だれとも打ち解けられない人 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569778983

作品紹介・あらすじ

・なぜ人に甘えられなくなったのか?▼・なぜ自分を偽ろうとするのか?▼・なぜ弱点を見せまいとするのか?▼・なぜ我慢が活きないのか?▼・なぜ、だれとも打ち解けられないのか?……▼もしあなたが「うつ病性格」ならば、それは家庭環境で決まります。だから「見捨てられる不安」に怯えるな!▼一見すると自立しているように見えて、じつは他人にビクビク。つねに身構えてしまい、関係が近くなるほど怖くなる。対立を恐れるばかり、本心では頼りたいのに声がかけられない。本音が言えない。甘えや悔しさを出せず、心の中はいつも不安で不満。言い知れぬ疎外感。かえってずるい人のやさしさに騙され、真の味方は離れていく……。いつしか「うつ」になるのも無理はない。▼“自分がない”のに自分を守ろうとしてしまう悲しい性格はどうすればいいのか? うまくやろうなどと考えず、人間関係にこだわらない生き方を心の悩みを解決するスペシャリストが教えます。

感想・レビュー・書評

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  •  この本を私にくれた友人に心から感謝する。
    非常にメッセージ性のある本だ。
     従順は舐められるだけ。淋しい人は時にずるい人にいい顔をするのをやめられない。etc,
    事実は時に残酷だ。
     乗り越えないと。自分がずるい人間にならない事。ずるい人間に利用されてる人を救うこと。
     繋がりを大切にする事と媚びて諛うことは違う。
     私は自分の事が好きでありたい。気持ちに正直でありたい。

  • 普段、立ち読みというのが苦手なのでしないけど、加藤諦三さんの本はタイトルに惹かれ手にし、チラッと見たらつい引き込まれて読んでしまいます。
    でもその場で買う事はしない。
    もう何冊も加藤諦三さんの本は読んでるし、また同じような事を書いてるんでしょ・・・と思い、本棚に返す。
    だけど、その後ずっとその本の事が気になって買ってしまう。
    加藤諦三さんの本を買う時はいつもこのパターンになってます。
    この本もそのパターンで今日買いました。
    表紙折り返し部分の内容紹介、まえがきに惹かれ、先週見入ってましたが、その場で買わず今日買いました。

    この本のタイトルになっている「だれとも打ち解けられない人」というのは、本書では執着性格的真面目人間、うつになりやすい性格の人となっています。
    人に弱みを見せられない、打ち解けられない、マジメで頑張りすぎる・・・そんな人。
    私自身がそういう人間だと自分で自覚しているので、興味をもって読みましたが、読んでいると「私はこうじゃないな・・・」というのもありました。
    でも以前は確かにこうだった・・・と思うのがあり、自分なりにそこを意識して少しずつ変えたんだな・・・とも思いました。
    でもそれで良くなったかというとそうじゃなく、人にたやすく迎合はしなくなったけど、その分、人には好かれにくくなったように感じてます。

    この本では何故そういう性格になってしまうのか。
    そういうコミュニケーションが下手な人はどうすればいいのか。
    という事が書かれてあります。

    この本独自の特徴としては、読んでいて今までの本よりも強い作者のエールを感じました。
    実生活では私の思いを汲んでくれる人、理解してくれる人はいないと感じていますが、この本は共感してくれていると感じられます。
    そして、ただの甘やかしでなく、「そんな困難な中生きてきただけでもすごいことだ」「頑張らなくていい」と言ってくれてます。

    こういう自己啓発本、スピリチュアル系の本ではやたらと人を「許せ」と説いてますが、この本では自分をひどい目に合わせた人に対して「いつかきっと思い知らせてやる」と思っていい、と書いてます。
    多分、こういう本が気になって手にしてしまう人はコミュニケーションが下手だと自分でも自覚しているし、それでうまくいかない、そして、人に言いたい事が言えないという人だろうと思うし(そうじゃないなら、読んでも何もピンとこない内容の本だと思う)、そういう人が実際に相手に思い知らせてやろう、なんて事はほぼないのでは?と思います。
    だから、それくらいの気概だとか、そんな風に思ったっていいんだよ、あなたのような人は・・・という意味で書かれているのではないかと思います。

