- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569770048
作品紹介・あらすじ
小説って、本当に愉しいですね。芸能界きっての読書家・児玉清が、人気作家たちに根掘り葉掘り。「PHP」誌で大好評の連載対談、待望の単行本化。
感想・レビュー・書評
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芸能界随一の読書家であった児玉清氏(1933-2011)が、NHKのテレビ番組「週刊ブックレビュー」で司会役を務めた際に、〝作家という仕事を生業にしている人たちは、一体どんな人たちなのか〟〝物語を紡ぎ出す作業とは どんなものなのか〟ワクワク感を胸に秘めながら、25人の作家とその作品について対話された貴重な記録です。角田光代、村山由佳、江國香織、北方謙三、浅田次郎、三浦しおん、宮部みゆき、北村薫、小川洋子、東野圭吾、桜庭一樹・・・作品の創作には、語り尽くせぬ並々ならぬ苦労があったことを改めて知らされました。
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児玉清さんと作家25人の対談集。
豪華な方々だけど、みなさんあっという間で、もっといっぱい読みたいと物足りなく感じた。
でも、短いながらも所々響く言葉があったり、それぞれの作家さんのオススメ本も載っていて、興味をそそられる。 -
作家に優しく向かい合い、
物語の世界に触れさせてくれる温かい本。
良くも悪くも物語の世界は影響を及ぼしてくる。
物語は無限で人を救うこともあれば、絶望に突き落とすこともある。
絶望があるから希望が見出せる。
現実世界では触れ合うことのないものと物語の世界を通じて触れて、可能性が広がる。 -
名だたる作家たちと、愛読家の児玉さんとの対談集。
作家たちの子ども時代、作家を志したきっかけ、小説を書く時に心がけていることなど、その人のルーツと言える部分にまで踏み込んだ話がたくさん。
一人一人のパーツが短いので、スッと読める。 -
25人の作家中8割は新刊がでるたび読んでる大好きな作家さんだったのでこの対談集はすごくおもしろかったです。
江國さんが石井桃子さんの影響をうけてると聞いてすごく納得してしまった。
川上弘美さんのつまらない大人のくだりとか
すごくよかったです-
児玉清の本の話は読みたいと思いつつ手付かずでした。対談だとスマートさが際立ちそうで、今読みたくなりました。児玉清の本の話は読みたいと思いつつ手付かずでした。対談だとスマートさが際立ちそうで、今読みたくなりました。2012/03/23
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今は亡き、児玉清さんの懐の広さと知識の大きさを存分に楽しめる。
短く纏められているけれど、きっと、対談自体は、
相手の反応を伺う間があったり、脱線したりし、
他の作家さんの作品をほめたたえていたり、
もっと、ずっと長かったんだろうなと容易に想像がつく。
きっと児玉さんが聞き役になってくれたら、
要らないことまで口走って、「その話、いいですね」と
どんどん有頂天になってしまうんだろうな。
惜しい人を亡くしてしまいました。 -
今をときめく作家と、名読書家・児玉清さんとの対談集。
一つ一つの対談に、きらめくような言葉あり。
それらに言葉を引き出すのは、やはり児玉さんの包容力のある
人間性と、作家への尊敬の念を過不足なく表す上品に表すお人柄、
そして小説への限りない愛情なのだろうなぁと、
感心しながら読んだ。
読みながら、児玉清さんの、あたたかい口調を思い出して
切なくなった。本当に素敵な大人の人だった、と思う。-
やはり、人間としての深さ、ですかね。
それを深めていくのは、良い本を
たくさん読む以外の近道はないように
思うのです。やはり、人間としての深さ、ですかね。
それを深めていくのは、良い本を
たくさん読む以外の近道はないように
思うのです。2012/07/30 -
「良い本をたくさん読む以外の」
良い本って言うのが、、、沢山読んで、良い本を知らなきゃ(どうしても玉石混交だし、喰わず嫌いあるし・・・)。「良い本をたくさん読む以外の」
良い本って言うのが、、、沢山読んで、良い本を知らなきゃ(どうしても玉石混交だし、喰わず嫌いあるし・・・)。2012/08/01 -
そうですね。良い本とは?
と、考えると難しそうです。
ただ、読んだあと、「この本にめぐりあえて
よかった」そう思える本こそが、自分にと...そうですね。良い本とは?
と、考えると難しそうです。
ただ、読んだあと、「この本にめぐりあえて
よかった」そう思える本こそが、自分にとって良い本なのかな・・・と思っています。
私も、まだまだ、読み足りないです(^^;;2012/08/01
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25名の人気作家との対談、児玉さんはあくまで話を引き出す役割。
作家の方々の小説が生まれるエピソードや子どもの頃の体験等が語られている。東野圭吾氏のところでタイトルが素晴らしいって話題が一番に出てきて自分もすごくそう感じていたのでうれしい、「使命と魂のリミット」が出てきたところが又特に。-
「児玉さんはあくまで話を引き出す役割」
きっと聞きたいコトが沢山ある中から、ベストな問いを発しておられるんだろうなぁ、、、早く読もっと!「児玉さんはあくまで話を引き出す役割」
きっと聞きたいコトが沢山ある中から、ベストな問いを発しておられるんだろうなぁ、、、早く読もっと!2012/07/27 -
2012/07/28
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「児玉清さんは本当にすごい人です」
読むのが楽しみ!この本の前に文庫のなってる「負けるのは美しく」と「寝ても覚めても本の虫」を読む予定。。。「児玉清さんは本当にすごい人です」
読むのが楽しみ!この本の前に文庫のなってる「負けるのは美しく」と「寝ても覚めても本の虫」を読む予定。。。2012/07/30
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もっと、本を読もうと思います。。
町田康
>ストーリーだけだったら、一回読めばわかりますが、本は、活字という記号を並べた、音楽でいえば楽譜のようなものです。活字を追いつつ、「この人物はこういう人間だ」などと頭の中で再現して楽しんでいるわけで、当然、読む時の気分や年齢などによって印象が違ってきます。
江國香織
>本が発散するオーラがあって、たとえば専門書、恋愛小説、雑誌などによって、それぞれ気配を持っている。それはたとえば読まなくてもかなり強いものです。
>文章の方が、実物とはちょっと違うにしても、本物よりもずっと本物らしいですね。
北方謙三
>「主観的な言葉を選ぶ」ということです。例えば、赤い色を「美しい赤」と書けば、「美しい」は客観的な言葉だから誰でも理解できるわけです。次に「きれいな赤」と書く。「きれいな」には少し主観が入っているけれども、誰でも理解できます。これを「いい赤」と書くと、「いい」は完全に主観的な言葉です。そういう主観的な言葉を使って、なおかつそこに普遍性をもたせる。
石田衣良
>本を読まない人はソンをする。情報の九割は言葉でできていますから、読まないとますます情報格差が広がっていくでしょうね。
浅田次郎
>僕の芸術論は、なるべく世の中のことを経験しないほうがよいというものなんですよ。経験によって獲得するものも多いけれど、失われるものはもっと多い。
>どれだけたくさん経験したかではなくて、その経験をどのくらい解析できるかです。経験だけなら、苦労した人間はみな成功するはずですよ。