、秋元康は、ジャンケン至上主義者だったのだ。負けないという表現をジャンケンであらわす。さすがに、相手の心を読む術にたけているのだ。
    『こだわり』を雪だるまにしたり、フンコロガシにする。それは『幕の内弁当』ではいけないのだという。『毒』がはいった弁当をつくらなくちゃいけない。もしくは、野菜ケーキなのだ。もしくは『うんこ』弁当なのだ。『予定調和』を裏切る覚悟でセーラー服を脱がすのだ。いや、脱がしたら、オジサンになってしまうので『脱がさないで』なのだ。
    『いやだ』とおもえること。『みんなと同じ』はつまらない。役に立たない『クギ』より、めだつ『トゲ』となるべきだ。なるほどそれは重要だ。クギには刺さらないが、トゲだったら刺すこともできる。
     情報は食材であり、その食材をどう活かすかが、企画と言うか、プロデューサー的視点で提供できるかなのだ。ふーむ。秋元康は意外とオヤジ的説教が好きなんだね。やはり昭和オヤジなんだ。
     企画とは 女子高生のセーラー服を脱がさないでといいながら、脱がすことにある。その微妙なテクニックの上に、波乗りしていくのだなぁ。

  • 4
    いい企画や発想をするためにどんなことを心がけているかが書かれている。よい提案は全ての仕事に求められており、誰にとってもためになる内容。根拠のない自信、差別化、幕の内弁当にならない、好奇心・探究心などなどかなり面白い話がたくさん。

  • 88企画脳 秋元康
    ・個性:自分だけが知っていることをどれだけ主張できるか→幕の内弁当になるな
    ・自分なりの意見を持つ

    ・比喩がすごく機知に富んでいる印象だった
    ・記憶する

  • オリジナルな企画を作るためのヒント。

  • サクッと読めます。秋元康の企画に至る発想術があらゆる角度から語られている一冊。
    ・広く知らないことが価値のあること(深く知ることの方が重要)
    ・アーティストではなくプロデューサー
    ・日常の中にこそヒントがあるし、脳に引っかかるものこそが必要な情報

    基本的な問題解決思考が前提にないと非常に危険な考え方だと思う。ピカソじゃないけど、正攻法の戦い方ができて、それでもギリ勝てるかもだけど、あえて逆に振り切る天才。

  • AKB48の生みの親である秋元康氏による
    企画とはなんぞやという提言本。

    他の人が目を付けるもの以外において
    どう理解しまたそれを活かすのか。

    信じることの大切さと自身をも
    コントロールしながらこの世をうまく渡る術を
    教えてくれている。

  • 独創性のある企画とは裏切りから生まれる。アイツが言っているんだから面白いだろうという人間になる。得意分野を磨く。嫌われる勇気を持つ。昨日とは違う明日にする。

    例え話をするのが上手いからわかりやすくて読みやすい。読んで良かった。

  • 所属が「企画」とつく部署だが、じゃあどうすればいいのか?次に何をすればいいのか?と言う事が思い浮かばず、止まってしまうことがあるので、これはいけないという思いから企画について書かれた本を探していて時に見つけた。

    結果から言うと、自分が求めるような実用的、テクニック的なものはなかった。そういう面では期待するものではなかったが、仕事や人生という概念的な視点で見ると面白かった。

    気に入った言葉
    ・正解のない事をどれだけ正解のように言い切ってしまうかと言う事が、僕の仕事なのである。
    ・若いころに持てた人が全てそうとは限らないが、30歳を過ぎてもてる人は間違いなく仕事ができる人間である
    ・仕事に対する姿勢だったり、能力だったりゆとりだったりするものが加味されて、仕事のできる男はモテるのだ。逆にモテない男は人間駅な能力が少ない。
    ・熱さと冷静さの両面を持つ
    ・汗をかく努力を怠ると運は逃げる

  • 差別化を行う。
    勝越しを狙う。人から嫌われる勇気を持つ。

  • 秋元康さんの「企画脳」を探れる良書。
    難しい言葉は一切用いられていない。むしろ、秋元康さんならではの「あるある話」や「たとえ話」が詰まっていて、とても読みやすい。

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著者プロフィール

音楽プロデューサー、作詞家、放送作家。AKB48グループや坂道グループのプロデューサーとしてそのほとんどの曲の作詞を手掛ける。また2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事を勤める。
美空ひばり生前最後のシングル「川の流れのように」を作詞。

「2020年 『あれから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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