- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569827469
感想・レビュー・書評
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大学生の幸平。アルバイトをする「D」で共に働く仲間とそこに集う人々。「大人しそうな顔をしているくせに、世の中の常識を常識と思っていない。自分がルールみたいなところがある。それでいて普段からめちゃくちゃなことをしないのは、自分のルールっていうのが正しいことをするっていうのに則しているからだ」って言われてたけど、強さと優しさがあって、人の気持ちを慮ることができる。息子がこんなふうな人になって、幸平のような毎日を過ごしてくれたら幸せだな、と思った。
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アルバイトの大学生と仲間&女&社会現象をズルっ書かれ小説。まぁ、有りがちだし、そんな関係身の回りを見渡せばありそうだ。
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なんていうか、小路さんてこんな感じの作品多いよね。どっかで読んだことがあるような感じがした。
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自分が高校生だった時に通った店を思い出す。
あの頃の札幌の空気感がまざまざとよみがえる。 -
2016 8/7
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事件というか、出来事の真相については小路作品にしてはちょっとダークな印象。
でも出てくる大人たちが、仕事やそこに関わる若者について導いてくれる存在であり、真の悪意ある存在というものは出てこないところは、他作品とも共通して、ある意味安心して読める。
正直、現実で疲れてるときに、本読んでまで精神疲労やモヤッとした読後感持つのは嫌なので、その辺りは信用してます。今後がどういった傾向になるのかは判りませんが…。 -
7
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1980年代の札幌が舞台。
喫茶店Dでバイトする大学生のコウヘイ。
バイト仲間と過ごす毎日の中で、
大人になるためのいろんな経験と思いを重ねる。
あの時代、ちょっとみんなに連絡するよ!ってなったとき、
ラインどころが携帯もない時代。
懐かしいなぁ。
コウヘイと仲間のような若者が、
あの頃、日本のいろんなところにいました。
私の育った街、神戸にも、もちろん。
確かに。
そして心の中身は、
きっと今の若者たちとも大きくは変わらないんじゃないだろうか。
街が大人にしてくれるって感じがよかった。 -
80年代、喫茶店「D」でバイトに励む大学生達の物語。
こういうバイトは楽しそうだなあ・・・と思いました
しかし作者の物語は美人しか出てこないな。笑。 -
社長
俺達が提供するのは場所だ
飲み物だって食べ物だって他にも美味しいものを出すところがある。
お客さんが来てくれるのは従業員とこの店が作り出す雰囲気を楽しみにしてくれているんだ。