やがて、警官は微睡る (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518634

感想・レビュー・書評

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  • 横浜みなとみらいに新規オープンしたホテル、ハーヴェイ・インターナショナル横浜で立て篭もり事件が発生した。犯人は謎の多国籍グループ。周辺の携帯基地局も爆破され、異常な事件の連続に大混乱に陥る警察。非番でホテルに居合わせた警視庁蒲田署の刑事・武本は、新人ホテルマンの西島とともに館内を逃げ回りながらも、かつての上司で神奈川県警に所属する潮崎警視と連絡をとりつつ、孤独な戦いを開始するー。

  • 武本&潮崎シリーズの三作目。
    めちゃくちゃおもしろかった!
    一作目がデビュー作で、シリーズを追うごとにどんどんおもしろくなって行く。

    今回は潮崎がなかなか出てこないので、武本と西島がコンビ?って思ってたら、ちゃんと潮崎も登場。
    相変わらずの潮崎にニヤッとしつつ、武本の超人ぶりがすごかった。
    敵もバリエーション豊富で、双子がもっとヤバイことしてくれるのを期待してたけど、周りの評価の割には意外にあっけなかったかも。
    とにもかくにも最初から最後まで、ページをめくる手が止まらなかったー。
    そして、一作目と同様に最後の最後で犯人が・・・ってところが、ちょっぴり不完全燃焼ではあるけれど、次も読みたい!という欲求を掻き立てられるんだよなぁ。
    あぁ、早く四作目が読みたい!
    本当にこのシリーズ大好きです。ヽ(´ー`)ノ

  • 『微笑う』『奔る』とはテイストが違うけれど、武本と潮崎の掛け合いは健在で素晴らしい完成度。

  • シリーズ三作目。これまでの勢いの良いリアリティ溢れる作風から、少しフィクション色が強くなってしまったのは残念。しかし相変わらず、警察が抱える課題をしっかりと伝えようとしている点は評価できる。

  •  武本・潮崎シリーズ3作目。だるそうなタイトルとは裏腹に冒頭から意表の出だしに、あれ違う本だったかなと一瞬思ってしまった。サイコパスの双子少年を含む武装グループが開業し立ての高層ホテルを占拠する。たまたま私用で訪れていた武本が巻き込まれてほとんど一人で犯人たちに立ち向かい、途中から外部の捜査本部に無理やり加わった潮崎との絶妙の呼吸で事件を解決に導く。前作では立場的にかなり無理のあった2人の協力関係だが、潮崎が県警のキャリア警視となって復帰したことによってまた黄金コンビが復活した。といっても物語の大半は占拠されて人気ないホテル内での武本とホテルマン西島と犯人のドラマを見ているような緊迫した追跡劇で、これまでと勝手が違う。結局は超人武本と天然潮崎コンビは無敵だったというオチになるのだが、一方で犯行グループもしたたかであって痛み分けのような結末には消化不良感が否めないところ。次作ではもっと2人の緊密な連携プレーが見たいものだ。

  • 守りたい、ただそれだけの原動力。
    久々の続編でも面白い。

  • 警官シリーズ第3弾
    前作で登場した堅物・武本と上司・潮崎が登場

    <あらすじ>
    武本がお見合いしに来た新規オープンしたホテルで立て篭もり事件が発生。
    犯人グループはホテル内の回線を切断し周辺の携帯基地局も爆破。
    ホテルにいた人々を人質に取り20億円を要求。

    事件発生前に違和感を感じ行動していた武本は、ホテルマンの西島とホテル立上人の文田と共に事件解決のためにホテル内で逃げ回りながら反撃のチャンスをうかがっていた。

    犯人は爆弾使いや双子の殺し屋などの多国籍グループで、ホテル立上人の文田もその内の1人。
    武本は文田が犯人一味だと知らずに共に行動していた。

    そんな中、武本は双子の殺し屋との戦闘に辛くも勝利。

    無線機を奪取し外で待機してる警察と連絡を取ると、
    そこには偶然、元上司・潮崎警視がいた。

    犯人グループに聞かれることも考慮しつつ、2人は無線機で互いの情報を交換しながら、事件解決に挑むことに!


    <オチ>
    犯人のボスはナチスに家族を奪われた過去を持つ世界有数の実業化で、世界中に散らばったナチスの膨大な収奪品を取り戻し、正当な持ち主に返すのが望みだった。
    今回の事件の犯人グループの目的は、ホテル内にある”思い出”の奪取。
    その時間稼ぎのために人質を取り身代金要求をしたのだった。

    犯人グループは仲間割れを起こし文田のみとなるが、
    傷を負った武本はそれに気づく余裕もなく、何とか人質を解放し、事件は収束した。

    武本は病院に搬送され一命をとりとめ、文田は”思い出”を回収し行方をくらませた。


    <巻末解説>
    過去作における武本と潮崎の簡単な説明と、今作のテーマについて

  • 2016.04.28.

    9年!
    9年も経ってる!?
    その間に講談社に売られるなんて思いもしなかった…

    潮崎の部下すきなので次回作活躍してくれ。

  • よかったです!
    武本の活躍ハンパじゃない!
    映画化されたくないけど映画みたいでした!

  • 面白かった!
    読み応えのある1冊。
    潮崎が登場した時には、嬉しくてニヤニヤしてしまった。
    次はもっと早く出て欲しいシリーズ。

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