- Amazon.co.jp ・本 (588ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569813387
作品紹介・あらすじ
武田信玄に仕えた純粋で清冽な若き武将は、いかに「戦国稀代の謀将」と呼ばれるようになったのか。若き日の昌幸の成長を描く歴史巨編。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
昌幸が人質として晴信(信玄)の奥近習になるために甲斐に下るところから物語は始まり、長篠の戦いを経て真田家の棟梁となるまでが物語として書かれている。
父「幸隆」、兄「信綱」、「昌輝」との交流や主君「晴信(信玄)」、尊敬する人「信繁」との出会いと交流で武将として成長する昌幸が書かれているのが非常に印象に残っている。
最後に既になくなっている晴信(信玄)に対し、謝罪した後に真田家を次ぐ覚悟をする場面は何があっても何をしても真田家を残すんだという決意が見て取れたのが良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真田昌幸が武田信玄の近習として仕え、長篠の戦いにて、兄を亡くし、真田の惣領として一族を支えていく決意をするまでを描いている。
昌幸が敬愛していた武田信繁から初陣の心得を伝授される場面が印象的。限りなく我執から離れた平らな心、虚心で臨むということ。現代にも通じる心得として、ズシンときます。 -
幼少の頃から武田信玄の奥近習として仕えた若武者の真田昌幸が、続く戦の日々で尊敬すべき人々との出会いと別れを経験し悲しみを乗り越えようとしていく。
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痛快時代小説ですね。真田昌幸の活躍を、信玄の小姓にあがるところから、長篠の合戦で兄2人を失うところまでが描かれる第一部。
ちょっと信玄を持ち上げすぎ(昌幸からはそう見えるという設定なんだろうけど)かなぁ。 -
真田昌幸を知るにはいいでしょう。なぜ、昌幸が生まれたかが良く分かり、次の真田三代に・・・。又、武田信玄に我が眼であると言わしめた漢の生き様は信濃の弱小武士を語るに余りある。
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ありそうでなかった真田昌幸が主人公の小説。ブツ切りで話がいきなり飛びますが主に昌幸から見た信玄が描かれていて面白いです。長篠以降は現在連載中なのでそちらも待たれます。他にもマニアックな題材が多数あります。