ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569674735

感想・レビュー・書評

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  • フォトリーディング&高速大量回転。書評動画で宇都出雅已の「どんな本でも大量に読める…」と本書を紹介していたので読んだ。宇都出氏の方は読書に特化した本であったが、苫米地本らしくこちらは自己啓発的な面や、出版界の電子書籍後の影響の模様なども書いてあってとても良い。どちらも同じ内容だが全く別の良書。どちらも読むべきと思った。

    星四つ。

    下記に付箋を貼った個所の要約を載せる:

    25-26:MBAは大変だが大学の商売的要素もあるので、博士課程よりは楽。誰もが補助金を得て学んでいる博士課程は、生徒がいなくなればその補助金が他に移るのみで、大学側にビジネス的損得はない。ゆえに厳しくなる。

    42:本は三回読む。1回目は著者の言いたいことを現在の自分が現在の視野で読む。2度目は著者が誘導する視野を受け入れる。3度目はさらに高い視点より著者の言いたいことに触れ、自分としてはどう読むのかという読み方ができる。

    52-53:文章を読んで臨場感を持つことはIQを上げる。ゆえに小説を読んで感情移入することはIQを上げる。

    54-55:収入と読書量は比例する。苫米地氏は解決策は読書量と「だから本を読め」と読書を勧める。

    103:フォトリーディングは間違っていない。ただ潜在意識に入った情報を引き出せないのが問題。ではどうするか。「これは大切だ」と意識して読むことが引き出すきっかけになる。

    105-106:フォトリーディングは内容を知らない本を読むのに適さない。

    108-109:フォトリーディングは読むべき本と流し読むスルホンの取捨選択の技術。

    135:kindleなどの情報媒体の発展に際し、ついていけない、行かない人は置いてけぼりにされてしまう。その結果情報格差が生まれている。

    170-171:アバター小説。イメージトレーニングとして未来の自分の小説を書く。

    176-177:重要度が変われば見え方が変わる。かつて読んだ小説(十代に読んだもの)を再び読む。自分の見方が変わっていることが分かる。それを楽しむ。

  • アメリカの大学院は1日30冊以上、本を読まないとレポートが作れないという話のくだりはどういうインフレだよと思った。

  • あまり具体的方法論が書いてないので。クロックサイクルの速め方を読もう。

  • 一行先を意識しながら読む
    事前に知識がなければ速読は不可

  • 速く読むには結局知ってないとダメ。


    自分は思うには、速読は二種類のスキルアップに酔って成り立つものだと思う。
    1つはトップダウン。知ってるから、背景知識があるから。
    もう1つは、ボトムダウン。文字の知覚自体が高速だから。

    それを高速化するには、同じジャンルの本、同じ知識を扱っていて、同じ文字や語句を何度も何度も意味処理させてくれて、それが故に文字の知覚を高速化してくれるような、そういう本の読み方をいっぱい続けて読むのが効果的じゃないかと思ってるんだけど、うーん。そういう速読の本はまだ出ないな。

  • 速読といっても、五分でとかではなく、脳の機能を生かしたやり方が書かれている本。

  • 目的は速く読むことではなく、速く理解すること。それを可能にするのは読者が元々持ってる知識量の多さだけど、そう言っては身も蓋もないので、速読の意識とスキルを身に付けて速く理解できるようになろう。という、真っ当な速読本。先読みやディベートの経験からの訓練など、特に最初のほうの具体的な方法が参考になる。ただ後半の電書本や世界平和の話は自己啓発に逸れ過ぎ。

  •  最近露出が多い苫米地先生による速読術。単純に「速さ」を追求することなく「読書」という行為の意義を重視した本の読み方を指南している。

     「速読」の本に限らず「読書法」についての本で書かれているようなことをごく当たり前に説明しているが、そこはやはり苫米地先生。「速さ」というよりもその結果としての「量」は尋常ではない。「速読」は大道芸ではなく、多くの知識を吸収するための手段だということは強く認識するべきだろう。さらには単なる他種類の知識を吸収すると同時に、同じ知識も「深く」吸収するべきである。そのためには同じ本を一度読んで終わらせるのではなく、複数回読む必要がある。そのための手段としても「速読」は有効であることを著者は主張する。

     速読といえば「ビジネス」の世界での技術で、学問の世界では一冊の基本書を熟読する、というわけではない。著者のアメリカ大学院時代の経験はそれを物語る。そうした追い詰められた状況から生まれた速読法だけに強い説得力がある。ただそうした緊迫した状況を想像して少々鬱々してしまう自分が情けない。

     最終的には脳科学者らしく知識および情報全般について論じる。そうした体系のなかで占める読書そして速読という手段は今後あらゆる場面においても念頭に置いておくべきものと思う。

  • 元も子もないが、とにかく数を読むことだ!

  • 速読とはもともと持っている知識の量がすべてーー。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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