物理学の原理と法則 (PHPサイエンス・ワールド新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569794334

感想・レビュー・書評

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  • 自分にはちょっと難しい。。。

  • どの原理・原則も聞いたこと、見たことのあるものばかりだ。一応、大学で4年間物理学を学んだわけだから、当然といえば当然。しかし、その内容はといえば、半分は読まなくても知っていること、半分は読んでも理解できないこと、といった感じ。数式がないから読みやすそうでありながら、数式がないから理解できないという部分も多い。「フックの法則」の中で、ブランコの説明は納得。人が遠心力に逆らう方向へ仕事をすることで、新たなエネルギーが加わり、振れ幅が大きくなっていく。最終節「分析と総合」では複雑系の科学への期待がふくらむ。あらためて物理学を、数式も追いかけて、学びなおしてみたい、という思いがほんの少しわいてきました。いつものことですが。

  • 所在:展示架
    資料ID:11100560
    請求記号:420||I35|||043

  • よく分かっていなかったパウリ原理がかなりわかった(つもり)。角運動量の保存とスピンが関係していたんですね。さらに量子レベルの話でなくて、それが中性子星のパルサーの周期とも関係していたなんて。でもまた暫くするとあやふやになってしまいそう。

  • 著者の池内了さんは、毎日か読売の書評で、興味深い書評を書かれていたので、名前は知ってましたが、本を読むのは初めてです。
    扱ってる内容は、アルキメデスの原理等もあるので、小学生から高校物理まで。
    高校物理を選択した僕でも、多くの理系出身者と同じく、理論としては頭で理解できても、どういう世界か全く理解不能な不確定性原理などについては、それほど触れられていないのでご安心を。

    池内さんは、一般の人にも読み易いようにと、物語絵巻のような感じで書かれているのですが、理系出身の僕らにとっては、数式がないと、少しピンと来なかったりしますが、文系の方々には読みやすくとっつきやすいのでは。

    このPHPサイエンス・ワールド新書というのは、まだ創刊まもないのですが、サイエンス新書といえば、老舗の講談社ブルーバックスがあるのですが、この1冊のみで、講談社ブルーバックスと比べると、PHPサイエンス・ワールド新書は、図や写真が少なく、文字で理解させようとしているように見受けられるのですが、やはり一読者としては、図、イラスト、写真があった方が理解しやすいです。

    店頭に並んでいるPHPサイエンス・ワールド新書の題名だけは、時折チェックしているのですが、想定している読者は、主に文科系の人々のようです。
    その辺、まだ理科系よりとはいえ、最近、基礎系に重きを置いている講談社ブルーバックスと、読者層が重なるのかも知れません。

    財政難の中、事業仕分けが顕著な例として、富に「科学の社会の貢献」が謳われています。
    確かに科学、門外漢ですが特に、粒子などを分析する加速器など、宇宙物理にしても、物理学は気が遠くなるほどのお金が掛かります。
    その点、僕が関わっていたバイオ、ライフサイエンスは、医療は別にして、それほどお金が掛かる訳ではありません。
    まぁ、これは余談ですが。

    しかし、我々、人類は「なぜ?」という疑問から大きく発展してきました。
    少年時代、不思議に思い、「なぜ?」という素朴な疑問を抱かなかった人は少ないでしょう。
    村上陽一郎氏の言うように、一見、「何の役に立つのかわからない」素朴な疑問から発した知的好奇心にも、「科学」は応えていかねばならないのも、また事実です。

    昨年、新書大賞を取り、ベストセラーとなった村山 斉著『宇宙は何でできているのか』(幻冬舎新書) は、決して易しい内容を扱っているわけではありません。
    サイエンスを扱う編集部は、[解りやすさ]が至上命題のようになっている昨今ですが、そういう人間が尽きない知的好奇心を持っていることを、もっと理解すべきであろう。

  • ちょっと僕には難しい内容でしたが、物理学における美学と、相補性の話が印象的でした。また、科学は永遠であり、探究心を失わない事の大切さを改めて認識しました。

  • ……断念しました。orz 筆者は初心者でも大丈夫って言ってるけど生物選択には無理だわー(´;ω;`)

    でも気になってたこと・知らなかったことの端緒はつかめたので、大学で丁寧に教わりたいです。

    一番面白かったのは、物の動きは連続関数で表せると思い込んでたけど、原子を素粒子にまで分解していくと、この動きは不連続だということ。
    不連続とかアリなんやー!! ちょっとビックリ。

    気になるエネルギーの内容も載ってて、外界からのエネルギーと、物自体が持つエネルギーを分けて考えてました。
    そこがもっと詳しく知りたい。

    惑星の軌道が楕円って、未だに納得いかないんですけどw
    それやったら太陽に近づいてるとき(1年に2回)と離れてるとき(〃)で気温変わりそうやんw誤差で済むんかな?
    この辺の知識は理解してないのでいづれ…と思います。

    とりあえず、難しかった!

  • タイトルはとてもとっつきやすいけど、内容は難解。物理やってなかった人が『これだけは知っておきたい』って言われても絶対理解できないと思う。それともぼくの頭が悪いの?完全に筆者の自己満作品。

  • 久しぶりに、「金と時間の無駄」本をつかんでしまった。(>_<)
    この本を読んで理解できる人というのは、そもそもこの手の本を読む必要がないだけの知識と(物理の)学力がある人なのではないか。
    つまり、著者が「まえがき」でこの本の読者として想定している知識のない人に対して、もの凄く不親切な本である。説明もなしに専門用語を無造作に使用して解説する(しかもリファレンスもない)著者の姿勢は、「賢いかもしれんがバカ」としか言いようがない。
    こんな本を読むぐらい、高校の物理の教科書を読みなおしたほうがなんぼかマシ。

  • 読みました。難しいけど「なるほど」と理解した瞬間は爽快です。ただ、説明があんまりにも唐突過ぎるので、本当に苦手な人は目を通すだけで苦痛かも。章建ての順序も違和感があります。

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著者プロフィール

1944年姫路市生まれ。名古屋大学・総合研究大学院大学名誉教授。1967年京都大学理学部卒業、1972年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、1975年京都大学理学博士。京都大学理学部助手を皮切りに、北海道大学理学部・東京大学東京天文台・大阪大学理学部・名古屋大学理学研究科を経て、総合研究大学院大学教授・理事の後、2014年3月に定年退職。九条の会世話人、世界平和アピール七人委員会委員。著書に、『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書、1996年)、『寺田寅彦と現代』(みすず書房、2005年、新装版2020年)、『科学者と戦争』(岩波新書、2016年)、『物理学と神』(講談社学術文庫、2019年)、『江戸の宇宙論』『江戸の好奇心』(いずれも集英社新書、2022年、2023年)、『姫路回想譚』(青土社、2022年)他多数。

「2024年 『新潟から問いかける原発問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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