3時のアッコちゃん

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 3725
感想 : 503
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238778

感想・レビュー・書評

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  • 『ランチのアッコちゃん』を窓口で返却したときに、
    図書館の方が「この本人気なんですよね。この続きで『3時のアッコちゃん』というのが出たんですよ~。予約されてみますか?」
    パソコン画面を覗くと、予約人数が意外に多くてビックリ。何ヵ月先ぐらいになるのか単純計算出来ず(笑)、お薦めされたので、予約して帰ったのだった。

    レビューを見返してみると、五ヶ月前だ。
    なんだか予約したのはもっと前だったような感覚だ。

    ランチのアッコちゃんと、構成の仕方はおんなじだった。
    東京ポトフのアッコちゃんが画面にバーンと出てきて話が進むにつれ次第に街に溶け込んでいるふうな描写。一方で働く女性たちひとりひとりがクローズアップされていく。
    どんなことがあっても(心強いアッコちゃんが)貴女の街の貴女のそばに居ますよ…だから、自分を見失わずに頼るときには頼って、そして頑張って!!というメッセージも
    込められているのかな!?と感じられました。

    読みやすい爽やかな風を感じる作品でした。

  • アッコちゃん、ある種の人間を見ると放ってはおけないタイプ。
    会議で美味しいお茶を振る舞われたら、気分がほぐれていい方向に向かい出すのは間違いない。
    美味しいものを食べているときって、気分もゆったりしているもんだもの。もっと食事にこだわりたくなるわ。
    『梅田駅アンダーワールド』は、自分も地下街を迷っているような気分に。
    迷いながら、自分のことに気づけたのだから、就職活動で大阪まで出てきたのも無駄ではなかったということよ。
    やって無駄になるということはナイってことね。
    いやー、こちらはソース味のものが食べたくなった(笑)。

  • つかず離れず、の絶妙な位置から絶妙なお節介を焼いてくれるアッコさん。
    今回も元の部下と、ブラック企業に勤めるOLを開眼させ、颯爽と去ってゆく。
    去った後はもう、彼女自身はすっかり影を潜め、屋号がチラッと出てくるだけ。
    でも、その後の主人公たちもやっぱり何かから(何かに?)開眼し、読後感は爽快。
    なによりアッコさん自身、重要人物のはずなのにその描写が俯瞰と言うか一歩引いた立ち位置?がイイ。私も背中推してほしいなぁ。「まずい、もう一杯」みたいなスムージーは要らないけど(笑)

    あと1~2冊続いてくれないかなぁ。
    そしたらもう、ランチ、3時まで来ちゃったんだからもうディナーと晩酌しかなくなる??
    それはそれで、どんなケータリングになるんだろう。いやポトフは決定か(笑)

    あとね、『シュシュと猪』でファミリアの手提げをぶらさげた女子高生って、さらっとあったのだけど、私、神戸はよく分からないのだけど本当にそういうお店なりが無いとしたら、もしかしたら朝井リョウ氏の『スペードの3』のあのファミリア?
    だったら面白いのだけど。私、そちらを読んだとき咄嗟に柚木さんを思い浮かべたくらいだったので。

  • 3時のアッコちゃんはティーサービスとして、メトロのアッコちゃんはスムージー屋さんとして相変わらずのパワーで色んな人を助けるアッコさん。後半2編は登場しないけど、お店が順調に拡大しているようで時間の経過を感じる。そのうちホントに食で頂点を取りそう。
    ほんのちょっと考え方を変えるだけで事態が好転していくのが快い。

  • アッコさんシリーズ2作目。1と3を先に読んでしまっていたので設定や登場人物を忘れてたりしたけど、やっぱりこのシリーズを読むと元気が出る。スムージーや紅茶にイギリスのお菓子たち、美味しそうなものがたくさん出てきたのも楽しかった。

  • ランチのアッコちゃんが、爽快で面白かったので借りてみた。

    あれ?
    2編は、アッコさんが出てくるけれど、残り2編は名前だけのご登場。
    ちょっと物足りないかなー。。

    アッコさんは、強引さに輪をかけた気がしなくもなく、「こんな先輩がいたらよいな」というイメージから、「いるわけないかな」に変わってしまった感がある。

    面白いけど、消化不良。。。

  • このシリーズは元気が出るから好き。

    アッコさんの話もいいけど、最後の話が、過去を思い起こさせる内容で胸が痛くなりそうだった。
    もし私が近くにいたら、私がいつまで就活してたか教えてあげたい。
    きっと元気をあげられる。

  • ランチのアッコちゃんでアッコ女史にハマり、続きも読んでみました。アッコ女史は4作中2作しか出てきませんが、物語の根底は全部同じ。仕事は自分次第でどうとでもなる。
    就活で苦しんでいた時や、ブラック気味な職場で心が折れていた時にこの本と出会いたかった。

  • アッコちゃん二作目。アッコちゃんの話は痛快でおもしろかった。多少無謀でも、キレッキレのアッコちゃんに憧れるなぁ。

  • ランチのアッコに続いて、とてもすがすがしい気持ちになる話だった。食べ物の描写も美味しそう。できることなら、アッコさんのように、思いのままにいろんな仕事を開拓していきたいけど、それは覚悟がないので、この本で妄想アッコさん。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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