日本企業をグローバル勝者にする経営戦略の授業

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802732

作品紹介・あらすじ

マッキンゼーで経営変革に取り組み、一橋大学で教鞭をとる著者の特別講義。ユニクロ、無印良品、シマノ-「スマート×リーン」戦略で成長する企業。

感想・レビュー・書評

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  • 1・2章まで読んだところで断念。
    斬新なことを言っているようで内容がない。
    stuck in the middle を乗り越えて差別化とコストリーダシップの両立を目指せというが、具体的な方法やヒントはない。
    言っただけ。論証責任くらい果たそーよ。
    名和さんと親しいファストリの例を出したのだから、
    そこからもう一歩踏み込んだ考察がないと。。。
    あれはSPAというビジネスモデルによるところが大きく、
    業種別の垂直統合や水平分業などのヒントくらいは欲しい。

    ということで、☆1
    他のレビューを見ると3章以降はましになるとあったが、
    この本に関しては時間の無駄。
    他を読む。

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】336.1||N【資料ID】91123603

  • 日本の企業経営の弱点は、下記3つ
    ・マーケティング力
    ・事業モデル構築力
    ・経営レベルでの決断力

  • リーン×スマート戦略+企業DNA。ポーターの基本戦略をうまく進化させた考えで参考になります。

  • ■マーケティング

    今日、グローバル競争に勝てる戦略となり得る可能性があるのは、「スマート×リーン」である。ここでいうスマートは、顧客が感じる価値や差別化戦略を意味し、リーンは、低コスト化、コスト戦略を意味する。つまり、差別化と低コスト化の両方を目指す戦略である。二兎追いかけないと競争に勝てない時代となっている。

  • 今日、グローバル競争に勝てる戦略となり得る可能性があるのは、以下の2つの要素を満たす戦略である。
    1.差別化
    2.低コスト化

    これを実現するために、以下の4つの資産の活用が必要。
    1.顧客接点
     小売りの店頭やクレーム対応、アフターサービスなど、実際にオペレーションを行っているところ。
    2.顧客洞察
     顧客が何を望んでいるのか、顧客にとっての新しい価値は何なのか考えること。
    3.組織DNA
     自社ならではの着想をする時の根っこにあるものを考えること。
    4.事業現場
     企業が商品やサービスを顧客に提供する際に運営しているオペレーション。

  • スマート(体験価値を与え売上を伸ばす)×リーン(合理化と共有化でコストを下げる)の二兎を追いうこと。
    マーケットや現場からのフィードバックを、自社のDNAというフィルターを通し、全社戦略や現場にフィードバックする、バタフライサイクル、メビウスサイクルを回す事。
    非常に勉強になった。

  • 読了。
    著者の『学習優位の経営』を大変興味深く読んだが(ちなみに名和氏の著書はその昔『ハーバードの挑戦』というのを読んだことがあるので3冊目)、書かれている指摘や日本企業変革のためのモデル= バタフライモデル、スマート&リーン戦略、メビウス運動、etc.については、意味はよく分かるが実際にどう使えば良いのか今ひとつ腹落ちしていなかった。

    この著書は著者の講演をもとにしているだけあって、前著のエッセンスがかなり噛み砕かれて書かれており、より理解しやすかった。

    …が、相変わらず、使いこなせそうな気はいまいちしないが…(^^;

    ただ、ポーターの単純解釈の「差別化」か「コストリーダーシップ」か、さもなくば「ニッチ」か?ではなく、日本企業が生き残る道はむしろ「二兎追い戦略」だ、という主張は傾聴に値する。(スマート&リーン)
    それを実現していくためのフレームワークが、
    「『顧客接点』で発見した課題を、一度『組織DNA』を通して考え、それから『顧客洞察』を加えて解決策なり新コンセプトを導き出し、それを『事業現場』で実現する」という一連の流れ= 「メビウス運動」だ。

    また、日本の企業経営における弱点は、
    ・マーケティング力
    ・事業モデル構築力
    ・経営レベルでの決断力
    の3つであるという著者の指摘は一般論として、まさにその通りと思う。

    日本企業のグローバル競争力再生のために、(すぐに実践に当てはめて使えるかは別として(?))一読には値する内容。

  • 戦略本はやはり面白い。
    最初の1章や2章では、なんとなく所謂バズワード的な言葉の羅列であったり、ありきたりのことをちがう言い回しで書いてあるだけであったり、単によくわからない英語を使っていたり。ちょっと軽薄な本かなと思っていましたが。2章・3章あたりでの考え方を書いてある部分(バタフライモデル・メビウス運動)は非常に参考になったし。面白いと思いだしました。最後のほうの4章のグローバル化や5章の日本企業のグローバル化における協創や共層の考え方はなんとなく、ちょっとインスピレーションを感じたかもと思いました。

    企業の実例(事例)が割と豊富に紹介されていて、よかったと思います。
    お勧めです。

  • とても分かりやすい文章だった。

    個人的に、新しい話もあって、
    これからは、ポーターの基本戦略を超えるスマート×リーンで行くべきというところ。まぁ、めちゃくちゃハードルは高そうだけど。

    発想の次元を変えてくれる良い本だった。

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著者プロフィール

一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)客員教授
東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事の機械(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。2010年一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)教授、20年より現職。

「2021年 『稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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