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著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 118
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238013

作品紹介・あらすじ

ある新人賞に驚異的な小説が応募されたことから物語は始まる。書評家の私は、編集者から頼まれて、連絡のつかない作者・風森大樹を捜すことになった。本籍地の青森に行くも、杳として行方が知れない。地元で聞くには、風森には子どもの頃から特殊な能力があったという。手伝いをしてくれた若者が不審な死を遂げ、事態は急転する-。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろい
    上巻で未だタイトル回収できず

    しかし小説の新人賞からこんな話になるとは…

  • とある小説の新人賞に不思議な魅力を持つ作品が届き、書評家の私は青森まで、連絡のとれない作者の風森大樹を捜しにいく。
    風森には幼少の頃より、不思議な力があったという。不審な事故が続いて捜索協力者に死者が出た。
    風森一族を狙う組織の存在もわかった。私はもはや引き返せなくなっていた。

  • うわー!久々、王道SF!
    この人のホラーは好きじゃないけど、ファンタジーは好きだから…と久々読んでみたらSF!ヒット!!
    セリフは誰の言葉か解らない部分はあるけど、勢いで行っちゃえ!って^^

  • 高橋ワールドが全開です☆こういう物語を最後まで一気に読まさせてくれる、私にとっては数少ない貴重な作家さんなのです。

    人間の驕りや生き物の頂点だと自惚れてる、伸びた鼻っ柱を気持ち良く折ってくれるような…そういう感じが好きなんだな~(v_v)

  • これは突っ込みどころが多すぎて…
    作者がUFO好きで、何でも結びつけるから、この展開は予想できるが、それにしても…
    ドールズの時も書いたが、ゲラゲラ笑うとか(今どきなかなかお目にかかれない)表現力の稚拙さ。
    一人称のかたりと、第三者視点のごちゃまぜ。
    キャラクターがきちんとしていないから、ころころ性格が変わる。最初は止めても突っ走っていたのに、途中から臆病になって存在感もなくなった主人公。ヤクザは性格が入れ替わる。セリフは誰が話しても同じで区別がつかない。
    ストーリーは壮大なはすなのに、カツカレーだとかインスタントラーメンだとか、もういいだろと言いたくなるくらいしつこい。
    大体五千年も日本で暮らしていたら、それは日本人でしょう。
    最初はそこそこ緊迫感のある話だったのに、どんどん卑小な話になっていく。
    以前から文章はうまくないし、キャラクターも似たり寄ったり、最初にあれこれ議論するから、その先が予想できてドキドキしないということはあったが、それでも粗トーリーの面白さで読めてきたが、ここ最近はもう…
    まあ、以前の作品で語ってきた薀蓄もあまりきちんと調べてないようで、信じちゃダメってことがあったけどね。

  • 新人賞に応募された気になる小説。その作者を探すことから始まる物語。単なる人探しのはずあったのに、人が死んでしまうことになったり、謎の組織と敵対することになったりと、予想のつかない物語。そしてなんと、恐るべき存在の正体が明らかに……!
    うっそぉ、こういう物語だったの? ああでも表紙をよく見ればヒントは描かれていたかも。しかしこれ、主人公たちの気持ちがよくわかります。まさか○○○があんな庶民的な暮らしをしているだなんて!(笑)
    終盤になると、思いがけない人物の思いがけない能力が開花したりも。トンデモ系の話だけれど、ぐいぐいと引き込まれました。

  • 総門谷が好きだったので読んだ。
    結果は,・・・んんんどうなのかなあ。
    うまく言えないが,(悪い意味で)まったりと時間が流れているような・・・。
    それに敵が小粒です。

    東北時代劇三部作傑作です。またあのような作品を期待してます。

  • もうホント久々に読んだ、高橋克彦さんの本。
    ・・・なんですが、「え~?この人、こんな感じの文章書く人だっけ?」と思ってしまいました。

    主人公は書評家の男性。
    彼はある新人賞の応募作の中から一つの作品に目を止める。
    その「ゲーム」という作品は出来自体は拙さを感じるものだが、ストーリーで用いられた数式は専門家でも驚くようなもので、後にノーベル賞ものの数式だと分かる。
    しかも作者-風森という男性は最近までプロレスラーをしていたという。
    それで風森に興味の湧いた主人公は仲間と共に彼の事について調べていく。
    その中で、風森の本籍地におかしい点があること、彼にはどうやら超能力のあることが判明する。
    さらに風森のことを調べていく中で仲間の一人が不審な死を遂げる。

    この上巻を読んでいて、最初から最後まで入り込めない文章、ストーリーだと思いました。
    何か、具体性に欠けるというか、全ての描写、そして展開があっさりしすぎてる。
    その割にはストーリーの進み具合はさほどでもなくまだるっこしい感じ。

    例えば、最初に出てきた新人賞応募作、それがどういった内容なのか詳細に記すとしながらも、問題の数式がどれだけすごいか、というのは「ただすごい」という事を書いてるだけでちっとも伝わってこない。
    また登場人物の心理描写がほぼないと言っていいくらい淡泊で全然感情移入できない。
    それならストーリーが奇抜で面白ければまだ許せるけど、それも超能力を出してくるかと思えば、次は新興宗教、果ては宇宙人、ヤクザ・・・と何でもかんでもゴッチャ混ぜに出してくる感じで、リアリティーを感じない。
    何か、宇宙人出してきたあたりで「終わったな・・・」と思った。

    10年以上ぶり・・・下手すると20年ぶりくらいにこの人の本を読んだけど、以前はそのストーリーの奇抜さに驚いたし、これほど文章に入り込めないという事もなかったけど・・・その時は若かったからなのか?なんて事をしきりに思いました。
    これ、上下巻でまだ下巻は読んでない訳ですが、上巻読み終えた時点で既に時間を無駄にした・・・と思っているので、下巻は読まないでいいかな・・・と考えてます。
    正直、ガッカリです。

  • なんだか新たな総門谷というイメージで読み進めた、後半をすぐに読まねば

  • とある新人賞で落選しながらも何故か魅力的な作品を応募してきた作者に連絡を取ろうとするも行方不明。彼を追う書評家が巻き込まれる事件とは?。なるほどぉ、こう来たか。ネタバレになるので感想は書きませんが、下巻に期待。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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