睦月童(むつきわらし)

著者 :
  • PHP研究所
3.52
  • (18)
  • (68)
  • (80)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 387
感想 : 71
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569820606

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人の悪事を見抜く瞳を持つ童…に助けられた央介。最初彼がどうなってくのか心配だったが、イオのおかげでまともに。鯨の親分との場面はほのぼのしてよかった。話しは途中から時代物からファンタジーも入ってきて?どうなることかと思ったが…イオは人として人生を全うして欲しいな…

  • 目覚めたらどうなるんだろう

  • ふしぎな力を持つ座敷童。西條奈加すごいなあ。

  • 悪事を働いた者には、恐ろしい金色に光った目に見えるという不思議な力を持つ神様の子イオ
    商人の倅でフラフラ遊んでいた央介
    二人のやりとりが面白いのだが、後半こんな展開になるとは思わなかった
    こういうホラーは苦手だか、これは面白かった!

  • 央介とイオのコンビがほほえましかっただけに、終盤の展開は悲しかったです。
    ほのかに希望の見える終わり方だったのでよかったかな。。。

  • 悲しい

  • 最初はしゃばけの二番煎じかと思いましたが。
    後半のホラーファンタジー風味は良かった。
    終わり方も優しく切ない。好き。

  • 睦月神とはそーゆーものだったのね。
    なんだかもの悲しい。
    イオを取り巻く央介たちの心が優しく癒される。

  • 座敷童やかぐや姫伝説などを盛り込んだ時代ファンタジー。

    人間の罪悪感を映し出す目を持つ、イオという睦月童の女の子。前半は、大店の若旦那である央介とともに、江戸の街中で起こる事件の解決に乗り出す話で進められるが、後半は一転、その睦月童の力の根源である睦月神と対決する話へと移っていく。
    前半の、睦月童の不思議な力を使った事件解決の話をもう2、3話読みたかったかも。後半の対決編もかぐや姫とか八百比丘尼伝説が盛り込まれて面白かったのではあるが、前半から後半への転換が性急すぎるのが残念だった。
    結末は、果たして明るい未来、過酷な未来のどちらを予感させるものか、考えさせられるものであった。神様と言えど、人間に対して万能とは限らず、試練を与えるものなのかな。後味の良くない終わり方ではあったけれど、決して不快ではなかったのが良かった。

  • おめえの鏡は罪じゃあなく、人に残った人らしいところを映すんだ。人にとっていちばん大事な、あったかい心だ。
    ある東北の村から日本橋の酒問屋に招かれた一人の少女・イオ。彼女は「人の罪を映す」という不思議な目を持っていた。荒れた生活を送っていた酒問屋の跡取り息子・央介は、彼女の目をみたことで激しい良心の呵責に襲われ、かつて自分が犯した罪を贖おうとする。やがて更生した央介とイオは、彼女の目を使って、江戸で起こる数々の事件を解決していくことに。しかし、イオの出生の秘密を知る侍が現れたことで、二人の運命は大きく動き始める……。
    人にとって「罪」とは何か。そして「許し」とは何か。イオの不思議な能力の源泉に隠された秘密とは何か。そしてイオの過酷な運命を、央介は救うことができるのか。

全71件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西條奈加の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×