ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.67
  • (395)
  • (824)
  • (756)
  • (134)
  • (26)
本棚登録 : 7990
感想 : 733
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 軽くてすっと読み終わる。コメディタッチで、細かい事を気にせず、楽しく読みたい小説。
    表題となっている1話と2話はアッコさんの部下の”三智子”が主人公の連作。3話と4話は、そこから派生したストーリーでした。

    1話は2011年初出誌なので、灰皿の片付け、お茶汲み、バレンタインといった、今では問題になりそうな事が、沢山出てくるけど、根底に労いの気持ちや思いやりがあるからこそ素敵だと思った。良くも悪くも、色々な事がおおらかな時代の事務職。

    前半に比べ、3話、4話は読み応えがあった。
    特に3話は学生生活を思い出し、センチメンタルな気持ちになりました。思い描いた通りでなくても、人は成長するし、自分が思うよりも、他人から見た自分は素敵なのかもしれない。

    よく世代で区切られるけれど、根本的な部分は変わらず引き継がれていく。色んな年代の人とコミュニケーションをとっていきたいと思った1冊でした。

  • 古本市で購入。
    最後の短編がこの本の中では一番好きです。


  • 『食べることは生きること……。一杯の温かい飲み物が人と人の心を繋ぐんですねえ』
    P91

    寂しい時、悩んだ時 反対に 嬉しい時、楽しい時
    どんな時でも、誰かと温かくて美味しいご飯を共有したい。
    シンプルにそう思いました。
    元気の源は美味しいご飯。

    4編からなる短編集で、最初の2編はアッコちゃんと三智子の話。後半2編は舞台は違いますが、
    アッコちゃんのポトフをひっそりと感じる話です。

    読後は明るい気持ちで美味しいご飯を誰かと食べたくなりました。

  • 提供できるネタが多ければ多いほど、人間関係って楽になるわよ。

    辛い環境にさっさと見切りをつける人種だけは許せない。

    展開が都合がいい。人とのつながりで問題を解決していく。非現実的で実社会ではこううまくはいかない。ところどころ処世術のようなものもあって、使い古されているものだけれど改めて参考になった点もあった。

  • 軽く読めて良かった。
    すっきりするし、誰も不幸にならないし、登場人物のアイデアは面白いけど、まぁ世の中そんなに上手くいかないよなぁとは思ってしまった。こんな店あったら行きたいな、とは思った。評価は2と3の間くらいかな…

  • 上司のスーパーウーマン、アッコさんとNoが言えない派遣社員の三智子。
    お弁当とランチを一週間交換しているうちに…。
    最初は楽しかったのだけれど、あまりにもどんどん話が都合よく進んでいくため二話目から興醒め。
    現実味の無い、大人のおとぎ話。
    頑張る女子達を応援する短編集だけど、艱難辛苦を生き抜く身にはゆるゆるに感じます。

  • 派遣社員で、彼氏にフラれたての三智子は、長身で敏腕の部長(あだ名はアッコちゃん)から、一週間のランチの交換を命じられる。
    三智子の弁当と交換に、彼女の指示する通りのランチを食べて来るというルール。
    一日中会社の中にいた三智子が、ランチタイムに外に出て、アッコちゃんをよく知る人々とふれあい、美味しいランチを食べるうちに、元気を取り戻す。

    発売当時大好評だった作品を見かけたので、読んでみた。
    通勤の片道で読了。
    つまらなくはない。好みの問題だけど、私にはちょっと薄味かな。

  • ランチのアッコちゃんは、
    月曜日から代わる代わる違う場所で、スピード感のある出会いがあって、とても面白かったです。

    ただそこから失速を感じて、ぞのセンのお話とレミちゃんのお話はあんまり頭に入って来られませんでした。
    違う表紙で出会えていたら、また違った感じ方が出来たのかもしれません。

  • 昔読んだ「あまからカルテット」が面白かったので、こちらもどうかな?と思ったのだけど、私には合わなかった。

    アッコさんと三智子がランチを交換する話はとても面白くて、アッコさんの秘密を三智子と一緒に覗き見しているようなワクワク感に心が躍った。
    お仕事小説なのだけど、あまりお仕事に触れることもなく、ちょっと気分転換したい時にサクッと読める1冊。
    続きもあるようなので、サラッと読みたい本を求めているときにでも読んでみようと思う。

  • お腹空いてる時に読んではダメだ。 そんなに上手くいく?的な展開ではあるけど、ものすごくサクサクと読めるし疲れない作品。

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×