- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575517521
感想・レビュー・書評
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新装版とのことで、即購入。
久しぶりの荻原小説。
彼の作風の魅力のひとつでもある登場人物たちの一癖も二癖もある独特な発言に、今回もたっぷり笑わせて頂きました。
彼らのお喋りに読んでいて思わず顔がニマッとしてしまうので、外出先で読む際には要注意かも。
荻原さんの描くお話は徐々に徐々にワクワク感が増してくるのだが、本作はその起伏もゆったり軽め。
私も、私の中のJのようなお店を探してみようかな。 -
20240426
読了。面白かった!
ストーリーよりもその場その場のシーンを楽しめるような小説。ふふって笑えるシーンがたくさんあった。 -
動物探偵の物語。すごく人間味のある作品。
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フィリップ・マーロウに憧れてる割にはあまりハードボイルドな雰囲気はなかった。
時々マーロウのセリフを引用する程度。中盤までのペットの捜索は少々退屈するが、殺人事件が起きてからは物語がスピーディーに展開する。探偵とお婆ちゃんが織りなすコメディ・ミステリーがベースだが、動物の命や人間の寿命、人との出逢いと別れの切なさ等を考えさせるテーマも内包した良作だと思う。普通に面白かった。 -
記録
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マーロウに陶酔する、仕事といえばペット探しくらいの探偵と、80越えのおばあおばあちゃん、綾のコンビが軽妙なやり取りをしながら物語が進む。くすりと笑えて後半は一気に引き込まれる展開もある。泣ける、という帯の触れ込みほどではないものの、ラストは良かった。
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一般的に想像するいわゆる「探偵小説」とは、趣が異なる探偵小説。
ハードボイルドを志向する主人公の語り口調や行動と、現実とのギャップが微笑ましく展開される。
これまで「ハードボイルド」という単語を、その意味をもつ単体の単語として認識していたため、本書のタイトルの意味がいま一つ不明であったが、「ハードボイルド」の語源と最後のシーンで腑に落ちた。 -
ハードボイルドエッグは固ゆで卵。続編のタイトルはサニーサイドエッグ。
フィリップ・マーロウに憧れるがゆえに変人の域にある私立探偵が主人公のユーモア?ミステリー。現代日本でハードボイルドは大変、ゆえにおかしみ。
チャンドラー、ひっぱりだしてきて再読しよう。