- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575518177
作品紹介・あらすじ
僕の祖父はビルマ戦の帰還兵で、口を開けば戦争中の自慢話だ。自分が率いたのは世界最強分隊だったと誇り、現地の娘にモテたことなども得意満面に語る。何百回と繰り返される話だが、聞かないと鉄槌が下るのだ。だが、その祖父が入院し、うわごとで信じられない言葉を呟く…。たっぷり笑えて、時にハッと胸を衝かれる、男ばかり三代、ある一家の日々を描く。書店員さんが惚れこんで、弘栄堂ベスト2013大賞受賞!
感想・レビュー・書評
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何が面白いのか?
自分には分かりません。
ラストはこれで終わりなのかと思いました。
自分は読んで少し損をした気分です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P174
好きな作者ですが、少々 軍国主義を美化し過ぎている気がする。 -
「ビルマで生き延びた」って口癖の頑固爺さんと
振り回される家族の話。
とはいえ、ナースが最強なのです。 -
戦争小説を描き続けている古処誠二の異色の家族小説。家族小説といっても、一家の首長の祖父の戦争体験が描かれるのだが。
ビルマ戦の帰還兵である負けず嫌いの祖父から度々、戦争体験を聞かされ、鉄拳制裁を振るわれる主人公の高校生。ある日、そんな頑強な祖父が入院することになり、ベッドの上で眠りにつく祖父が、普段の祖父から信じられないうわごとを言う…
祖父の語る『死んでも負けない』の意味とは…
頑固一徹で、何処か憎めない祖父に翻弄される主人公の高校生と父親の姿が暖かみを持って、ユーモラスに描かれる。古処誠二と言えば、重苦しい寓話的な戦争小説を多く描いているが、本作はそれらとは全く異なる、著者の新境地といった感じだった。