- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569834719
作品紹介・あらすじ
人の使命とは、自らが笑顔で幸せに生き、周囲の人々も笑顔にすること――生涯を教育に捧げ、89歳で帰天した著者が最後に遺した書。
感想・レビュー・書評
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最後の著書となる本作。クリスチャンらしい言葉もあるけれど、宗教を超えて普遍的なことを改めて教えてもらった気がする。
苦しみを乗り越え自分の糧とする。感謝の気持ちを忘れない。内面の美しさを磨く。どんな時も笑顔を忘れずに。素敵な言葉がいっぱいだった。
読み終えると、なんだか優しさに包まれたよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかりやすく、よみやすい、優しい気持ちになれる
岡山のノートルダム清心女子大学の理事長を務めた渡辺和子の書
宗教的な言葉も多いが、その中に普遍的で心の残るひとことも多い
気になる言葉は以下です。
・他人にすぐれようと思うな 他人とちがった人間になれ
・私は、私の世界を生きればいい
・学歴や職歴よりもたいせつなのは、「苦歴」 これまで乗り越えてきた数々の苦しみ、気がつけば、それらは経験という宝になっている
・言っていることと、行動が一致することが大事
・思うままにならないのが当たり前。苦しまなかったら人は成長しない。
・あなたはあなたでいいのよ
・人は一人で生まれ、一人で死んでいかなければならない
・人の使命とは、自らが笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすること
目次
はじめに
第1章 たった一度の人生をいかに生きるか
第2章 人を育てるということ
第3章 祈ること、願いが叶うということ
第4章 マザー・テレサが教えてくれたこと
第5章 美しく生きる秘訣
ISBN:9784569834719
出版社:PHP研究所
判型:B6変
ページ数:141ページ
定価:1000円(本体)
発売日:2017年03月29日第1版第 -
学歴や職歴よりたいせつなのは、「苦歴」。
ユダヤの古いことわざ
他人にすぐれようと思うな
他人とちがった人間になれ
人生とは、ただ「生きる」ことではなく
自分で「生きてゆく」もの
苦労をしたおかげで、人生を真剣に考え、
人生の意味を深く知ることができる。
信仰は、持つものではなくて、生きるもの。
言っていることと行動が、一致することが大事。
「つまづいたおかげで」(相田みつを 著『にんげんだもの』文化出版局刊より)
つまづいたおかげで
つまづいたり ころんだり したおかげで
物事を深く考えるようになりました
あやまちや失敗を繰り返したおかげで
少しずつだが
人のやることを 暖かい眼で
見られるようになりました
何回も追いつめられたおかげで
人間としての 自分の弱さと だらしなさを
いやというほど知りました
だまされたり 裏切られたり したおかげで
馬鹿正直で 親切な人間の暖かさも知りました
そして・・・
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いま ここに
生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました
お金にならない時間、特にならない時間、その意味では無駄と思える時間の中にしか愛情は育たない
「急(せ)くことは、おまかせしていない証拠」と、かつて、あるお坊様に言われる。
何もかも自分の思い通りに、思い通りのスピードで運ばれるはずだという思い上がりを正していただく。
思い通りにならない時にたいせつなこと
エドワード・リーンという人の本の中に、「他人の行動とか、事物を通じて起こる "ままならないこと” に腹を立てた瞬間、私たちは謙虚さを失っている」
他人から受ける不当な扱い、誤解、不親切、意地悪等から全く自由になりたい、なれるはずだと思うことは、すでに人間としての「分際」を忘れた所業である
「天が下のすべてのことには季節があり、すべてのわざには時がある。生まるるには時があり、死ぬるに時があり、植えたものを抜くに時があり・・・」と『伝道の書』も言っている。
人は欲しいものを
祈り願い、
神様は必要なものをくださる。
祈り続けているのに、その願いが叶えられない人は、「切なくつらい思い」をすることが必要なのだと考えてみる。
願ったことが
一つも叶わなくても、
すべて叶えられたという境地。
ありがたくないものをくださるのは神様のはからい。
それに気づくのは、苦しみや悲しみを乗り越えたあと。
医療には「トリアージ」という考え方がある。
それには、主に大規模な災害や事故現場などで多数発生した患者に対し、限られた数の医師や医薬品を最大限に活かせるように、緊急性や重症度に応じて治療を優先する患者を決める方法。
その優先順位は、赤、黄、緑、黒という識別の紙を患者につけることでも知られている。
真に愛し合うためには、相手を知り尽くそうとしないこと。
「人間理解」とは、「人間理解し尽せない」ことを知った上で、いたわり合い、相手を尊重すること。 -
人生は「お遊び」ではなく「戦い」である。題名とは異なり内容的に厳しさを感じる部分が多かったが、キリスト者ならではの人生観・宗教観が感じられるのは、過酷な人生を歩んできた著者の遺作に相応しい。
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心に響くたくさんのメッセージが書かれていました。何度も読み返したい本になりました!
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苦難の真っ只中にいる時は、受け入れるということが難しくて「どうして?」と恨めしい気持ちになりがちです。
あらゆる物事を「すべては、その時に適って美しい」と受け入れることのできる人、「一輪の花」として咲くことに心を注げる人になりたいものです。
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自分が笑顔になると周りも笑顔になる。
どんな時も自分に矢印を向けて生きてこうと改めて決意できるそんなステキな本でした。
自分にしか咲かせられない花を精一杯きれいに咲かせます。