- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569836645
作品紹介・あらすじ
人間や昆虫を自らの繁殖にしたかかに利用し、地球上にはびこる旺盛な生命力を持つ植物の生態を「怖い」という視点から描き出す。
感想・レビュー・書評
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毒にも薬にもなる。何事も背中合わせのものが多い。植物もそうなのだ。植物と人間との関わりにウエイトを置いてかかれているように思う。Part1植物という不気味な生き物「何度でも甦る」「不老不死の生き物」「超大国を作ったイモ」「命短く進化する」「トウモロコシの陰謀」「利用しているのは、どっちだ」「人類が働かなければならない理由」「人間が作りだした怪物」「ゴジラに登場した植物怪獣」「雑草は抜くほど増える」「バブル経済を引き起こした花」ーこれらのタイトル見るだけでも面白そうで、かつ怖ろしそうでしょ?後はタイトル省略 Part2奇妙な植物 Part3毒のある植物たち Part4恐ろしき植物の惑星
まあ読んでみてください。人にいろいろ話したくなること請け合い。稲垣さんの他の本で読んで知っていたこともいくつかあったけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借りたもの。
特に植物の毒の話が多く、怖さの魅力の中にある植物讃歌。
奇妙な植物の生態は、昆虫や動物たちにも影響を与える……共生という互いを利用し合うしたたかな戦略、それは人間も例外ではない。さらにはSF…まさかのゴジラ映画のビオランテについて言及!
植物の不思議な話は、人間が線引きした“分類”の曖昧さ、不確かさを私たちにつきつける。
同著者『面白くて眠れなくなる植物学』( https://booklog.jp/item/1/4569830293 )にも紹介されていた内容を細かく紹介。
主に人の役に立つハーブについて言及された、西村佑子『魔女の薬草学』( https://booklog.jp/item/1/4635810089 )と対を成すような毒の話は興味深い。
個人的にはページ内のマンゴラゴラ?のキャラクターが可愛くて好き。 -
いろんな意味で植物の毒についておもしろく、わかりやすく書かれている。
いつも人間ベースで考えていたけど、植物ベースで話されているところなど面白かった。
植物の毒と人間の体の反応も面白い。 -
巻末に『面白くて眠れなくなる植物学』の続編であることが書かれてあった。もう、巻頭に書いてよ(涙)。ま、見開き4ページの小ネタの羅列なので、どちらから読んでも大勢に影響はないか。動けない植物が身を守ったり種子をばら撒いたりする手段、良くできてますわ。まったく感心しました。
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怖くて眠れなくなるとはどのようなことなのか気になり読んでみた。
栄養繁殖の話から遺伝子組み換え、毒など人では到底できないような行動を植物がしていることがわかった。
植物の持つ性質が人間に置き換えたらこれほどまでに恐ろしいと言う事と植物が持つ毒の素晴らしさに気付かされた。植物と言うと人間より下に見る傾向は強いが実際は植物の方が考えて作られているように感じた。
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私の疑問。
どの本を読んでも、そしてこの本でも「ヒガンバナは球根で増えますが、球根は遠くまで移動することができません。ということは、墓場に咲いているヒガンバナは誰かが植えたものなのです」的なことが書いてあるが、我が家の庭にはヒガンバナを植えてないのに、数年前から勝手に生えてきて、そしてすごい勢いで増えてきている。定説に誤りあり、と思う。「球根プラス何かの手段でヒガンバナは増える」、ということを訴えたい。
その他・・・、本からのまとめ
植物のモジュール構造(基本単位の繰り返し構造)
トウモロコシの起源は謎らしい。
人類が働かなければならない理由 「非脱粒性」
植物が文明を狩猟社会から農耕社会に変えた。
雑草は抜くほど増える。
雑草はそもそも弱い植物。
草刈は根を再生させる。
不幸のクローバー
「四つ葉」になるのはなぜ?
遺伝による先天的な要因と環境による後天的な要因とがある。後天的な要因の一つは、生長点が傷つけられることにあるとのこと。
シロツメグサの花言葉。「私のものになって」「忘れないで」ともう一つ、「復讐」というのがあるらしい。
意味深・・・。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50077791 -
確かに怖かった。
人間が植物を利用しているのではなくて、植物に人間が利用されているのかもと本当に思わされる内容がちらほらあった。
自然破壊を止めないといけないと強く思った。