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- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569847603
感想・レビュー・書評
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上巻。
戦国時代末期、豪雪地帯の白川郷を治める内ケ嶋氏を中心に、竹中半兵衛の弟子である津田七龍太(つだ・しちろうた)の活躍を描いた時代小説。
群雄割拠の時代、僻地であることを利用して、周囲の戦国大名や加賀の一向一揆とも距離を置いてなんとか領民を守ってきた内ケ嶋氏だったが、隆盛めざましい織田信長の勢いに押され、独立のバランスが危うくなる。
織田信長の使者として白川郷を訪れた七龍太の登場により、内ケ嶋氏の趨勢とその一人娘紗雪の運命が大きく変わり始める。
時の権力者ではなく、田舎の領主である内ケ嶋氏の立場から、戦国の世が目まぐるしく変転していくさまが描かれ、史実を元にした時代小説としてとても面白い。と同時に、竹中半兵衛譲りの切れ者である七龍太と、はねっかえり娘の紗雪とのロマンスの行く末が気になって仕方がない。
七龍太が、自身の思わぬ過去を明らかにされたところで上巻は終了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
竹中半兵衛の弟子、七龍太と飛騨の殿様の姫、紗雪の叶わぬ恋、せつない恋、信長の天下統一の流れ等一気に読みたくなる。下巻が楽しみ。