上達論

  • PHP研究所
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本棚登録 : 147
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569845609

作品紹介・あらすじ

基本練習をひたすらやって、かえって「下手を植え付ける」人が多い。武術家の視点から、真の「学び」の在り方を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 短い簡潔な文章で、大変深いことを語っている。
    手元に置いて、時々 読み返したい一冊です。

  • 武術の本ですが、あらゆることにあてはまる内容でした。現実をそのまま受け取り、余計なことをしない。自分自身の偏見や癖も自分自身の一部になっていてそこに依存をしている。そこから抜けだすには絶対にできることから徐々に「許し」の訓練を行う。など自分自身にあてはまり、試してみようと思いました。

  • 久々に武術書を読みました
    とかくカタカナで語られていそうな内容が
    日本語で丁寧に書かれていて腑に落ちる内容でした
    武術を極めようとされる方だけでなく
    何かを探究して深めたい方全てにお勧めしたい本です

  • 武術家・武術指導者の方条さんという方が、師匠格である甲野さんの振る舞いにヒントを得て、物事の習得、上達とは何かについて検討し、解説されている本。物事を細かくスキルとして分解し、どう扱うかをマニュアル化して、理解させることで上達するという一般的なやり方を批判し、理解や解釈は後、まずは根本原理=体の原理を組み替えることから始めるべきと説く。レースをしながらマシンの改造はできないので。低負荷で低速で単純に行うこと、また思考の柔軟性を持ち続けること=許すこと、など。一理あると思いつつ、精神論に走りすぎのきらいも感じてしまうということは、私が未熟ということか。

  • 甲野善紀さんの術理を、方条遼雨さんが丁寧に解説している本でした。
    基本は武術についての本なのですが、語られている内容は、生き方についての指針にも繋がっているのが凄いです。
    一度読んで終わりという本ではなく、折に触れて読み返すと、その度に新しい発見があるような本だと思います。

  • 身体の操作に長けた方は
    言葉も使い方が上手い

  • 上達論
    200403読了。
    今年32冊目今月1冊目。


    #読了
    #上達論
    #方条遼雨
    #甲野善紀

    高名な武術家の上達論。
    知りたいのは学びの理論。

    情報が溢れ学びが多様化しているなかで不易な軸を言語化する。

    自分の中の言語とも結節したので、あとは生徒たちに翻訳だ。

    私たち教育者は言葉で戦うしかないのだ。

    異動先は大変な環境だが、チャンスだ。

  • 内容は深く、面白いです。どの年齢層の方でも得るものがある1冊だと思います。
    ただ、自己陶酔感溢れる文体と、すべての漢字にふりがながふってあり非常に読みにくい(目がちらちらする)、この2点のため★ひとつマイナス。

  • 武術の経験ないけれど、おもしろい。そして深過ぎる。

  • 帯裏
    「基本が無い」甲野先生の武術をどう学べば良いのでしょうか。
    多くの人が、ここで頭を悩ませることになります。
    残念な事に、手掛かりが無いまま早々に挫折をしてしまう人もいます。
    一方で、甲野先生は驚くほど多彩な人材を輩出しているという面もあります。
    「挫折をした人」と「残った人」。この違いは何なのでしょうか。
    それは「基本に替わるもの」を手に入れた人達だと私は考えています。
    では、「基本に替わるもの」とは何でしょうか?
    まずは、そこから語り始めたいと思います。
    (方条遼雨・序文より要約抜粋)

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著者プロフィール

1949年、東京生まれ。
20代はじめに「人間にとっての自然とは何か」を探究するために武の道へ。
1978年、松聲館道場を設立。
以来、日本古来の武術を伝書と技の両面から独自に研究し、2000年頃から、その成果がスポーツや音楽、介護、ロボット工学などの分野からも関心を持たれるようになり、海外からも指導を依頼されている。
2007年から3年間、神戸女学院大学で客員教授も務めた。
2009年、独立数学者の森田真生氏と「この日の学校」を開講。
現在、夜間飛行からメールマガジン『風の先・風の跡』を発行している。
おもな著書に、『剣の精神誌』(ちくま学芸文庫)、『できない理由は、その頑張りと努力にあった』(聞き手・平尾文氏/PHP研究所)、『ヒモトレ革命』(小関勲氏共著/日貿出版社)、『古の武術に学ぶ無意識のちから』(前野隆司氏共著/ワニブックス)などがある。

「2020年 『巧拙無二 近代職人の道徳と美意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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