- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569801513
感想・レビュー・書評
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経済のエッセンスをわかりやすくまとめて書かれている。参考資料としても使えるし、読み物としても面白いし、とても良い。
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身近な出来事、現象を経済の観点から分析、難しくなく、さらりと楽しく読めた。
面白かった点
・夏は男性の自動車事故率が高くなる
薄着の女性に気をとられることが多くなるからだ。
・家事の価格は
内閣府の経済社会総研が行った主婦の家事、育児をお金で評価してみると年300万円、一方米国だと900万円これは残業代が米国だとはねあがるから。
・愛の値段
独身女性が結婚相手に求める理想の年収は552万円、ただし本当に愛する相手であれば270万円でも構わないと解答。両者の差額年間281万円が愛の価額。 -
TVや雑誌で見る機会の多い著者の本。
目次が手書き調の文字で書かれており、親しみが持てます。
学問としてではなく、一般の生活の中に見える経済を紹介しているため、身近なものとしてとらえやすくなっています。
選択肢が多すぎると、人は逆になにも選べなくなってしまうため、品ぞろえが豊富なお店は逆に売り上げにマイナスになるというのは意外でした。
専門店などはよっぽど売り方に注意しないといけなさそうです。
秀吉が天下取り後に失敗した理由は、周りをイエスマンで固めたせいだということも取り挙げられていました。
アフリカの大統領選が日本の恋の行方に大きく関係するといった、その不思議な繋がりについても。
つまりはカカオ貿易の影響によるというのがその理由です。
男性が女性と真剣交際するまでに必要なサンクコスト(埋没費用)が30万円ということにも驚きました。
それはともすれば捨て金になってしまうものです。世の男性は大変ですね。
ブータンがGNH(国民総幸福量)の高い国というのは知っていましたが、それは国を挙げての最大政策目標だと聞き、大きな国家事業だったことを意外に感じました。
そもそも、アクが強い中国とインドの間に位置する国である以上、両者の影響は避けられないはずなのに、国民がそんなに幸せでいられるということが不思議でならないと、内容からそれたことをしみじみ考えます。
ただ2006年度は13位、2009年には17位と、さほど上位には組み込めていないため、もう少し頑張りが必要なのでは。
ちなみに1位はコスタリカ、次いでドミニカ、ジャマイカと、中米がトップ3を占めているとのこと。
日本は95位だそうです。
世界のオモシロ税金として、アメリカの「肥満税」や中国の「月餅税」、NZの「ゲップ税」が紹介されており、非常に興味深く読みました。
中世のフランスでは「カエル税」、ロシア帝政時代ではピョートル大帝による「ヒゲ税」が導入されたということで、歴史をひも解いてみると、おもしろい税金もいろいろ徴収されてきたことに気づかされます。
以前、著者がTVで「ロールキャベツ男子」の話をしているのを聞いたことがありますが、逆パターンとして、見た目は肉食系、中身は草食系の「ベーコンアスパラ男子」がいるのだとか。
「乙女男子」と「レディース男子」の違いなど、まったくわかりませんでしたが、この本を読んではっきりと区別がされていると知りました。
経済といっても、儲けた損したという話だけではなく、心理学や歴史などにも密接に関わっているものなんですね。
タイトルの通り、ちょっとした話題に織り込みたくなるような気軽な話がいろいろと紹介されており、楽しく読めました。 -
■ピーク・エンドの法則
合コンでピークとエンドに頑張る
■ジャネの法則
人間が人生のある時期に感じる主観的な時間の長さは、実年齢に反比例する」
■カクテルパーティー効果
■妨害効果、誘引効果
似てるけど、自分より劣るやつを合コンに連れて行く
■イースタリンのパラドックス
基本的欲求が満たされると、それ以上収入が増えても幸福を感じない -
TV番組『ホンマでっか?』でおなじみ、ちょっとボケてる門倉先生なので、どんな本書くのか興味本位で読みました。
経済学を、身近な問題から超わかりやすく解説した入門書。ところどころ、別にきいてないのに、ご自身の趣味嗜好を暴露しているところは、間違いなくあの天然?ボケキャラが顔をだしてます。
この世の中、周りを見渡せば、経済学で考えられることがあちこちに存在していて、一見関係なさそうなことも、経済学をベースにすると見えてくる傾向というのがあるようです。経済は、国家から家庭、果ては男女関係まで?!予想以上に支配力あります。 -
経済の法則・雑学の本。フェルミ推定・プラセボ・バーナムの法則・パレート・ラチェット効果・ホーソン・ピグマリオン云々・・・
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経済学を噛み砕いて綴ってくれている。そして噛み砕き過ぎている。
こちらの姿勢で得られるものが違うが、ちょっとした物の考え方が広がる感覚はなかなか悪くない。 -
待ち時間のイライラはなぜ起こるかとか、夏場は男性ドライバーの事故率が上がるとか、かなり小ネタ的な本。
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日常のよくある現象を経済の理論で説明する本書は、雑学の収集にはもってこいだが、各理論自体を詳しく説明しているものでは無いため、あくまで雑学集収用の域を出ない(経済学を学ぶという目的で読むべきではない)。