- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569708317
感想・レビュー・書評
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S491.371-PH-599 300044062
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本書では共感という現象と、脳との関係を明らかにしている。
特に人間の成長という側面から語られ、具体的には、共感する力がない場合の人間社会で生きる上での不便さや、赤ん坊が共感を覚えることの成長における役割などが紹介されている。
後半では共感ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンという3つの脳内物質と共感との関係性を明らかにする。そうしたうえで共感脳を発達させるための方法論へと、話はつながっていく。
全体を通して理解しやすかった。内容面では、まさにタイトル通り「脳」と「共感」との関係性が書かれており、ほぼほぼ要望通りの内容を得ることができた。 -
【きっかけ】
精神科医で「Twitterでビジネスを加速する方法」の著者でもある樺沢紫苑さんがツイッターでお勧め本として紹介。
http://twitter.com/kabasawa/statuses/21296212851
【感想】
脳内におけるドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンがバランスにとれた状態が理想的である理由がよく分かる1冊。
本書のテーマとして共感脳の必要性を強調しているのだが、なぜ必要かという理由は説明不足気味。
しかし、人間が互いを補って社会を発展させてきた歴史をふりかえれば、個の能力や権利を強調しがちな現代において、組織や社会性に興味を向けさせるという意味で面白く読むことができた。