    何冊も加藤諦三さんの本は読んでますが、やはり行き詰った時、精神的につらい時は手にしたくなります。
    この人の本を読むと自分と同じような人がいる、分かってくれる人がいる、と何となくホッとできます。

  •  本書では、人と打ち解けない人を「執着性格者」として、その行動様式から、コミュニケーションを難しくしている要因を分析し、少しでも楽に生きられる処方箋を示している。
     ありのままの自分を自分自身が「これでいいのだ」と肯定することが出発点だと理解した。そうすれば自分の弱みを出すことができるし、周りも次第に理解してくれるという好循環が生まれてくるのだろう。自分の失敗談を語れるようになれば、しめたものだ。
     「北風と太陽」の童話を思い出したが、「自分の殻」を破るのは、他人からの圧力ではなく、自らが「こうしたい」という自らの意志によることが重要だろう。

  • 誰とも打ち解けられない人は、周囲が全部”敵”だと思うために自分をさらけだすことができないから。弱点を他人に悟られるまいと常にびくびくしているのでいつも不安な緊張を強いられている。肝心のやりたいことや発展的なことではなく隠すことに全エネルギーを注いているので、消耗して擦り切れてしまって当然。
    この説明に合点がいった。

  • 幼少時に子供らしく親と関わることができないまま大人になると弱みを他人に見せる事ができなくなってうつ病を発症しやすい。うつ状態から抜け出すには自分の弱みを見せられる友人をもち、ありのままの自分を受け入れる事が必要。

    同じようなことを何度も書いていたり流れも掴みにくいので星マイナス2。

  • ”自分がない”のに自分を守ろうとしてしまう悲しい性格
    まさに

    自分が自分の人生を生きることを幼少期から親に
    否定され邪魔されて生きてきたので
    今更ながら、せめて自分くらいは肯定してやろう
    生き直そうと呼吸を整えられるような内容

  • 人と関わる時に自分がバリアを張ってないかもう少し気にしようと思った。

  • 極端に友達が少ないので読んでみた。
    自分は本書のテーマである『執着性性格』までは行って無いよなと思ってたけど読み進めていくうちにかなり近いんじゃないかと感じ始めてきた。
    見立て7割くらい該当する感じ。
    人づきあいは生身の人間相手じゃないと上手くなれない、本は所詮机上の理論ということは分かっているけどこれからやってく上で十分すぎるほどのヒントを教えてくれた一冊。
    出会えて良かったと思える一冊。

  • 性格に関する説明は納得できるところもあるが、対処方法に関しては雑。そこを詳しく書くべきだと思う。

  • 読んで納得した部分が多数。
    加藤先生の本は本当に為になる本ばかりです。

    違う意味で全俺が泣いた。

  • 打ち解けられる人
    自分にとっては、弟と親友の2人かなと思った。

  • 【要約】


    【ノート】

  • うつ病の人、執着性格者、ヒステリー性格の人…と言った表現が多数出てくるが、言葉の定義をしっかりしないと読み間違う気がしますね。
    執着性格者と日常者はグラデーションで0か1ではなく、グラデーションでつながっているというところも言及してほしかった。
    自分はとても共感できる部分とそこまでではないという部分があり、まあやはり軽く執着性格者なのでその点では参考になった。森田療法に通じるところがある。

  • 新書 S159-PH-680 300119484

  • 後半は読んでよかったと思える内容だったが、前半はうつになる人の説明がくどすぎる。あまりに繰り返し、決めつけのような説明するので「だからうつになるんだ、ダメなんだ」と言われているような気分になる。

    元気がない人に向けて書いたとは思えないと感じる部分もある。
    ある程度回復した人が読むべきだと思った。

  • 周囲が全て敵、いつも張り詰めている執着性性格者は、うつ病になりやすい。その人間関係と問題解決方法を具体的に書いた。実行しやすいものから始めればいい。

    断片的に、そこに救いを読み取ればいいと思います。全体を論理的に読むのは難しいけれど。

  • 三葛館新書 361.4||KA

    人と打ち解けられない原因と共に、どうしたら人と打ち解けられるようになるかが考えられ、説明されている内容です。
    また、この本は、「心の底の敵意&弱さを意識化し、人と打ち解けられない自分を克服する」事を目的に書かれています。
    人と打ち解けられない原因として、心の葛藤・執着性性格・コミュニケーション力・家庭内環境などの要素と心との関係、そして自分の精神力を強くするためにそれらを意識化することの大切さも簡潔に書かれています。
    周囲や自分の心の闇に流されてしまいがちで、また、なぜ自分は物事がうまくいかないのか?人と打ち解けられないのか?と悩んでいる人はぜひ読んでみてほしいと思います。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=58581

