- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237535
作品紹介・あらすじ
いらっしゃいませ。コーヒーをお飲みになりますか?それともポストカードを読みますか?大切な人からの想い、当店が責任もっておあずかりしております。会いたい気持ちをさよならの言葉をたった一枚の葉書に託してあて先は、港の片隅の喫茶店。
感想・レビュー・書評
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時代が進んでも、人間はテレパシーでやり取りし合う能力をまだ獲得していない。だから言葉にしなければ伝わらない。綴らなければ、届かない
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印象に残ったフレーズ。
最近では「言語化」とか「言葉」を取り上げるビジネス本が、売上ランキング上位に入ってたりして、言葉にして伝えるということの重要性を改めて意識するようになったからこそ、考えさせられる作品。
「空気を読む」「阿吽の呼吸」言葉を介さず意思の疎通を図るのも、経験や習慣の積み重ねの上で成り立つ高度なコミュニケーションとして素晴らしいものでもある。
けれど、多様性を考えていくこれからは、異なる価値観を持つ他者とどう関わり合っていくか…そのためには、抽象的な事を言葉にできる力が必要になるんだなあと。
さらに、言葉にしたとしてもそれが真っ直ぐに伝わるとは限らない…。
そこをさらに補填する役目が、ポストカードにはあるんじゃないかなと、勝手に感じました。
インテリアとして飾るためでしか購入したこと無かったので、想いを込めるため、という目的で描かれ、ストーリーが広がっていくポストカードは新鮮でした。
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シリーズ化して欲しい...!!
様々な登場人物に焦点が当たる、温かい物語が好きなのでまさに私の好みでした( ¯ ¯ )ᐝ
ポストカードカフェ、本当にあったら通いたいなあ -
個人宛てのポストカードを預かり店内で掲示し、宛先の人物に連絡してくれる。こんな超アナログコミュニケーションを推進するカフェが舞台のヒューマンドラマ。
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ストーリーもライトミステリー仕立てでとても読みやすい。12 話で構成されていますが、全てカフェスタッフの朝陽の語りで始まる設定もうまいと思います。
ただ残念だったのは、主要人物であるマスターの龍之介や朝陽にまつわる物語の描き方が他の常連客のそれと同じウエイトだったため、全体的に印象の薄い仕上がりの作品になっていたことでした。
続編を予定しているなら常連客中心、本作限りなら龍之介・朝陽中心での筋立てでいって欲しかったと思います。
けれど発想が非常に斬新でおもしろく、楽しめる作品だったので、☆4つにしました。 -
ポストカードっていいですね。
郵便制度を作ったのは前島密さんだっけ。
ポストカードカフェなるものを作ったのは・・・。
手紙をカフェに公開されている。見知らぬ他人に読まれるということは賛否両論あると思う。それでも、残しておいてもらった手紙は、自分が生きた証になる。その時に考えていたことまでわかってしまうから、気恥ずかしいのだけれども。
ポストカードを・・・、
というか、手書きであれば何でもいい。
手紙を書いてみようかと思った。 -
まだ、メールがなかった頃私は、結構筆まめだった。
常に、絵はがきと切手を持ち歩き、
何でもないことを書いてはポストに投函。
私の突然の便りにも、返事を返してくれる人がほとんどだった。
内容は、どうでもいいことだったように思う。
思い出せもしないし。
今、ポストカードカフェがあったなら、きっと私は絵はがきを送る。いつか、そこを訪れる自分のために。
やさしいけれど、意外とやさしくないことを突きつけられてる、
そういうお話。現実にも、容赦ないことは多いけれど、救われることも多いものな。そのバランスで生きてるのかも。 -
壁一面にポストカードが貼られているカフェ。SNS時代になったからこそポストカードを書いてみませんか?じんわりと温かい気持ちになれるお話です。
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
続きがありそうな終わりかた…
カフェとみんなのその後が気になる笑 -
最近は断捨離をしたりして、物を減らす傾向がある気がするけど、昔からあるものを大事にする大切さを改めて感じました。
ずっと自分の本棚に置いておきたいと思える本です。 -
カフェを通して色々な人間模様が展開。本当にこんなカフェがあったらいいなと思う。