  • 言わんとしていることは分かるのですが、トピックの並列が多く、順序立てて解説されているように感じられなかったので、少し読み辛かったです。
    新しい観点が得られた点は良かったですが、結論がどこにあったのか…消化不良です。

  • この著者による以前読んだ作品と書いていることが全く同じで途中でうんざり。この人の問題にする人格というのは私の人格に通じるものがあり、だからこそ興味を引かれるのだが、なんとなくここまで同じ主張の繰り返しだと、同じ愚痴を何回も聞かされている気分になった。同工異曲ってレベルじゃない。

  • はい、わたしのことですね。

  • 要は、無理すんな、と。

  • なぜ、人に甘えられないのか、なぜ、弱点を見せられないのか、なぜ、自分を偽ろうとするのか・・・
    良い人顔をして、誰にでも好かれようにする人の心理
    プライドが高く、自分の良いところだけを見せようとしている心理
    従順になってしまう人の心理など、私にあてはまるところがいくつもあり、胸に突き刺さる言葉が多々ありました。

    中でも、「他人との距離を置き、信用しないのは、誰かに守られた経験が少ないから、自分で自分を守るしかない」という見解は、まさにその通りでした。
    それと同時に、私は誰かに頼ることもあまりないと感じたので、少しぐらい頼っていいんだと、気が楽にもなりました。

    人の心理という、確実に答えがあるわけではないことを断定的に、自信を持って述べている著者を尊敬します。

  • 鬱病になりやすいという執着性格者について書かれている。

    よく言われる「まじめすぎる人」の抱える問題点について触れている。

    様々な特徴が書いてあるが、誰もが当てはまる部分があるような話なので、これをまじめに捉えすぎると鬱になりそうなので注意。

    ただ、具体的にどう考えて振る舞うべきかにも触れているので、その点では実用的な面もある。


    また、その考え方の根本には子供の時に親に愛されなかったことがあると言う。

    幼い時に育てられた気持ちの負債を大人になってから支払うのは非常に大変だ。
    これから親になるかもしれない人が何を気をつけるべきかは学べるかもしれない。

  • こわいくらい自分にあてはまってた。
    言いたいことは我慢しないで言ってしまいましょう。

  • 《内容》
    「うつになりやすい人」の続編。  

    前著よりメッセージ性が強い。


    恐らくこういった類の本には共感される人とされない人が真っ二つに分かれると思う。

    自分に自信が持てない人にはとりあえず一読してみると元気付けられる場合が多いのではないかと感じる。



    『・・・・・弱い人が戦って強くなったときには、その人の人生は素晴らしいものになっている。

     搾取されている弱い人は、やさしい人が多い。やさしい人が強くなったときには、だれよりも人生の豊かさを味わえる人になっている。
     はじめから強くて、恵まれた人間環境で生きてきた人よりも、はるかに豊かな感情になっている。洗練された豊穣な人生が待っている。
     それだけのものを味わうためには、それだけに苦しみや不安を乗り越えなければならない。
     乗り越えた苦難の量だけ豊かな人生になる。』


    《感想》
    自分がどのような人間であるにせよ、
    自分も身近な人も皆、
    豊かな人生を送れたらいいなと思う。

  • 一文一文は納得もできるし、うなずけるものも多いのですが、どうブツ切れの文章が読みづらいです。それに論理的に話を進めていく感じでもないので、「えっ、どうして?」「なんで、そう言えるの?」というところが散見します。

  • これからいきていくうえで参考になるヒントがいくつもあった。

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著者プロフィール

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。現在、早稲田大学名誉教授。
主な著書に、『自分の心に気づく言葉』『心を安定させる言葉』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『心の休ませ方』『自分のうけいれ方』『不安のしずめ方』『自分に気づく心理学』『やさしい人』『絶望から抜け出す心理学』(以上、PHP研究所)、『なぜ、あの人は自分のことしか考えられないのか』(三笠書房)、『心と体をすり減らさないためのストレス・マネジメント』(大和書房)などがある。

「2023年 『ブレない心のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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